2006年、惜しまれながら解散した女性6人組のボーカル&ダンスユニットBuzy(ビズィー)が2月17日、唯一発売した1stアルバムにしてラストアルバムとなった『Buzy』(アルバムタイトル)をスペシャルプライス盤として発売した。

 今回のリリースが発表されるとSNSでは「嬉しい! 今の時代にBuzyのアルバムが手に入るなんて!」「Buzyアルバム欲しい!」「Buzyの鯨は名曲中の名曲!」等の声がネット上に溢れ、Buzyのプロデューサーを務めた本間昭光も「(ポルノグラフィティの)晴一くんとコラボした渾身の作品群です! もう15年くらい前の作品ですが、色褪せずに輝き続けてくれています。是非ともお聴きください」とコメントし、さらに反響の輪が広がっている。

 Buzyは、2004年にシングル「鯨」でメジャーデビューを果たした、當山奈央、丹羽麻由美、宮里真央、朝間ユリサ、竹田侑美、岩永幸子による女性6人組ボーカル&ダンスユニットで、作詞をポルノグラフィティの新藤晴一が行い、作曲・プロデュースを本間昭光が手掛けたシングル4作品をリリースし、当時、テレビ朝日『ミュージックステーション』への出演を果たすなど活躍。2006年1月には1stアルバム『Buzy』を発表した後、実質メジャーで2年間という活動の中で強烈な衝動をファンに刻み、同年6月に惜しまれながら解散となった。

 解散から15年が過ぎたが今もファンに愛されるBuzyの魅力は、ポルノグラフィティの新藤晴一が描く歌詞の世界を表現する、メインボーカル當山奈央の伸びやかで力強く快活なボーカルにある。表現力が豊かで艶やかなボーカルに、同じくポルノグラフィティ等のプロデューサーを務める本間昭光のハイクオリティでスピード感溢れるダンスポップチューンを、キレのあるリズミカルなダンスで“魅せる”パフォーマンスが特徴だ。シンクロ率が高く、個性的な振り付けと中毒性のあるダンスは、現在もYouTubeで確認することが出来る。

 今回再発売となるアルバム『Buzy』は、作詞を新藤晴一、作曲・編曲を本間昭光というゴールデンコンビが手掛けたシングル4作品「鯨」「一人一途」「Be Somewhere」「パシオン」を含めた全16曲が収録され、2年間のBuzyヒストリーが辿れる作品となっている。2003年に放送されたNHKアニメ『ふたつのスピカ』のオープニングテーマとなった「Venus Say・・・」は、放送当時アニメファンの間で神曲との呼び声も上がり、サードシングルとなった「Be Somewhere」は、海外でも人気のアニメ「ロックマンエグゼStream」のオープニングテーマであったこともあり、現在でもYouTubeやサブスクリプションサービスを通じ、彼女たちの曲が日本国内に限らず海外のファンをも惹きつけている。

 また、シークレットトラックとしてインディーズ時代にリリースされた、現在もファンの間ではレア曲となっているメインボーカル當山奈央のソロ名義“NAO”としてのシングル曲「あんなにあのコの事を想っている奴はいなかった」という曲も収録。さらにはシングル4曲のミュージックビデオを収めたDVD付となっており、各シングル作品の世界観にも浸れる内容となっている。

 これまで数多く誕生している女性グループのなかでも唯一無二といえる存在で、今も国内外のファンに愛され続けているBuzy。2年という短い活動期間を駆け抜けた、決して色褪せることなく輝き続ける彼女たちの楽曲が収録されたこのアルバムは、令和に生きる多くの人たちにも体感して欲しい一枚だ。

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