THE NOVEMBERS、海外展開を視野に最新アルバム世界先行配信
最新アルバム「Rhapdosy in beauty」を世界先行配信するTHE NOVEMBERS
オルタナティブロックバンドのTHE NOVEMBERS(ザ・ノーベンバーズ)が15日に、5枚目のアルバム『Rhapdosy in beauty』を発売する。これに先立ち、7日から音楽配信共有サービスの「Spotify」を通じて世界先行配信する。
今回の世界先行配信は、フェイスブック等のSNSを通じて海外からの反応が大きいことや、ニューヨークパンクのレジェンドであるTELEVISONやWild Nothingとの共演を経て海外での活動を視野に入れての対策。
昨年10月に自主レーベル「MERZ」を設立し、昨年末にはCDJでのCHARAとのコラボ出演、今春にはNYパンクのレジェンドTELEVISIONとの共演、そして7月にはFUJI ROCK FESTIVALに出演するなど、独立後も攻めの体制で展開しているTHE NOVEMBERSが送る通算11枚目にして5枚目のアルバムのリリースが決定した。
今作『Rhapsody in beauty』は、メッセージや意味の向こうにある、破壊と暴力そのものが有する「美しさ」を楽曲に落とし込んだ全10曲。作詞作曲を手掛けたボーカル兼ギターの小林祐介は、浅井健一・有松益男とのバンドであるROMEO`s bloodやacid androidのギタリスト、Charaのプロデュースなども務め、ジャンルやキャリアを越えた様々なシーンにおいて評価が高まっている。ミックスはSyrup16g・indigo la end等のレコーディングエンジニアである岩田純也を迎えた。
今作も、マーケター・クリエイティブディレクターとして、前作『今日も生きたね』にも参加している「始まりを告げる《世界標準》音楽マーケティング」の著者である、高野修平(トライバルメディアハウス/MERZ)を迎えている。
今作について小林祐介は以下の通りに想いを語っている。
――THE NOVEMBERSの記念すべき11枚目の作品「Rhapsody in beauty」は、“美しさ”をテーマにした全10曲を収録しました。バンド史上最も耽美的であり、アヴァンギャルドな作品になったと思っています。
「さあ、これでこんな感情になってください」「これは美しいことです」「みんなで、そう思うのが普通なんです」。でも「個性を大事に」……予めシステムとして組み込まれた価値観が世界には数えきれないほどあります。
それらが僕たちにもたらす豊かさと貧しさは表裏一体であり、僕たち自身が何を選び何を引き受けるのかが、人生の価値(相対的なものではなく)を裏付けます。
様々なフィルターによって過度に濾過され、どこまでも潔癖に無化/無個性化されてしまうような、あらゆる物事。そんな、いつのまにか排除され、削られ、疎まれてきた物事としての“ノイズ”と、“美しさ”の間にはいくつかの物語があります――。