齊藤なぎさ、極寒の撮影は「涙流し…」 鈴木伸之もボクシングで「涙…あ…」
齊藤なぎさ、鈴木伸之、市原隼人、松田るか、平田薫、ハジ→、BENIが25日、都内でおこなわれたオムニバス映画『夏の夜空と秋の夕日と冬の朝と春の風』(配給:ギグリーボックス、向井宗敏監督)公開初日舞台挨拶に登壇した。
福岡県芦屋町を舞台にした4つの短編によるオムニバス映画。中学生の淡い恋心を描いた『ナツヨゾラ』で映画初出演にして初主演を務めた齊藤なぎさ(=LOVE)は「撮影が夏の真夜中でしたが、気温が零度もないぐらいのなかでTシャツとノースリーブで撮影して。本当に寒くて涙を流し震えながら(宮世)琉弥君と撮影に臨みました」と振り返ると、すかさず向井監督から「真夜中ではない」とツッコまれ、「そうでした」と照れ笑い。
隣にいた鈴木伸之も、自身が主演を務めた『時々もみじ色』の見どころを紹介する際に「ボクシングの青年を演じましたが、監督にミットをもってもらってミット打ちの練習して。僕も撮影中、半そでで涙を…あ、うそつきました。会場の皆さん、マスコミ皆さんすみません」とジョークを交えて笑いを誘うなど、会場を盛り上げていた。
この日は、それぞれが作品の思いや見どころを紹介した。『桜咲く頃に君と』で余命わずかな妻を支える夫を演じた市原隼人は「家族や友人、当たり前のように連絡取れるのは本当に嬉しいことだと思ってくれたら嬉しい。お芝居は虚像でもあるけど、自分と重ねてしまうところがあって、涙がとまらなかった」。同作で共演した平田薫は「せつなくて苦しい部分もあるけど、作品自体に悲壮感よりも優しさやおもいやりが詰まっている。日常の愛おしさ、一緒にいてくれる方の大切さを改めて感じてくれたら」と語った。同じく共演した松田るかは「4作品にはそれぞれに伏線がはられていて、通してみると面白い発見があると思います」と紹介した。
『桜咲く頃に君と』の主題歌「春夏秋冬。」を歌ったハジ→は「監督は不器用で熱いことは一切語らない。でも生きる上での気づきを与えてくれる作品が多くて、1話も2話も3話も4話も生きる上でハッとさせられるヒントが描かれていて、応援としてエネルギーを伝えたいだろうなと思い、人間くさく寄り添えるように歌をイメージして書きました」と曲に込めえた思いを明かした。
また、『時々もみじ色』の主題歌「夢色日和」を歌ったBENIは花束をもって登壇。公開を迎えたことに対する祝意を示すと「秋ならではの季節感や、力強さを表現したくて歌に込めました」と自身が歌った主題歌への思いを明かした。