FANTASTICS from EXILE TRIBEが12月26日、LDHが仕掛ける新たなエンタテインメント『LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER』4日目に登場。EXILEのメンバーでもある世界、佐藤大樹を擁し、この12月でデビュー2周年を迎えた彼らが、この日は「年忘れナイトフィーバー」をコンセプトに1年の集大成となるパフォーマンスを展開。その目玉として、過去のライブで好評だった楽曲をスケールアップして完全再現するという。1stツアー『SOUND DRAMA 2019 FANTASTIC NINE』では演劇とライブを融合させるなどユニークなステージングには定評のあり、趣向を凝らした“お楽しみ”が期待できそうだ。

 ライブはメンバー全員で出演したドラマ『マネキン・ナイト・フィーバー』(日本テレビ系)の主題歌「High Fever」で幕を開けた。もともとパフォーマーグループとして結成された彼らだけに、同曲の間奏などで見せるシンクロ感の高いダンスにまずは圧倒される。さらに後輩グループ・PSYCHIC FEVERもサポートで参加し、2組で厚みのあるパフォーマンスを繰り広げていく。今回の衣装スタイリングはパフォーマーの堀夏喜が担当しており、楽曲やパフォーマンスが生きるようシルエットを重視したものになっているのもポイントだ。

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 デビューからの2年で飛躍的に表現力を進化させたボーカルの八木勇征&中島颯太のツヤのある歌声が光るデビューシングルの2曲「WHAT A WONDER」「OVER DRIVE」、そしてメンバーがぐるりとカメラを囲むなど遊び心が詰まったカメラワークの「Overflow」で、あっという間に彼らのペースに引き込まれていく。

 そしてここから一夜限りの特別企画「FNTV ~これを観ないと年越せないぞ!!スペシャル」がスタート。ファンにはおなじみのキャラクター・スーパーセカイクン&ヤギッコリーが進行役で、番組仕立てでパフォーマンスを見せていく。コーナー前半では、先述の『SOUND DRAMA 2019 FANTASTIC NINE』を再現するという試みに挑戦。世界によるパントマイムに続いて、佐藤がリードする形で息の合ったチームワークを魅せる映画「ジャージー・ボーイズ」風のコーラスや、中島がソロでギターを弾き語る「なごり雪」のカバーなどに、コメント欄でも「完全再現すぎる」「懐かしい!」など喜びの声が続出。

 そして彼らの毎回のライブで目玉となっているのがパフォーマーコーナー。ツアー当時にも大盛り上がりポイントだった「DANCE TRACK」では、ドープなヒップホップに乗せて独特の世界観を作り上げていく瀬口黎弥、長い手足を駆使して流麗なダンスで魅せる澤本夏輝、スムースなR&Bでセクシーな表情を見せる木村慧人、敬愛するマンガやアニメの世界観を取り入れコミカルさでも沸かせる世界……などなど、個性溢れるパフォーマンスを展開。

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 同ブロックのラストは、夢を追うすべての人にエールを贈るために制作された楽曲「Turn Back Time」。コメント欄には、デビュー前に急逝したパフォーマー・中尾翔太をイメージしたたくさんのひまわりの絵文字が“咲いて”いたのも印象的だった。

 続いてのブロックは、FANTASTICS楽曲とメンバーがやってみたいことを組み合わせて披露する「FANTASTIC SLOT」。モノトーンの衣装に着替えた八木、中島のボーカル組が、レパートリーの中でもぐっとシックな「Hey, darlin'」をアコースティックVer.で歌い上げる。「Tumbling Dice」の“ノーカットショー”は全編モノクロ映像で構成。アッパーなリズムに合わせヘドバンを交えるなど激しいパフォーマンスはもちろん、色の情報がない中でも画面から滲み出るような彼らの色気にコメント欄がかなりざわめいていた。

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 そして美しいバラード「The Only One」は、ステージの床やスクリーンに水面の映像が映し出される“アクアビジョンVer.”で披露。初めてメンバー全員が揃った形でのパフォーマンスとなった同曲はなんとも幻想的な雰囲気で、「ファンタ水族館」というコメントも言いえて妙だった。

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 このライブでもっともコメント欄をざわつかせたのが、初々しい魅力溢れるバラード「Believe in Love」דデート”の一幕。木村はカフェで、堀は散歩、澤本はお部屋で……など思い思いのシチュエーションで展開されるカメラ越しの演出にキュンとしたファンも多かったのではないだろうか。「Time Camera」ではMusic Videoを再現し、ステージにはなんとMVに登場した赤のオープンカーが登場。また「Tarte Tatin」דおうち”では、ホームパーティ風の演出で大盛り上がり。なぜか“本日の主役”と書かれたたすきを身につけた木村やド派手な帽子をかぶせられた中島らの様子を、世界がハンディカメラで撮るというわちゃわちゃ具合にも忘年会らしい楽しさがあった。

 本編ラストはFlower Song」「I Wish For You」「Someday」という、EXILEのカバーメドレー。EXILEとの兼任メンバーがいるFANTASTICSにはJr.EXILEのグループの中でもEXILEのDNAの濃さが感じられる側面があり、コメント欄も「選曲が神」などとかなりの盛り上がりを見せていた。

 ちなみにこの日のセットリストの中でファンからもっとも高く評価されていたのが、アンコール1曲目「Can’t Give You Up」から2曲目「CANNONBALL」の流れだった。冒頭部分の新アレンジや炎を使った演出も鮮烈だった「Can’t~」、PSYCHIC FEVERの面々とタオルを回しはっちゃけた 「CANNONBALL」はともにラテンフレイバーをきかせた高揚感のあるサウンドと熱気溢れるパフォーマンスで、どちらかといえばクールなイメージの強いFANTASTICS楽曲の中でも異質な輝きを放っていたように思う。

 MCでは2020年を振り返り「この状況だからこその新しい企画(『LIVE×ONLINE』)に出会ったことで、これまでに生まれなかったアイディアがメンバー間でも生まれたし、個人としてもいろんな引き出しが増やせてすごくいい時間になった」(八木)、「『LIVE×ONLINE』というエンタテインメントをきっかけに、EXILE TRIBEやLDHの輪を楽しんでいただけた2020年になったと思う」(世界)、「今年は全員主演のドラマをやらせていただいたりと、新しい一面を発信することができた。これからもまた違った形で僕たちのエンタテインメントを発展させていきたい」(中島)と語った彼ら。

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 「2021年は全員で前向きに、皆さんと共に歩んでいきたいという思いを込めて」(中島)というメッセージののちに披露されたのが、1stアルバムの表題曲「FANTASTIC 9」だ。中尾の立ち位置を空けてパフォーマンスされた同曲では、コメント欄にひまわりの絵文字が咲き乱れ、ラスサビでは中島が画面越しに「皆さんも一緒に歌ってください!」と呼びかけるなど、終始温かいムードに包まれていた。

 「待ってました!」「大本命」などのコメントが多かった代表曲「Flying Fish」を挟み、エンディングでは「どんなに辛いことや困難にぶつかっても諦めないで最後まで動き続けようという思いを込めて」(八木)と、新曲「Keep On Movin’」(シングル『High Fever』収録曲)を初披露。同曲には座ったまま上半身だけで踊れる振りが付いており、画面越しであっても参加型で楽しめるようなこのアイディアにも彼らのメッセージが詰まっていたのではないだろうか。

 当日は「#年忘れナイトフィーバー」のTwitterハッシュタグへも「ファンタにしかできないライブ」「前回と同じ楽曲を歌っても、構成や演出が違うだけでここまで楽しめるんだと知った」「ここまでいろんな雰囲気とコンセプトを一気に見せられる『FNTV』は画期的で新鮮!」など、さまざまな感想が寄せられていた。パフォーマンスの完成度の高さは折り紙つきのFANTASTICSだが、デビュー以来のライブで培ってきたエンタテインメント性を追求する姿勢も高く評価されている。今後のライブでどんな新しい顔を見せてくれるのか、期待が膨らんだ。

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