アニソンシンガーの佐咲紗花が2月11日に、東京・下北沢GARDENでワンマンライブ『佐咲紗花 LIVE 2018 ~Golden symphony~』をおこなった。昨年12月にリリースされた『ガールズ&パンツァー 最終章』第1〜3話のOP主題歌「Grand symphony」のリリースとデビュー8周年を記念したワンマンライブで、アコースティックセクションなどアンコール含め全21曲を熱唱。アンコールではゲストにAstroNoteSの谷島シュン(Gt)を招き、幅広い曲調で様々な表情を見せたライブを以下にレポートする。【取材=村上順一】

アコースティックコーナーも挟んだ前半戦

佐咲紗花

 会場の下北沢GARDENは超満員。開演時刻になるとBGMに合わせオーディエンスは手拍子。そして、暗転するとSEが鳴り響き、バンドメンバーがステージに。そして、歪んだギターサウンドが鳴るなか、本日の主役である佐咲紗花が黒い衣装を身にまとい登場。オープニングナンバーは「sympathetic world」。<打ち鳴らせ カラダ全て♪>とそれを体現するかのようなパフォーマンスと歌で魅せる佐咲。続いて「High-Flying Future!!」と序盤から出し惜しみなしのトップギアでステージは展開。会場の熱気に早くも佐咲はジャケットを脱ぎ捨て「EMERALD」へ突入した。

 「最高のその上の景色を作っていきたい」とブラスサウンドが印象的で体を揺らさずにはいられないディスコティックナンバー「Golden Mission」、キュートな一面を見せた「Fortune Love」そして、イントロが始まると一際大きな歓声が上がった『グリザイアの迷宮』のOP主題歌「ワールドエンド」と幅広いジャンルを提示。

 ここで、アコースティックギターやパーカッションなどを使用したアコースティックセクションへ。まずはアコギの煌びやかな旋律から「Distance」をしっとりと届けた。先ほどまでとは180度違う、優しく包み込むような歌声を響かせると、その歌声を静かに耳を傾け聴き入るオーディエンス。続いて、この時期にぴったりのナンバー「snow ring」をリズミックなラテンテイストを盛り込んだアレンジで聴かせ、さらに、2015年にリリースしたカバーアルバム『SAYAKAVER.』からラブライブ!の「Snow halation」を披露。ボサノバチックなアレンジにほっこりとした空間を作り上げ、ひとときの安らぎを与えてくれた。

 アコースティックコーナーを終え、「Twinkle Starlight」を披露し、ここから怒涛の攻めの展開へとライブは向かっていく。佐咲もこの2曲の連続は大変だと話していた「Atlantico Blue」と「FEEL×ALIVE」の流れはライブならではの高揚感と臨場感をフロアに放ち、オーディエンスのテンションが上がっていくのがひしひしと感じられた。

喉の寿命が尽きるまでみんなの前で歌う

ライブのもよう

 ここでMCを挟み、昨年女優デビューした作品・劇場版『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA-』について語る佐咲。この、女優業が様々なことにプラスになっていると話し、今後も積極的にいろんなことにチャレンジしていきたいと意気込みを述べ、成長していくことへの貪欲さを感じさせた瞬間でもあった。そして、その『牙狼<GARO> -紅蓮ノ月- 』のED主題歌の「花紋」を披露。和の要素も取り入れたサウンドは今までの楽曲たちとは一線画す。深みのある儚くも力強さを感じさせた佐咲の歌声、真っ赤なライティングも相まって、心の底から燃え上がるような空間を作り上げた。

 続いての『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA-』のED主題歌「十六夜の送り歌-ENDING SIDE-」からオーディエンスも腕を掲げヒートアップした「CHIASTOLITE」、そこからの「ID-0」への流れはエキサイティング。そして、駄目押しの「DREAMLESS DIVER」では、<明日はきっと自由になれる♪>と、お立ち台に登り歌い上げる佐咲の姿は、ジャンヌダルクのような勇ましさを放っていた。

 本編ラストは今回のライブの核になる楽曲『ガールズ&パンツァー 最終章』第1話~3話主題歌「Grand symphony」。ストリングスが壮大なスケール感を演出、全身全霊で歌い上げる佐咲。オーディエンスとの絆を確かめ合うようなパフォーマンスにボルテージは最高潮のなか、本編を終了した。

 アンコールを求める“佐咲!”“紗花!”コールが鳴り響く。再びステージに佐咲が登場し「Reworld」を披露。エモーショナルに響いてくる歌声に酔いしれる。その余韻に浸るなか、みんなに直接伝えたいことがあると、佐咲が入籍したことを報告すると会場から祝福の歓喜の声が上がった。佐咲は「仕事も家庭も両方大事にしながら、もっと人の優しさや温かさを深い歌を歌えるように、人間としてもっと成長していきたい」、さらに「秋田県民会館 大ホールを埋める、還暦ライブをすること、喉の寿命が尽きるまでみんなの前で歌うこと」と決意を話した。

 めでたい報告に続き披露されたのは、今後のライブでもマストになるのではないかと予感させたナンバー「プラネタリー」で、オーディエンスと共に手を掲げひとつになり、ラストはスペシャルゲストにAstroNoteSの谷島シュン(Gt)を招き、デビュー3周年の折に詞先でも曲先でもなく、タイトル先行という特異なパターンで出来たというエピソードから「Super Shiny Sensation!!!」を作曲者の谷島と共にツインギターで届ける。フロアはオーディエンスによる豪快に振り回されたタオルで埋め尽くされ、コール&レスポンスでより一体感が高まると、フロアはお祭り騒ぎのような盛り上がり。これ以上ないテンション感のなか『佐咲紗花 LIVE 2018 ~Golden symphony~』の大団円を迎えた。

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