横浜銀蝿40thが12月17日、神奈川県民大ホールで『横浜銀蝿40th ファイナルツアー バハハ~イ集会「昭和魂 永遠!」』のツアーファイナル公演を行った。2020年にオリジナルメンバーで期間限定で復活した横浜銀蝿40thは、コロナ禍もあり活動期間を延長し、多くの人に感動を与えてきた。年内をもってJohnnyが再びバンドから離れるため、40thとしてのラストツアーで、9月8日にリリースしたニューアルバム『ぶっちぎり249』 を携えて10月14日のLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)を皮切りに全国12公演を行うというもの。ツアーファイナルは「男の勲章」や「横須賀Baby」などアンコール含め全23曲を披露した。ライブの模様を以下にレポートする。【取材=村上順一】

あっという間の2年間でした

横浜銀蝿40th

 会場に入るとツアーファイナルならではの開演前の演出として、ステージの中央に筋骨隆々のマッチョな2人が巨大なフラッグを掲げていた。いよいよ開演時刻になり、メンバーがステージに登場。マッチョな2人が持つフラッグが豪快になびく中、「ぶっちぎりRock'n Roll」で、ライブの幕は開けた。まさにぶっちぎり、エネルギッシュなロックンロールサウンドがホールに轟いた。

 翔は「皆さんようこそ。今日は夜露死苦な! あっという間の2年間でした」と話し、2曲目はゴキゲンなパーティーチューン「Pappaparira Partyだ !」、さらに懐かしいナンバー「潮のかほり」とビートの異なる楽曲を立て続けに披露し、オーディエンスを銀蝿ワールドに誘う。

 そして、横浜の地名や名物がこれでもかと詰め込まれた、今日のライブにピッタリなナンバー「I Love 横浜」へ。クラップでオーディエンスとともにライブならではの一体感を作り上げる。観客のクラップに翔も嬉しそうな笑みを浮かべる。

 ニューアルバム『ぶっちぎり249』の初回限定盤には横浜銀蝿が発表してきた全131曲のオリジナル楽曲の中から、ファン投票によって決定したベストテンをレコーディングスタジオでライブ収録したDISC2が付属しており、その中から4位を獲得した「土曜の夜だぜ!!」をパフォーマンス。続いて心地よいビートとスリリングなコールの掛け合いがテンション爆上げの「羯徒毘■薫'狼琉(※■は王へんに路)」で、メーターを振り切るパフォーマンスで沸かせた。そして、もう1曲ユーモア溢れるナンバー「尻取りRock'n Roll」で翔は、「この日のために“横浜編”を考えてきた」と楽しそうに語っていた。

 TAKUが作詞作曲の「ごめんねBABY」を披露。歌の合間に入るベースのフレーズがクールで、間奏でのJohnnyのギターとTAKUのベースとのコール&レスポンスもみどころだった。

 改めて今回40th結成の経緯を語り、届けたのはデビューからの気持ちを歌った「Again」。翔はこの曲の2番はJohnnyのことを歌っていると裏テーマを明かし、まさに2番はJohnnyに向けて歌っているようだった。翔も熱い歌声を響かせ、オーディエンスを扇情。前半戦のハイライトはこの「Again」だった。

青春しました!

 ここで、メンバーそれぞれがこの40thとしての活動を振り返った。

 嵐は「40年やってきました。すごく幸せです。自分の中に横浜銀蝿は沢山残っています」。

 TAKUは「周年の時は同期とテレビに呼ばれることが多いんだけど、全員揃ってるのは銀蝿だけなんです。オリジナルメンバーでできてありがたいなと思いながら、過ごした2年間でした。これからも横浜銀蝿は永遠に不滅です。一緒に歳を取っていきましょう」。

TAKU

 Johnnyは「30歳で音楽業界の裏方として働く事になって、それもすごく幸せでした。でも、40thの活動でみんなと会えてもっと幸せになりました。この2年は最高の時間で、それはみんながいたからそう思えました。すごく青春しました。来年は横浜銀蝿を裏方として支えていきたいと思います」。

Johnny

 熱い想いをそれぞれが語り、最新アルバムから「Go for it!」でエールを送り、嵐がメインボーカルを取る「親父」へ。体の調子があまり良くない嵐がドラムを叩きながら歌うことで、いつも多くの人を勇気づけてくれる。そして、いつもは一曲だがファイナルということで、Johnnyがメインボーカルを務めるソロ曲「$百萬BABY」と「待たせてごめん」の2曲を情感を込め歌い上げた。

 続いてTAKUがメインボーカルを取る「Drive OnシャカリキカリキのRock'n Roll is大好き!」で、ドライブ感のあるナンバーでノリノリの空間を作り上げた。Atsushi(サポートDr)のドラムソロで翔とJohnnyが後ろからチャチャを入れ、楽しむ姿も印象的だった。

■ 最高のファンに囲まれている

横浜銀蝿40th

 ライブも後半戦へ。「お前サラサラサーファー・ガール おいらテカテカロックン・ローラー」では、恒例の振り付けでオーディエンスと楽しむ。今回はバタフライやシンクロナイズドスイミングをイメージしたアクションだ。その光景に翔も思わず「カッコいいんだよ、お前ら。みんなもいい歳なのによく付き合ってくれてるよね。お前ら愛してるぜ!」と、最高の一体感をオーディエンスと共に作りあげた。

 会場全体が同じ気持ちを共有していると感じた翔は「最高のファンに囲まれていると実感する。最後の勇姿を目に焼きつけて下さい」と、「逢いたくて 逢いたい」を届けた。逢いたい、そのたった一言が、感情を揺さぶりかけ、多くを語らずとも彼らの想いが強く伝わってきた。

 「今日のステージで完全燃焼します」と告げ、時を超え、今も愛され続ける代表曲の一つ「男の勲章」を披露。そして、「バイバイ Old Rock'n Roll」でラストスパートに突入。アクセル全開、ノンブレーキで畳み掛け、出だしの「いってきまーす!」がテンションを上げてくれる「ツッパリHigh School Rock’n Roll(登校編)」でボルテージは最高潮。「だからいつものRock’n Roll」で、三・三・七拍子ならぬ“三・三・五拍子”というリズム遊びで会場の気持ちをさらに一つにし、大いに盛り上げ、本編ラストは「気ままな One Way Night」で締めくくった。

 アンコールでは2曲を披露。1曲目は「銀ばるRock'n Roll」で、本編を超えるようなさらに熱いステージを届けた。そして、ラストはデビュー曲「横須賀Baby」を演奏。ファン投票でも毎回1位を獲得する人気曲で、全身全霊の歌唱。それに応えるように観客もクラップで盛り立て、ツアーファイナルは大団円を迎えた。

横浜銀蝿40th

 横浜銀蝿のライブは、何歳になっても当時の気持ちを蘇らせてくれる稀有な場所だ。それはまずメンバーが当時と同じ気持ちで、ステージに上がっているからではないだろうか。それに巻き込まれるように、オーディエンスも一緒になって楽しみ、未来への活力を生み出す。ツアーファイナルに相応しい4人の矜持が存分に詰まった最高の一夜だった。

セットリスト

01.ぶっちぎりRock'n Roll
02.Pappaparira Partyだ !
03.潮のかほり
04.I Love 横浜
05.土曜の夜だぜ!!
06.羯徒毘■薫'狼琉(※■は王へんに路)
07.尻取りRock'n Roll
08.ごめんねBABY
09.Again
10.Go for it!
11.親父
12.$百萬BABY
13.待たせてごめん
14.Drive onシャカリキカリキのRock'n Roll is大好き!
15.お前サラサラサーファー・ガール おいらテカテカロックン・ローラー
16.逢いたくて 逢いたい
17.男の勲章
18.バイバイ Old Rock'n Roll
19.ツッパリHigh School Rock’n Roll(登校編)
20.だからいつものRock’n Roll
21.気ままな One Way Night

EN1.銀ばるRock’n Roll
EN2.横須賀Baby

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