PERSONZが去る6月19日、有楽町にあるヒューリックホール東京において「RELOAD:1986-1987THE NEWEST PERSONZ一夜限りのタイムトリップライブ」と題されたライブが開催された。タイトルが示すとおりこのライブは1986年と1987年にリリースされたPERSONZの「ROMANTIC REVOLUTION 」と「POWER-PASSION」の2枚のミニアルバムをRELOADした作品のリリースを記念したライブとなった。

 JILLがセレクトした80’sの曲が場内に静かに流れる中、この日を待ち侘びたリスナーが続々と客席を埋めていく。開演5分前にはJILL自らが本公演における注意とお願いを影アナするという嬉しいサプライズに客席からは拍手がおこっていた。

JILL(撮影=アンザイミキ)

 オープニングは1986年リリースの「ROMANTIC REVOLUTION 」に収録されている「MODERN BOOGIE」。この超速パンキッシュナンバーで一気に会場を沸点に持っていく今年結成37年とは俄かに信じ難いPERSONZのパワーに圧倒された。

 会場はスタンディングが可能になったものの声援を送ることも一緒に歌うことも叶わない状況であったが、実際に聞こえていなくても客席からの声援も歌声もしっかりステージ上に届いていたように思えた。

 この日のJILLは先ごろリリースされたDVDさながらの衣装チェンジを曲ごとに行なうなど視覚でも客席を楽しませてくれた。

 敬愛するマリリン・モンローをモチーフにした「HOLLYWOOD MOVIE STAR」では白いオーガンジーのジャケットを「C’MON TONIGHT」ではヒョウ柄のジャケットを羽織ったり、「7COLORS」では7色に染め上げられた羽を背中につけてみたり。

本田毅(撮影=アンザイミキ)

 9曲目の「SMILIN’ ANGEL」では、当時毎月出演していた新宿LOFTでのライブが終わったあと夢を語りながら夜を過ごしていたというエピソードを披露し、その優しく力強いJILLの歌声は会場中をゆっくりとミストのように包み込んでいた。

 そして現在の東京の状況を痛烈に批判した歌詞に書き替えられた「TOKIO’S GLORIOUS (2021version)」では、この日しかこの歌詞では歌わないと宣言した上で、思いの丈を堂々と社会に訴え、ROCK!本来の姿とも言える痛快なパフォーマンスで、心を覆っているモヤモヤした気持ちを代弁してくれた。

渡邉貢(撮影=アンザイミキ)

 アンコールではスマホを使ってYouTubeでの生配信を実施。会場に駆けつけられなかった人にもライブを楽しんでもらうサービスも試された。この映像は今もPERSONZのOfficial YouTubeチャンネルにアーカイブされているので、興味のある人は見て欲しい。

藤田勉(撮影=アンザイミキ)

 30年以上前の楽曲がズラリとラインナップされたセットリストではあったが、むしろこの時代にフレッシュに鳴り響いていたし、時代の経過を微塵も感じさせない楽曲であることを再認識させられるライブだった。

 4人のパフォーマンスもライブを重ねるごとにブラッシュアップされ、常にライブを見据えて日々を過ごしてきたことは想像に難くなくそのタフネスさにも驚かされた。

 「DEAR FRIENDS」をずっと歌い続けてこられて良かった、いつの時代もこの曲に助けられてきたと話すJILL。

PERSONZ(撮影=アンザイミキ)

 あの日”暗い部屋でひとりきりでさびしく泣いた”女の子は3人の頼もしい騎士(ナイト)と共にまごうことなき”Rock 'n' Roll Queen”としてステージで堂々とその輝きを放っていた。

セットリスト

20210619ヒューリックホール東京

1.MODERN BOOGIE
2.MYSTERY HEARTS
3.PARADE
4.POWER PASSION
5.HOLLYWOOD MOVIE STAR
6.HOLD ME TIGHT
7.C’MON TONIGHT
8.TV AGE
9.SMILIN’ ANGEL
10.BE HAPPY
11.TOKIO’S GLORIOUS (2021version)
12.7COLORS

encore
13.IT’S TOO LATE
14.DEAR FRIENDS

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