BATON=RELAY「成長を見守ってほしい」新世代声優ヒロインの素顔に迫る
INTERVIEW

BATON=RELAY「成長を見守ってほしい」新世代声優ヒロインの素顔に迫る


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:20年06月17日

読了時間:約12分

 BATON=RELAYが17日、1st EP『Start me up』、2nd EP『ミライ=バトン』を2枚同時にリリース。BATON=RELAYは新世代の「声優ヒロイン」を発掘することを目的としており、声優のキャラクターを、才能ある新人・若手声優が演じることで、ゼロから物語を作り上げていくメディアミックスプロジェクト。BATON=RELAYの活動内容や各キャストの声優としての想い、そして今回のリリースについて、白花恋香、石飛恵里花、澤田真里愛、春咲暖、矢野妃菜喜にインタビューした。【取材=平吉賢治】

BATON=RELAYとは?

――BATON=RELAYとはどういったプロジェクトで、どんな分野で活動しているのでしょうか。

矢野妃菜喜 スマートフォン向けゲームアプリを中心としたメディアミックスプロジェクトで、ライブやイベントをやらせて頂いています。

――BATON=RELAY内で各キャストが様々なユニットのような形式でわかれているのでしょうか。

矢野妃菜喜 4つのユニットに分かれていて、April4、Bambina!!!!、Canaria、Daylightに分かれています。April4は爽やかな、Bambina!!!!はフレッシュで元気な、Canariaは歌が印象的な、Daylightは不思議な雰囲気のチームにそれぞれ分かれています。ゲーム内でなぜその組み合わせなのかが分かりますので是非ストーリーで確認してください。
 
――みなさんは普段どんな音楽をお気に入りで聴いている?

矢野妃菜喜 私は事務所の大先輩であるLiSAさんが大好きで…。ですので基本LiSAさんの楽曲は全て聴きながら、最近流行っている邦楽や洋楽も聴いたりしています。

澤田真里愛 私はたくさんのジャンルを聴くのが好きで、最近はミュージカル、アニソン、J-pop などを聴いています! あと、自分達が歌っている曲を聴いてニヤニヤするのもたまらなく好きですね!

春咲暖 私はメッセージ性の強い曲が好きです。心に刺さる曲を聴いて、支えられているので。

白花恋香 J-POPとアニソンを聞くことが多いです。特に、私はバラード曲が好きなのでそういった曲を好んで聞いています。一度気に入るとその曲ばかりをリピートして聞いてしまいます(笑)。

石飛恵里花 昔の曲からアニソンや J-pop や洋楽、わりと幅広く聴いているかもしれません! 気に入るとその一曲を延々に聴いてます…笑 最近延々に聴いてるのは欅坂46さんです。

――今回の2枚同時リリースというアプローチについて、どんな心境でしょうか。

矢野妃菜喜 アプリがリリースされてすぐに皆さんにお届けできることがとても嬉しいです! どれも素敵な曲になっていますのでどちらもゲットしてください!

澤田真里愛 2枚同時にリリースをすると聞いた時は本当に驚きましたし、私達新人がこんな幸せな経験をさせていただけるなんて、未だに信じられないです…!

春咲暖 イベントやアプリ内、YouTubeなどでは既に楽曲を聴いていただく機会があったのですが、なかなかCDリリースには至らなかったので、まさかの2枚同時リリースに驚いています。しかし、それ以上に私たちの成長を見守ってほしい。早くたくさんの人に楽曲を届けたい、という気持ちの方が強いです。

白花恋香 やっと、BATON=RELAYの楽曲を皆様にお届けできることがすごく嬉しいです。BATON=RELAYの楽曲はどれも本当に素敵な曲達ばかりで、ディレクターの皆さんにも褒めていただけることも多くて。ですので今回の発表はすごく嬉しかったですし、ディレクターの皆さんには沢山聴いていただきたいなと思います!

石飛恵里花 同時リリースということで、私たちの曲、歌を色んな方に聴いていただける一つのきっかけにもなるだろうし、早く皆さんに届けたい気持ちでいっぱいです。

――表題曲「Start me up」はみなさんどんな想いを込めて歌いましたか?

矢野妃菜喜 バトンリレーで初めての収録がこの曲でしたので、少しでもキャラに近づけるようにと思って一生懸命歌っていた記憶があります。その初々しさがこの始まりの曲とリンクして良い感じだと今では思っています(笑)。

澤田真里愛 私は特に、「ほら あなたと出会うミラクル」の歌詞が、最後だけ「ほら あなたと出会えたミラクル」に変わるのが大好きで、この歌詞にもある通り、私・澤田真里愛が白川琴音ちゃんに出会えた時の喜びを思い出しながら歌わせてもらいました!

春咲暖 自分に自信は無いし、不安な事もあるけれど「なりたい自分になれる明日を信じて」やってみよう!という気持ちを込めて歌いました。レコーディング中は「この曲から私とひなの(担当しているキャラ)の新たな人生が始まるんだ。」という感じがしたことを覚えています。

白花恋香 この曲は私にとって初めてのレコーディングでした。もう終始緊張しっぱなしで…笑 全然余裕がなく歌うことに一生懸命でした。ただ、この曲はBATON=RELAYの一番最初の楽曲でしたので、聴いてくださる方に少しでもBATON=RELAYの魅力が伝わるようにと、自分なりに一生懸命歌おうと思いトライしました。

石飛恵里花 「Start me up」は、わくわく感というかここからはじまっていくんだ! と言う明るさや楽しさが伝わればいいなと思って歌いました。

――表題曲「ミライ=バトン」はみなさんどんな想いを込めて歌いましたか?

矢野妃菜喜 「ミライ=バトン」はすごく前向きに歌おうとキラキラしながら歌っていたと思います。終わったあとは表情筋が痛くなっていました(笑)。あとは聞いた方にバトンを受け取ってもらえるように。あなたに届きますようにという想いはあったと思います。

澤田真里愛 ミライバトンは、私達16人からディレクターの皆さんに繋げていく曲になっているので、皆さんに伝えられるよう「あなたにバトンリレー」の歌詞のところなどを、特に目の前の人に向かって歌うようにさせていただきました!

春咲暖 これからどんなに辛く苦しいことがあっても走り続けることをやめないぞ、という気持ちで歌いました。

白花恋香 この歌は本当に素敵な曲で私も大好きです。ただ、全体的にキーが高いんですよね…(笑)。BATON=RELAYの楽曲はなるべく地声で、というディレクションをしていただくことが多いので、このキーを地声で、というの苦戦しました。ただ「Start me up」の時とは違い、私もレコーディングに少しずつ慣れてきたのもあって、「ここはもっとこういう気持ちで」と自分なりに美聡の気持ちを考えながら歌いました。楽しかったです。

石飛恵里花 ミライ=バトンは歌っている私も応援してもらっている気分になれたので、聴いてくださる方にも応援してるよ 1 人じゃないよ! って気持ちを届けられたらなと思って歌いました。

――レコーディングは順調に進んだ?

矢野妃菜喜 「Start me up」の時は初めての収録だったので順調ではなかったと思います。私たち自身もスタッフさんも手探りで形にしていく段階でしたので。でも徐々に私たちも慣れていって、「ミライ=バトン」を録る時にはこうやって歌いたいとか、このキャラクターならこうやって歌うかな…みたいなものが形になっていて、1stと2ndの間だけでも成長が感じられると思います。

澤田真里愛 レコーディングは、琴音さんとしての柔らかさと、自分の歌い方の強さを合わせた感じで歌わせてもらって、楽しく伸び伸びとできて、私的には順調に進んだ〜と思っております(笑)。

春咲暖 最初は探り探りという感じで、全然順調に進んでいなかったです…(笑)。でも少し成長できたのか徐々に順調に進んでいくようになりました。

白花恋香 それこそ最初の頃は順調とは言えなかったと思います。何度もディレクションしていただいて、焦る私に「焦らなくていいよ」と優しく接していただきながら収録させていただいのをよく覚えています。ただ、今は昔に比べると少しは順調に進んでると、思いたい…(笑)。

石飛恵里花 私はレコーディング時点ではまだ冬華ちゃんというキャラクターを掴みきれていなくて、周りの方と相談しながら一つ一つ丁寧に冬華ちゃんと向き合いながらレコーディングさせていただきました。とてもありがたかったです。

声優を目指したきっかけとは

――みなさんが声優をやるきっかけとなったことは?

矢野妃菜喜 先輩方の声のお芝居を生で聞いた時です。演技経験はあっても、声のお芝居は触れたことがなくて声優というお仕事自体認識出来ていませんでした。初めて聞いた時は本当に感動して、でも自分ではびっくりするくらい手も足も出なくて悔しくてでもそれが楽しくて。今となっては何て贅沢なきっかけなんだろうなと思いますね(笑)。

澤田真里愛 私はもともと歌が好きでアニソンからアニメの世界に興味を持ち、『Angel Beats!』をみて「声だけで人をこんなに感動させられるなんてすごすぎる!」と、声優さんに憧れと尊敬を持ったのがきっかけです。

春咲暖 声優はやってみたいけれど私の声じゃ無理かなと思っていたときに、沢城みゆきさんの演技を聞いて、私もやっぱり沢城さんのような変幻自在の声優になりたいと思ったからです。あと姉に相談して、やってみたら? と言ってもらえたからです。

白花恋香 今の事務所に入ったきっかけでもある、事務所主催のオーディションです。(「アニストテレスvol.6」)私は演技が好きなので表現するお仕事につきたいと思っていたのですが、正直声優というお仕事は私の視野には入っていなくて。元々アニメも見なかった私が、偶然深夜アニメを見て、少しずつハマっていき、声優というお仕事に魅了され、何事も挑戦だとオーディションを受けました。あのとき、挑戦してくれた自分に感謝しています。

石飛恵里花 声優をやるきっかけは、冬華ちゃんと一緒で私自身も以前読者モデルのお仕事をさせていただいていたのですが、元々声優さんが大好きで、ただ、大好きだからこそ簡単に出来るお仕事ではない事も分かっていて、悩んでいた時に母に背中を押してもらったのがきっかけでした。

――声優として大切にしていること、こだわっている点をそれぞれ教えてください。

矢野妃菜喜 大切にしていることは、いかに声だけで説明出来るかですね。走っていたり食べていたり、もちろん絵はついていますが、その臨場感で物語に引き込まれていくと思っています。

澤田真里愛 声優さんをやる時だけではないですが、スタッフさん達への感謝を忘れないことです。映像があって音があってディレクターさんやスタッフさん達がいてようやく成り立つお仕事なので、何事も当たり前と思わない!といつも心に決めています。こだわっている点は、まだこだわりを見つけられていないかなっていうのが本音です。これから見つけていけるよう頑張ります!

春咲暖 キャラクターを知り尽くして、たくさん想像することです。資料や台本を読んだ上で、更にキャラクターを自分の中で深掘りしていくことを大切にしています。

白花恋香 私はまだまだ未熟で、新人です。ですので、声優という職業と日々真面目に向き合うことを大切にしています。日頃の基礎練習や、アニメ研究。少しでも自分の成長に繋がるように、自分は声優なんだという自覚をもってこれからも頑張りたいなと思っています。これからもずっと初心は忘れないでいたいです。

石飛恵里花 キャラクターがいるから自分が存在出来るという事を忘れないように、大切にしています。

――みなさんが最近特にハマっているカルチャーは?

矢野妃菜喜 ゲームですね! 元々好きなのですが、今はやりたいゲームが多くてもうそれだけで時間が足りないというか…(笑)。家庭用ゲームもやりますしスマートフォンゲームも大好きです。『BATON=RELAY』がリリースされたので尚更ゲームが忙しくて幸せです!笑

澤田真里愛 今ハマっているものはチョコエッグです! 色んな種類があるのと、チョコが何よりも美味しいのでみなさんぜひ!

春咲暖 カルチャーかどうかは分かりませんが、筋トレにハマっています。

白花恋香 日本の文学史について、勉強しています。元々、本を読むことが大好きで、数年前から日本の文学について勉強したいとずっと思っていたんです。声優というお仕事にもなにか生かせるものがあるかもしれないと、今は参考書を買って自分なりに勉強しています。将来は大学でもっと深く学びたいなとも思っているので、まずは今、ちゃんと基礎をつけたいなと思っています!

石飛恵里花 ひたすらゲーム漫画引きこもり最高してます…!

――「声優の魅力」とは何だと思いますか。

矢野妃菜喜 ないものを生み出せることですね。メガネが喋るとか、普通なら想像もつかないすごい角度から生み出したりできるのは声優ならではだと思います。

澤田真里愛 声優さんの魅力は、声だけでそのキャラクターに命を吹き込むというところだと思います。舞台や映像だと、自分自身がその役になるということですので、声以外にも動きや表情で魅せることが出来ますが、声優さんは声だけです。例えば泣く時などは、舞台だと自分自身も泣く事になるのでやりやすいのですが、声優さんの場合は自分は涙を流さず、声でそのキャラクターの涙を表現するということになりますし、本当に物凄く難しく、その分とてもやりがいがあるお仕事。そういうところが魅力かなと思います。

春咲暖 声で想いを伝えることができることが魅力だと思います。私はそれに救われて声優を志すことを決めました。

白花恋香 キャラクターを尊重しながら、演じることができるところでしょうか。あくまで主役はそのキャラクター達で、私たち声優はキャラクターの一部である「声」を担当しながら共に歩んでいく。自分自身の個性ではなく、キャラの個性を少しでも生かせるように、魅力的にするために表現していく。
そういう、常にキャラクターのことを一番に考えて尊重できるところがすごく魅力な部分だなと思います。そんな中で、演じる人によって全然違ったり、いい意味でその役者さんの個性が役に反映されて役がもっと生き生きと輝きだす。そんなところも面白いなと思います。

石飛恵里花 無限だと思います! 自分の努力次第で色んなキャラクターになれるし、たくさんの方に届ける事ができるので。

BATON=RELAYがチャレンジしていきたいこと

――みなさんの目標や夢は何でしょうか。

矢野妃菜喜 『BATON=RELAY』のキャストと、『BATON=RELAY』以外の現場で共演することですかね。今でも肩を並べて一緒にお仕事が出来るのはとても嬉しいことなのですが、それからまたさらに一緒にお仕事出来たらなんか…すごい嬉しいというかエモいというか…(笑)。でも本当にそうなれるよう、今は頑張らなきゃと思っています。

澤田真里愛 目標は、死ぬまで歌を歌い続ける事です!音楽の力に自分の歌を乗せて、世の中をキラキラさせられる一部になれたら幸せだなと思っています。

春咲暖 『週刊少年ジャンプ』作品に出演することです。これまでの人生でジャンプ作品からたくさん大切なことを学んだので、絶対出演したいです。

白花恋香 個人的な夢は、声優として、これからも生きていくことです。あと、ラジオのお仕事に挑戦したいです!『BATON=RELAY』としては、このコンテンツをもっともっと多くの人に知っていただきたいです。魅力溢れるキャラクター達に出会って、導いていただきたいなと思っています。

石飛恵里花 石飛恵里花じゃないとダメ。と思ってもらえるように一つ一つのお仕事を丁寧に大切にしていきたいです。

――最後に、BATON=RELAYがこれからチャレンジしていきたいことは?

矢野妃菜喜 バトンリレーのキャラクター達のようにオーディションで合格して、その作品の主題歌も歌えるようになりたいですね…! それを経験することによって、葉澄を演じることへの成長に繋がっていければ最高ですね。これからも頑張りますので応援宜しくお願い致します!

澤田真里愛 ずっと舞台化したら面白いのではないかと思っていたので、舞台化希望です。

春咲暖 私はたくさんライブやイベントがしたいです。特にキャラの出身地でのご当地イベントなんかもやってみたいと思っています!

白花恋香 ラジオに、ライブに、生放送にもチャレンジしたいです!成長するためにならどんなこともチャレンジしていきたい!少しでも成長した私たちの姿を見ていただきたいです!

石飛恵里花 チャレンジとはまたちょっと違うかもしれませんが、私たちの LIVE を皆さんにお届けしたいです!

(おわり)

この記事の写真

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)