DREAMS COME TRUEの中村正人が19日、都内でおこなわれた『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2019 先行試写会』に出席。30周年の節目に開催し、38万人を動員した『WONDERLAND』の舞台裏を明かした。

 同公演の模様が12月21日午後7時からスカパー!(スカチャン1)で放送されることに先立ち、この日、加入者60人限定で先行上映された。

 デビュー30周年と重なった、4年に一度開催している『WONDERLAND』。開催に向けては「我々の主張を強めにしたい」と有名曲は控えめに「30周年だからこそ披露したかった曲」を中心に組まれた。中村はその舞台裏を明かしつつ「わがままを言いましていつもとは違う内容になった」と語った。

 また、ミュージシャンのセレクションにもこだわり、今回は2人のルーツでもあるアース・ウィンド&ファイヤーの2代目ドラマー、ソニー・エモリーや、元タワー・オブ・パワー・ホーンセクションのグレッグ・アダムスなど凄腕ミュージシャンが参加。「僕らのルーツの人たちを呼んで、僕らのミュージシャンとしての夢を叶えた」と振り返った。

 スタッフを含め約350人の大所帯。バンドもツインドラムをはじめ管楽器隊、コーラス、ダンサーとその数も多くまさにダイナミック。しかし、大所帯バンドのなかで音の調整や配置などに苦労したという。なかでもドームを縦横無尽に駆け巡る吉田のボーカルのPA調整は困難を極め、コンマ何秒、一拍のズレをどう調整するかが課題だったといい「それをやり遂げた」とも。

 また、映像化に関しては「今はスマホとかでも見られて、僕はラップトップのスピーカーを使っているけど、スカパー!もチャレンジしている。テレビも非常に難しい。スピーカーはか細い音も派手に聞こえるようにメーカーは作っている。なので音を派手にやると今度は派手過ぎてしまう。基準がない世の中で、そのあたりが苦労した」と振り返った。

 今回映像化で監督を務めた稲垣氏は過去の作品を全て観たうえで「自分でできることは何かを考えて、音楽を抽出することをまず考えました。今まで以上に音が聴こえてくるような作り方をした」と明かした。

 さらに「音は見えないものなので、聴いてもらいたい音楽をどう表現するか」ということに焦点をあてたといい、ドリカムの根っこにフォーカスした今回のライブは「ここまでグルーヴィーなのか」と改めて感心。そのうえで「どんどんグールヴが高まっていく、高揚感が高まっていくように作りました」とその思いを語った。

 また、「ライブ映像は究極のドキュメント」とし「お客様一人一人が違うように、高さと距離感を客観的に見せることを意識した。でもそうなると吉田さんの顔が見えないときもある。そのせめぎ合いだった」と制作の裏側を明かした。ちなみに2日間の撮影で使用したカメラの台数は60台だったという。

 改めて中村は試写に向けて「何を観てもらおうかと悩んだ。人気ある曲を選んであったけど、攻めの物を観てもらいたいと。知らない曲でも面白いのではないかという選曲です」とし、稲垣氏は「史上最強の遊園地、スクリーンに遊園地が移動してくるような感覚です」と語った。

 試写を終えた中村は「泣けたね」と感慨に触れていた。

■記者雑感

 記者は試写にも参加した。放送の一部だったが、知らぬ前に足でリズムを刻んでいたり、曲を終えたときに自然と拍手している自分がいた。心地よいグルーヴィーな演奏と吉田の圧巻の歌声、そしてドームいっぱいに使ったパフォーマンス、それを支える中村のベース音と姿と、あたかもその会場にいるような気分になっていた。画、そして音ともに臨場感たっぷりだった。

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