若手女性声優の礒部花凜、熊田茜音、堀内まり菜、吉武千颯によるコーラスユニット・ヒーラーガールズの1st LIVE『Voices』が4月30日に開催された。ヒーラーガールズは、BS11で毎週金曜日22時00分~22時30分放送中の番組Anison Daysでの活動をきっかけに結成された4人組で、ヒーラー=Healer(癒やす人)というユニット名の通り声の力で癒しを届けるユニットになっている。1st LIVE『Voices』は、有観客と配信でのライブの予定が急遽配信のみになってしまったが、4人の歌に対する想いは、きっと多くの人の心に届いたはずだ。2ndアルバムのリリースと、ヒーラーガールズの4人がメインキャストを務めるTVアニメ『ヒーラー・ガール』の制作が決定したことも発表された記念すべき1stライブの模様をレポートする。

(撮影=江藤はんな)

 ピアノの美しい旋律が会場に鳴り響き、アコースティックギターとパーカッションがリズミカルに音を重ねていく。心が躍るような演奏をバックに、白いワンピース姿の熊田茜音、吉武千颯、堀内まり菜、礒部花凜がひとりずつステージに登場すると、そのままの流れでアッパーなポップチューン「DREAM SOLISTER」(TRUEのカバー)が始まる。自己紹介をするかのようにソロパートを歌い繋いでいきながら、コーラスやハモリといったコーラスユニットならではの魅力を存分に見せつけるパフォーマンス。1曲目から高音が続く難しい楽曲だったが、それをものともしないパワフルな歌声に圧倒されてしまった。続く「WALK」(OLDCODEXのカバー)は、ロックな原曲がコーラス曲にガラッと生まれ変わっていた。しかも原曲のカッコ良さも残しつつ、リアレンジされているところが素晴らしい。2番からはかなりトリッキーな展開になり、いろんな曲調に変化していくのだが、それを楽しそうに歌っている4人の姿は頼もしくもあった。

 最初のMCで、音楽が好きだという想いが伝わるような、そして癒やしになるようなライブにしたいと、1stライブに対する意気込みを口々に語ると、明るくて爽やかな楽曲へと続いていく。

 「ハナノイロ」(nano.RIPEのカバー)は、疾走感や青春感が魅力の曲だが、要所での切ない歌声に心がギュッと締め付けれらた。ゴスペルのような広がりを持って聴かせた「優しさの理由」(ChouChoのカバー)では、心地良いリズムに乗りながら、4人が笑顔で声を重ねていたのが印象的だった。

 ヒーラーガールズを知ってもらおうというトークコーナーでは、「一番ヒーラーなのは誰?」「一番ガールなのは誰?」「一番ナチュラルなのは誰?」というテーマに沿って、それぞれが知っているメンバーの素の部分を話していく。4人がオープンに話してくれたことで、より深くメンバーの個性を知ることができるコーナーになっていたことが面白かった。また、コーナーの最後にはライブ前日の4月29日に誕生日を迎えた堀内まり菜をお祝いするという、微笑ましいサプライズもあった。

(撮影=江藤はんな)

 「私たちにとって大切で大好きな歌です」と言って歌ったのは、アニソン史に燦然と輝く名曲「Snow halation」(μ’sのカバー)だ。ハモリの美しさはもちろん、声優らしさでもある言葉に感情を込める歌い方をそれぞれがしていて、とても感動的に響く。「優しい忘却」(茅原実里のカバー)はコーラスがとても美しく、ピアノの演奏と歌声だけというシンプルな構成にしたことで、より惹き込まれるものになっていた。季節は少しずつ暖かくなってきたが、この2曲を聴いているときは、冬のひんやりとした空気と温もりが感じられるようだった。

 そしてここで、ヒーラーガールズの4人から大きなサプライズが届けられる。まず、2nd Album『Voices vol.2~アニソンコーラスカバーアルバム~』が、7月30日にA-on STORE・A!SMARTにて限定発売されること。しかもアルバムにはアニソンカバーだけでなくオリジナル楽曲が1曲収録されるということで、どんな楽曲になるのか、今から楽しみになる。すべての楽曲のアレンジを手掛け、このライブのバンマス&キーボードを担当していた酒井ミキオ氏も、「vol.1よりもコーラスが難しくなっているのでレコーディングは大変になると思うけど、聴いた方は、コーラスのシャワーを浴びて心を浄化させてほしいです」と語っていた。

 しかも初出しの情報はこれだけにとどまらない! メインキャラクターをメンバーの4人が演じるTVアニメ『ヒーラー・ガール』の制作が決定したことを大発表! アニメ化は4人にとっても信じられない展開だったそうで、心をひとつにして、これからもより一層頑張っていこうと気持ちを引き締めていた。ちなみに、監督は『EDEN』や『灼熱の卓球娘』などを手掛けた入江泰浩氏が担当する。

(撮影=江藤はんな)

 大きな発表を終えると、ライブ終盤は盛り上がる楽曲を用意していた。力強く声を重ね、生きる喜びを歌った「境界の彼方」(茅原実里のカバー)。夢を見るために生まれてきたんだと歌う「眠るものたちへ」(岩田光央のカバー)は、とても多幸感に満ちた前向きな歌唱で、聴いていてもハッピーな気持ちになった。そして最後のMCでは、1stライブが楽しくてハッピーだったこと、歌うことの喜びと楽しさ、さらにこれからもレベルアップしていくという新たな決意を、それぞれが自分の言葉でしっかりと伝えていく。

 最後の曲は、4人で初めて声を合わせた始まりの曲である「God knows...」(涼宮ハルヒ[平野綾]のカバー)。グルーヴィでジャジーなアレンジと、4人の個性溢れる歌声とハモリとコーラスが美しく響くこの楽曲を飛び切りの笑顔で歌いきり、記念すべきライブを終えた。

 途中、「今日が新たなスタート」という言葉があったのだが、BS11の番組『Anison Days』での活動がきっかけで結成された4人にとって、この1stライブは新たな一歩であり門出であった。しかもTVアニメという楽しみな未来へ向けての第一歩だ。そんな輝かしい瞬間に立ち会えたことが嬉しくなるライブだった。ただ、この歌声、そしてコーラスのシャワーは生で聴いたほうが、より広がりや奥深さが感じられるだろう。最後に「いつか会いましょう。ヒーラーガールズに会いに来てください!」と伝えていたが、いつかその日が来ることも、楽しみに待っていたい。【塚越淳一】

セットリスト

2021年4月30日「ヒーラーガールズ 1st LIVE “Voices”」

1.DREAM SOLISTER
2.WALK
3.ハナノイロ
4.優しさの理由
5.Snow halation
6.優しい忘却
7.境界の彼方
8.眠るものたちへ
9.God knows…
1st LIVE『Voices』アーカイブ配信情報
【配信サイト】ローチケ LIVE STREAMING(ZAIKO)
【配信視聴チケット料金】視聴パス 2,200円(税込)
【販売期間】~2021年5月7日(金)21:00
【アーカイブ配信終了日時】2021年5月7日(金)23:59まで
【受付URL】https://l-tike.zaiko.io/e/HealerGirls1st

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