北川景子、中村倫也、窪塚洋介(撮影・冨田味我)

 北川景子、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介、木村佳乃、板尾創路が11日、都内で行われた映画『ファーストラヴ』(堤幸彦監督)初日舞台挨拶に出席した。

 アナウンサー志望の女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な導入で始まる島本理生による同名小説が原作。

 北川は、女子大生による動機なき殺人事件の真相に迫る主人公の公認心理師・真壁由紀を演じ、中村は、由紀の義理の弟で由紀と共に事件の真相に迫る敏腕弁護士・庵野迦葉を演じる。

 また、父親殺しの容疑者・聖山環菜には芳根京子。そして由紀の夫であり、迦葉の兄・真壁我聞に窪塚洋介。環菜の母親に木村佳乃、父親を板尾創路が務めた。

 舞台挨拶の冒頭、中村が「元気ですかー!」とアントニオ猪木氏のモノマネで挨拶すると、窪塚が「俺がやろうと思ったのに」と悔しがった。その窪塚は自身の挨拶で「元気ですかー!」とかぶせ「倫也くんに対抗意識をもってしまいました」と笑んだ。

中村倫也(撮影・冨田味我)

窪塚洋介(撮影・冨田味我)

 中村は初日という実感がなかったものの「こうしてお客さんに会えて実感しました」とし「これから観られるかたはね、ハンカチのご用意をぜひして頂けたら。花粉症がね」とすると、今度は北川から「そっちなんだ」とツッコまれていた。

 その中村は、エンドロールにもシーンが織り込まれていると紹介。「撮影中に監督から十何行ぐらいあるセリフを渡されて『これ、ちょっとやってほしいんだよね』と。台本にはなかったもので『マジすか?』って思ったんですけど、『迦葉の働いているところをちゃんと見せたかった』と聞いて愛があると思った」と明かした。

 一方の窪塚は、登壇中に携帯電話が鳴るハプニングで、音を止め恥ずかしそうにしていたが、「10数年ぶりに堤監督と一緒に仕事をして、当時の情熱がより燃え盛っている。北川さんのこの華奢な体から出てくる声とは思えないような慟哭(どうこく)、かたや中村君のちょっとしたしぐさに表れる芝居。その出来上がりを見て、芳根ちゃん、木村さん、板尾さんのその仕事に向かう姿そのものが愛だと思う」

 更に、スタッフを含めこうして舞台挨拶に臨めていることに「ありがたい」とし「愛おしいとこの場所で感じています」と感慨深く語った。

堤幸彦監督、木村佳乃、芳根京子、北川景子、中村倫也(撮影・冨田味我)

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