シンガーソングライターのmiwaが16日、日本武道館で、全国ツアー『miwa concert tour 2018-2019 “miwa THE BEST”』のファイナルを迎えた。昨年7月発売のベストアルバム『miwa THE BEST』を引っ提げてのツアーで、自身最大規模となる全30公演。ベストアルバム収録曲を中心に、10代から駆け抜けた9年の軌跡が詰め込まれた内容で、miwaは「もっともっと最高の景色を皆さんに見せれるように歌い続けます」と力強く語った。

弾き語りで伝えたメジャーデビュー曲

 この日はmiwaのこれまでの集大成とも言うべき内容だった。「chAngE」で幕を開け、「Faith」「ミラクル」などヒット曲を惜しみなく披露していく。そのなかでmiwaの核心に触れたのがメジャーデビュー曲でもある「don't cry anymore」だった。

 miwaの幼少期からデビュー以前、以後の写真がVTRで紹介された後、miwa一人がステージに現れて同曲を弾き語った。原点に触れるようにアコースティックギターをかき鳴らし歌う。熱を帯びたサウンドにmiwaの歌声も自然と力が入る。4つのスポットライトが彼女を照らすだけのシンプルなものだが、そのグルーヴィーでその力強い姿、その音、その歌声にオーディエンスは引き込まれていた。

自身の歩み、仲間との絆を歌に込め

miwa(16日)

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 miwaにとっては3月開催の武道館は恒例ともなっていた。しかし、改修工事があり、来年は開催ができない。そのため「思い残すことないように! 初めての人もそうでない人も最高のライブにしましょう」と語っていたmiwa。まさに最高のライブだった。

 優しい音色に優しい歌詞、優しい歌声に包まれた「めぐろ川」や、「バラードはいろんな感情を込めて書いて歌っています。心のなかに大切な人を思い浮かべて聴いて下さい」と言って披露した「あなたがここにいて抱きしめることができるなら」などのバラードナンバーから、フライングギターを持ってのアッパーな「ヒカリエ」などを多彩に織り交ぜた。本編の最後は、節目を飾るように、自身の歩みを歌にした「アコースティックストーリー」、そしてアンコールの最後は絆を確かめる様に「結 -ゆい-」。

光として、これからも歌い続ける

 ライブ中のMCでは、バンドメンバーやスタッフにも感謝の言葉を送っていたmiwa。ファンに向けては「デビューから応援してくれるみんなが光を照らしてくれたからここにいます。9年の月日、歌い続けてきて、私の歌が少しでも皆の心を照らし続けられたらと心を込めて歌ってきました。これからも皆の光でありたい。もっともっと最高の景色を皆に見せられるに歌い続けます」と力強く語った。

 本編、そしてアンコールを終え、ツアーを走り抜けたmiwa。その表情は晴れやかなものだった。※詳報レポートは後日掲載します。

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