ロックバンドのPERSONZが去る4月22日、神奈川・赤レンガ倉庫で全国ツアー『[35th ANNIVERSARY EVE TOUR]Single Selection Tour stage01』神奈川公演を開催。同ツアーは3月3日の岡山・CRAZYMAMA KINGDOM公演を皮切りに、6月2日の北海道・札幌KRAPS HALL公演まで全国16カ所で公演をおこなうもの。これまでのシングルセレクションを柱に今ツアー中に完成したという新曲も交え、来年6月に結成35周年を迎えるPERSONZの軌跡とこれからの道筋を示すようなファンにとって贅沢な一夜となった。また、ボーカルのJILLは「新しい曲を作って生でお客さんに聞いて頂く、これはこれからも変わらないことです」とこれからの活動にも意欲を示した。【取材=松尾模糊】

一緒に歌ってハジけてスッキリ

撮影=yOU(河崎夕子)

 この日は晴天に恵まれた。会場では、熱気を持ち合わせた人々が列を成し、PERSONZの登場を待ちわびていた。暗転した会場にノイズのような電子音が響き、女性の囁く声の入り混じったSEが会場にこだますると、観客は歓声を上げ、手拍子でJILL(Vo)、渡邉貢(Ba)、藤田勉(Dr)、本田毅(Gt)の4人がステージに上がるのを迎えた。

 そして、彼らのステージは藤田のドラミングから始まる「CAN'T STOP THE LOVE」で幕を開けた。JILLはスマホを設置した自撮り棒でステージと会場を動画撮影しながらパフォーマンス。続く「7COLORS」では前奏とともに観客が歓声を上げ、会場のボルテージも一気に上がった。

 JILLは「赤レンガ倉庫、久しぶりです。素晴らしい青い空と、真夏日、ようこそ。今日はノンストップでやっていこうと思います。一緒に歌ってハジけてスッキリして帰って下さい」と呼びかけ、シンセサウンドから始まる「STAY AS A FRIEND」でステージを再開。

 「MIRRORBALL」では、会場の天井に設置されたミラーボールが回り、曲の世界観を盛り上げた。さらに「BE HAPPY」のバスドラに合わせて手拍子が起こり、JILLが「みんなも一緒に歌いましょう!」と呼びかけ<HAPPY DAYS HAPPY TIME HAPPY SMILE>のシンガロングで会場の一体感を演出した。

新曲「KALEIDOSCOPE」を披露

撮影=yOU(河崎夕子)

 ステージも中盤に差し掛かる。JILLは「今の時代にシングルカット、シングルというのはかけ離れているのかもしれないけど、新しい曲を作って生でお客さんに聞いて頂く、これはこれからも変わらないことです」と語り、新曲「KALEIDOSCOPE」を披露。リバーブのかかった本田のギターサウンドと、JILLの力強い歌声が印象的なミディアムバラードで、観客は新たな彼らの世界観を噛み締めるように耳を傾けていた。

 2011年には、12カ月連続でリリースをおこなったPERSONZ。当時を振り返り、JILLは「3月に大きな地震があって、こうやって出す意味はあるのか、どうやったら人の気持ちに伝わるのだろうかと悩みながらも作りました」と語る。

 そして「それでは、この中で皆さんと分かち合いたい、いつまでも若々しくいたいという気持ちを歌った曲です」と紹介し「F#OREVER YOUNG」を演奏。爽やかなサウンドとJILLの抜けるような歌声が心地よく響いた。

 ここで、JILLから11月10日の福岡・イムズホール公演を皮切りに『35th ANNIVERSARY EVE TOUR Single Selection[Special!]』と題し、12月9日の東京・EX THEATER ROPPONGI公演まで全国4公演をおこなうツアー、10月13日に初の海外単独公演となる台北ライブが開催されることが発表された。

 そして、1989年のヒットナンバー「DEAR FRIENDS」を披露。観客は拳を上げ、<Woh Woh Woh My Best Friends>のシンガロングで最高潮のボルテージのままで本編を締めくくった。

 メンバーが去っても、鳴りやまないアンコールに応え、再びメンバーがステージに登場。歓声に迎えられ、「MIGHTY BOYS-MIGHTY GIRLS」で大団円の中、この日の公演を終えた。最後は、JILLが「素晴らしいライブでしたね。みんな大好きです。またライブで会いましょう!」と呼びかけ、メンバーが深々とお辞儀しステージを去った。

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