北島三郎、紅白出演は「平成最後の恩返し」来年は「良い1年になることを」
大江裕、北島三郎、北山たけし
【第69回NHK紅白歌合戦、リハ初日、29日、NHKホール】特別企画枠で5年ぶりに紅白に復活した北島三郎は「まつり」を歌う。この日は、北島の弟子、北山たけしと大江裕と囲み取材に応じた。
紅白出場のオファーを受けた理由を北島は「平成最後の恩返しの気持ちがあった。昭和、平成と支えてもらって感謝とその恩返しをしなきゃ。今年は災害などいろいろなことがあった。元気になってほしい気持ちや、来年こそ良い1年になってほしいという願いがあった」と説明。
久々の紅白の舞台を「5年ぶりですが、色々な歌手の方が出られている。日本だけでなく世界や、また世界で暮らす日本の方に届けられる素敵な場所。そこに出られるのは嬉しい」と述べ、北山も「師匠と出られるのは幸せ。当日は楽しみたい」、大江は「先生と紅白の舞台に立つのが夢だった。こうして立たせてもらえるのは夢の様」と喜んだ。
その北山と大江は特別ユニット「北島兄弟」として、北島三郎の次男で、今年亡くなった大地土子さんが作詞・作曲した遺作「ブラザー」を歌う。北島は「自分の息子たちと一緒にステージに立てるのは嬉しい。みなさんが良かったなと思えるような思い出を作られたら」と述べた。
また、演出面についても「何かをやってくれるだろうという期待があると思うので、そのために動くものを考えている。でも、歌っている俺たちじゃなくて動いている方がばかり見られていたらどうしよう」と笑み。
改めて「今年はいろいろな災害や自分の息子も亡くなって、寂しい気持ちもある。でも息子が頑張れるうちは届けてほしいと言っているような気がして。来年は穏やかな1年になったら。年号が変り、良い1年になることを願いたい、私はそう思っている人のうちの一人です」とその思いを明かした。