渕上舞が8月1日、代官山UNITでA-on STORE Presents「渕上舞 アコースティックLIVE 02」を開催した。

 2020年10月開催の「アコースティック LIVE」第1弾は配信のみでの実施となったが、今回は歓声を控えるなどの感染対策を呼びかけた上で観客を入れて行われ、曲中には和太鼓 やクラップを使ったコール&レスポンスコーナーも。夏祭りのようなバラエティ豊かな演 出によって全 9 曲が届けられた本公演の模様をレポートする。 浮き輪やビーチボール、「かき氷」ののぼり旗で夏らしく彩られたステージに、まずはアロ ハシャツ姿のバンドメンバーがスタンバイ。そしてオープニング演奏から「Love Summer」へと繋ぎ、ワンピースに麦わらのミニハットを合わせた渕上が、イントロを歌いながら登場した。夏を感じる選曲で明るくスタートし、さっそく海へと遊びに来たような高揚感に包まれる。

(撮影=江藤はんな)

 続く「バレンシアガール」は、瞬時に曲を把握した客席からのクラップとともにスタート した。スペインに思いを馳せる OL が楽曲の主人公で、歌詞には「なんでこの私がこんな地 味な制服着てるの?」「部長!有給を使って太陽の国へ行きたいんです」といったこの曲な らではのフレーズが多く盛り込まれている「バレンシアガール」。アコースティックバージ ョンで普段のライブとは異なる印象を見せつつも、いつもどおり、気だるげな冒頭と情熱 的なサビでの絶妙な表情の変化もあわせて楽しめる仕上がりとなった。

 かわいらしく元気に「Ole!」と決めると、MCへ。まだライブは始まったばかりのため、熱中症への注意喚起をした際の「今日も元気に帰ろう」という言葉には、会場にいるファン も思わず笑い声が漏れてしまう。渕上は「ごめんね! 笑わせちゃった」と慌て、そのままくるっと一回転。ステージセットの話題では「コロナじゃなければかき氷屋さんを出店 したかった」と、彼女らしいアットホームな雰囲気でトークが展開された。

(撮影=江藤はんな)

 そこから続けて披露されたのは、「君色夏模様」と「ファインダー」。一人ひとりの目を見ながら、直接語りかけるように歌い上げる。砂浜で夏空を眺めながらくつろいでいる気分 になれる落ち着いたアレンジで、客席も軽く身体を揺らしながら聴き入った。

(撮影=江藤はんな)

 バンドメンバー紹介を挟み、再び MC パート。ここでは夏にまつわる質問カードが用意されており、「自分だけの夏バテ対策があったら教えて」という最初の質問では、締め切ったサ ウナ状態の部屋で掃除をするのが好きという、意外な趣味が明かされた。そのほか、かき氷や恋愛、自由研究に関する思い出などをバンドメンバーと一緒に語っていった。アコースティックLIVEはこのトークコーナーを定番化していくとのことで、これからどんなエピソードが飛び出すのか楽しみだ。

(撮影=江藤はんな)

 花火の音が聞こえてくると、「部屋の窓から見る花火」の始まり。照明は色とりどりのライ ティングによって花火のようになっており、ステージ全体を使って楽曲の世界観が表現さ れた。夜から朝へと時は流れ、次の曲は「Good morning! Hello? Good bye」。1コーラス目はピアノとボーカルだけで聴かせ、2コーラス目からはギター&パーカッションで徐々に音 数が増えていく、というアレンジだ。シンプルな音色が心地良く響き、愉快なトークコー ナーから一転、儚さが沁みる2曲となった。

 グッズ紹介&お知らせコーナーでは、自身初のライブツアー「渕上舞 3周年 LIVE TOUR "THE CIRCUS"」の開催を発表した。アーティストデビュー3周年を記念したツアーで、CIRCUS は「ずっとやってみたかったテーマ」だそうだ。

(撮影=江藤はんな)

 嬉しいお知らせのあとは、「次の曲は私が叩くリズムで盛り上がっていきましょう!」とい う渕上の合図で、なんとステージに和太鼓が登場。渕上本人が和太鼓を叩きながらリズムをレクチャーし、そのリズムに合わせて、「フラミンゴディスコ」ならぬ「フラミンゴ音頭」 を会場が一体となって楽しんだ。大胆なアレンジだが、思いのほか和太鼓のリズムがマッチしており、これはぜひもっと大きな会場で、もっと大勢で一緒に盛り上がりたいところ だ。8曲目には、第1弾でもセットリストにあった「Fly High Myway!」を披露。ジャズ調のおしゃれなアレンジが好評だったが、今回はそこに客席のクラップも加わり、さらに魅力の増したサウンドが届けられた。

(撮影=江藤はんな)

 ライブの時間もあとわずかとなり、客席からいろいろな気持ちがこもった拍手を受けた渕上は「拍手で感情がわかる!」と大興奮。そして、「またこうやって皆さんにお会いできる ことを目標に、今日の帰りからまた頑張って生きていこうと思います。なので皆さんも、(ツアーが始まる)12月までとりあえず生きてください」「頑張れなさそうだなと思ったらどこかで発信しますので助けてください。こういうことは正直に言っておかないとね(笑)」と 笑顔で話した。

 「盛り上がって終わりたい」と、最後の一曲は「トロピカルガール」をチョイス。2曲目の「バレンシアガール」にも繋がっていく世界観で、「はじける準備はいいですか!?」「み んなで歌おう!踊ろう!」というフレーズも出てくる元気いっぱいな楽曲だ。コール&レスポンスとして渕上の叩くリズムを真似するお楽しみコーナーも挿入され、エネルギーをすべて発散していく。そうしてこの日一番の一体感と盛り上がりを見せ、「アコースティック LIVE」第2弾は締めくくられた。

(撮影=江藤はんな)

徹底した感染対策のもと、“みんなで”夏を満喫することができた今回のライブ。アーカイブ配信は2021年8月8日23:59 まで実施中。期間中は気軽にこの夏祭り気分を味わうことができ、会場で参加したというファンでももう一度、この日を思い出しながら楽しめる映像になっている※配信視聴チケットは同日20:59まで販売。【友安美琴】

セットリスト

1. Love Summer
2. バレンシアガール
3. 君色夏模様
4. ファインダー
5. 部屋の窓から見る花火
6. Good morning! Hello? Good bye
7. フラミンゴディスコ(フラミンゴ音頭 ver)
8. Fly High Myway!
9. トロピカルガール

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