吉岡里帆、初挑戦の母親役「分からないことだらけだった」

　吉岡里帆が、映画『泣く子はいねぇが』（公開中）で母親役に初挑戦した。先月21日に都内で行われた公開記念舞台挨拶では、その思いを明かしていた。

　【写真】観客に両手を振る吉岡里帆

　秋田県・男鹿半島の伝統文化「男鹿のナマハゲ」からテーマを見出した本作は、親になることからも、大人になることからも逃げてしまった主人公が、過去の過ちと向き合い、不器用ながらも青年から大人へ成長する姿を描く。

　佐藤快磨監督が脚本、編集を手掛けたオリジナル作品で、主演は仲野太賀が務めた。仲野演じる公たすくの元妻でシングルマザーのことねを演じた吉岡は、本作で母親役に初挑戦した。

　「出産経験もないので、本当の事はどうなのか分からないことだらけだった」と振り返る吉岡は、母親役を演じるにあたり、育児ブログやＳＮＳで子育ての様子を募り、細部に読んだそうだ。そのなかで、娘役の子どもに助けられた部分もあったという。

　ことねは「母親になることへの戸惑いが強い役」。娘役は監督が見つけた地元の子どもで「子どもらしい子どもというとおかしいけど、子供ってこんな感じなんだ、という所からスタートしました。笑ってくれない時にどうしようと久しぶりに変顔もしたけど、スンとして。どうしたら子どもは笑ってくれるのかを考えた」といい「その過程が楽しかった」とも。

　そうした子どもの自然体の姿は、「笑って欲しい、話が届いて欲しいという役柄」を演じる上で重要だったようで「その子が力を貸してくれた印象があります」と振り返っていた。