ずっと真夜中でいいのに。

 岡田将生と志尊淳がW主演する映画『さんかく窓の外側は夜』(公開中)の主題歌を務めたのは、音楽バンド「ずっと真夜中でいいのに。」。今回、主題歌オファーの経緯と、その作品の魅力に迫りたい。

 映画は、霊が“祓える男”冷川(岡田)と、“視える男”三角(志尊)の2人が、“除霊”という特殊能力を使い、未解決事件に挑む、除霊ミステリーエンターテイメント。連続殺人事件と呪いの謎に隠された真実に、冷川と三角の心霊探偵バディはたどり着けるのかが見どころで、公開日からの3日累計で興行収入1億961万円、週末興行ランキングで実写映画第1位を獲得するなど好調なスタートを切った。

 主題歌「暗く黒く」を担当したのは、今若者を中心に人気を集める、特定の形を持たない音楽バンド「ずっと真夜中でいいのに。」(略=ずとまよ。)。同曲は、ずとまよ。の作詞・作曲・ボーカルのACAねが、同原作漫画を元々読んでいたことや、映画タイトルとアーティスト名、どちらにも”夜”が入っている、”夜”仲間という親和性からも主題歌を担当する流れとなった。

(C)2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 (C)Tomoko Yamashita/libre

 そんなずとまよ。初の映画主題歌となった「暗く黒く」は、ACAねが実際に撮影現場へ足を運び、役者の演技や作品の空気を間近で感じ、作られたそうだ。

 歌詞には、冷川・三角・エリカら登場人物の特異体質を持っているが故の孤独な感情や、人間の心に蔓延る”穢れ”・”言葉の持つ力“についても表現され、作品が持っているメッセージを感じることができる一曲。

 ずとまよ。が主題歌を担当すると発表された際には、「最高の組み合わせ!」、「ずとまよはアツい!!」とSNSを中心に話題となり、さらにヒロイン・非浦英莉可役を演じた平手友梨奈も、本作の完成披露試写会で「ずとまよ。さんが歌う『暗く黒く』がすごく好きになったので、是非注目してほしい」と映画を通してずとまよ。に楽曲を好きになったことを明かしている。

 ファンのみならず、出演者からも愛される主題歌「暗く黒く」は1月20日にMVが解禁された際も、1日も経たない間に100万回再生を突破するなど、脅威の人気だ。

 さらに映画のオープニングには、スッと作品の世界へ導いてくれるような、ボーカルACAねのささやく歌声が印象的な楽曲「過眠」も使用されており、映像と音楽が一体となって作品を盛り上げている。

 作品を理解した後に、もう一度映像と共に音楽を聴くと、より歌詞の内容やACAねの歌声に引き込まれ、映画の世界観・作品が発するメッセージを噛み締めることができる。

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