川嶋あいが20日、ワンマンライブ『Ai Kawashima LIVE 2021 “Welcome”』を開催した。川嶋にとって8月20日は1年で最も大切な日であり、スタートの日でもある。デビュー前より毎年同日開催してきた820公演は、昨年新型コロナウイルスの影響で初めて中止に。2年ぶりの開催となった本公演は、2002年川嶋が女子高生の時にワンマンライブを開催し、以降2015年まで公演を続けてきた渋谷公会堂(現:LINE CUBE SHIBUYA)に凱旋する形での開催となった。公演タイトル“Welcome”には、ライブを見てくださるファンを心ゆくまで “おもてなし” したいという意味が込められており、「路上の天使」と呼ばれた川嶋あいの世界観を堪能できる2時間となった。

 開演時間になると会場が暗転され、昨年6月にリリースしたminiAL「針の穴」のリード楽曲「Home」のイントロが三味線・尺八の和楽器の音色と共に流れる。ステージの幕が上がると和テイストの高級感がある舞台セットがあらわになり、着物姿でキーボードを弾き語りする川嶋あいが登場。アコースティックバンドに和楽器が加わった編成で本編がスタートした。

川嶋あい

 ファンにとっては待ちに待った2年ぶりの公演。序章なくスタートした楽曲、そしてなかなか見ることができない着物姿という、Wのサプライズ演出で会場からは戸惑いの中、どよめくような拍手が起こった。

 続けて三味線の音色でイントロがスタートした代表曲「見えない翼」を披露し最初のMCで『今日はありがとうございます!いつも以上感謝を込めて音楽を届けたいと思います。みなさんよろしくお願いします!』と会場と配信視聴者に呼びかけた。

 続いて「季節の旅人」「ふたつ星」とファンにとっては懐かしく感じる楽曲を披露。川嶋の歌声とアコースティックバンドの音色が、新しくなった渋公に、当時のように心地よく沁み渡った。

 続くMCで川嶋は『今は思うようにいかないこと、諦めないといけないが多くて我慢の日々だと思います。

 生きてれば楽しいことが必ず待っていると思うので気持ちだけは明るく。歌を聞いて、自由を感じながら心のプチ旅行を楽しんでいただけたらと思います。』とこういった状況を生き抜くファンに向け思いを語った。

 ハンドマイクに持ち替え「くるくる」「マーメイド」と続けた後『格好びっくり?1年間考えたサプライズです!とあどけない表情を見せ、こちらの着物には“この楽曲”のものがあしらわれています』と着物を紹介し、「雪割草」を椅子に座り和楽器の演奏に合わせて披露。続けて「流れ星」を弾き語りで演奏した。前曲のアウトロからそのまま、蝉の鳴き声が会場に鳴り響き、追いかける形で三味線・尺八のソロパートへ。夏を感じられる演出に会場中の視線がステージに熱く注がれた。

 和楽器の演奏が後半に差し掛かると、ゆったりとしたキーボードの音色が合わさり、キーボードのソロパートへ。そこへ『光る汗、Tシャツ、出会った恋 誰よりも輝く君を見て 初めての気持ちを見つけたよ 新たな旅が始まる』と聞き馴染みのあるフレーズが会場をめぐり、今度はシルバーがところどころ輝く黒のワンピースにライダースジャケットを身にまとい、前半の着物姿とはまるで雰囲気の違う川嶋あいが登場。フルバンド編成でイントロが演奏され、舞台セットが転換。前半は演奏に合わせ落ち着いた雰囲気だった照明演出も、華やかな雰囲気の中代表曲「明日への扉」を熱唱。

 そして「ペペロンチーノ」「Life」「私を彼女にして」、ライブでは定番の楽曲「もっと!」と5曲連続で披露。大きな拍手や手拍子、タオルを回すなど会場はこの日一番の盛り上がりを見せた。

 興奮冷めやらぬ中MCで『こうして2年ぶりにファンの皆様やミュージシャンと再会して、音楽ができていることの喜びを感じています。』と想いを語り「大丈夫だよ」を歌唱。

 さらに今年3月に藤巻亮太とコラボした最新配信SG「どうにか今日まで生きてきた」を1人で歌い上げファンに『頑張り過ぎずちょっとだけ力を抜いて、自分の気持ち次第で少しだけ前に進めることもあるのでそれぞれのペースで歩みを進めていってほしいと思います。』とメッセージを届けた。

 ラストにNIKKEI全国社歌コンテストのテーマソングともなっている「へっちゃら」を披露し、声が出せない中でも、ファンと一体感のある盛り上がりをみせ本編が終了。

 本編終了後鳴り止むことがなかった拍手の中、川嶋がアンコールに登場。

 『昨年820公演が途切れた時に、私自身は“こういうこともある””仕方ない”と思っていたけど、ファンの皆さんから心温かいメッセージを多くいただき、その思いが嬉しくて。開催にあたっていろいろ考えて、できることなら直接感謝を伝えたい思いました。大変な状況の中ライブに参加していただだいて本当にありがとうございます。最後にみなさんへの心からの感謝の思いを歌にして届けたいと思います。』と語り、「Dear」でファンへの感謝を伝えた。

川嶋あい

 8月20日は養母の命日。母との夢であった“デビュー”を、その姿を見せる前に亡くなってしまった母を想いながら、この日に公演を続け今年で18回目を迎えた820公演。

 ダブルアンコールに登場した川嶋は『最愛の人に出会えたから、音楽と夢に出会うことができました。その人を失っても、夢を通して素晴らしい人達に出会うことができ、これまで夢を追いかけ続けてこれました。だから今日このステージに立っていられます。』と自身の想いを伝え、1年でこの日にしか歌わない「・・・ありがとう…」を昨年歌うことができなかった分ありたっけの思いを込めて歌い上げた。

川嶋あい

 2年ぶりにこの楽曲を歌った川嶋と、聞いたファンの間に深い絆を感じながら終演を迎えた。

 川嶋あいの物語は続く。

セットリスト

【Ai Kawashima LIVE 2021 “Welcome”】

M1.Home
M2.見えない翼
M3.季節の旅人
M4.ふたつ星
M5.くるくる
M6.マーメイド
M7.雪割草
M8.流れ星
M9.明日への扉
M10.ペペロンチーノ
M11.Life
M12.私を彼女にして
M13.もっと!
M14.大丈夫だよ
M15.どうにか今日まで生きてきた
M16.へっちゃら

EN.Dear

W EN.・・・ありがとう…

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