Panorama Panama Town、ドラマ「ギヴン」主題歌に重ねた人生の瑞々しい瞬間
INTERVIEW

Panorama Panama Town

ドラマ「ギヴン」主題歌に重ねた人生の瑞々しい瞬間


記者:村上順一

撮影:

掲載:21年08月28日

読了時間:約6分

 Panorama Panama Townが、7月16日にシングル「Strange Days」をデジタルリリースした。同曲は7月17日よりFODで配信を開始したドラマ「ギヴン」の主題歌としてO.A中。「ギヴン」は、4人のロックバンドのメンバーたちを中心に、彼らの恋愛や成長していく姿を繊細に描くキヅナツキ原作のBL漫画で、新書館の「シェリプラス」で2012年ハル号から連載されている人気作。ドラマの劇中バンド”the seasons”が演奏する楽曲もPanorama Panama Town岩渕想太(Vo.)が作詞曲・アレンジで担当している。MusicVoiceではアンケートを実施し、「Strange Days」の制作背景について話を聞いた。【取材=村上順一】

何でもできるという全能感があった

「Strange Days」ジャケ写

――7月に開催されたPanorama Panama Town presents「Daydream Night Club」でどんな手応えがありましたか。気づいたことなどあれば教えてください。

岩渕想太 対バンのtetoやTENDOUJIが真っ直ぐに自分たちの信じる音楽を鳴らしていて、かっこよかった。本当に久しぶりの自主企画2マンだったけど、バンドの持つロマンを再確認できた夜でした。

浪越康平 とにかくライブが楽しかったです。もっと今やっている音楽を深いところまで探って曲を作り、ライブをしたいと思いました。

タノアキヒコ 活動再開後からコロナ禍中もずっと試行錯誤してきた今やりたいモードでのライブを、今ある楽曲でやっとつくることができたと感じました。もっとこんな曲があればいいのに、という気づきもあり、次のライブの構想や音源制作への刺激にもなりました。

――「ギヴン」からどのような着想を得て、楽曲制作に取り掛かりましたか。

岩渕想太 作品から溢れる瑞々しさ、切なさ、バンドを始める瞬間の高揚感を受け取りました。あとは、水の中にいる感じ。漫画もアニメも観ましたが、ずっと水中のイメージがあるんですよね。

浪越康平 原作のキャラクターたちのそれぞれの感情が溢れてくるような感覚から、曲は絶対にフィードバックから始めたいと思いました。

――「Strange Days」というタイトルにはどのような意味を込めて付けられたのでしょうか。

岩渕想太 自分にとってバンドを始めた頃ってのは、何でもできるという全能感があったり、こんなに面白いことがあるのかという驚きがあったり、そんな不思議な日々を思い返してタイトルをつけました。

――この楽曲を制作するにあたり一番こだわったところはどこですか。

岩渕想太 ずっと同じリフがリピートされながら、曲に起伏をつけていく構成そのものです。

浪越康平 リフのサウンドです。特徴的な音になったと思います。

タノアキヒコ 特に音色をこだわりました。リッチになり過ぎず、ザラついていてクールでロー感は保つというバランスでベースを出すようにしました。

――EP『Rolling』に続きプロデューサーに石毛輝(the telephones, Yap!!!)さんが参加されていますが、どのようなやりとりをされていたのでしょうか。印象的だった出来事などあれば教えてください。

岩渕想太 イントロのフィードバックや、リフの音色など、ギターの音で曲の世界が形作られる曲だったので、そこに関しては石毛さんから色んなアドバイスをもらいながら制作を進めました。制作終盤では、かなりの日数、石毛さん宅に行っていたので、彼女になった気分でした。

浪越康平 主にサウンド面でやりとりをしました。ギターに関して、ビザールギターを中心にサウンドを作りましたが、いわゆる“良い音”と”悪い音(特徴的な音)”の組み合わせを一緒に試行錯誤しました。

タノアキヒコ 石毛さんのスタジオでドラムの打ち込みの音色選びをしている時に、その石毛さんの姿勢をみて、鳴らしたい音の解像度をもっと鮮明にしないといけないなと感じました。

――歌詞の中でキーになったワードがあれば教えてください。

岩渕想太 <頭が揺れる>はデモを作った段階で、すっと出てきた言葉で、そこから全てを作っていくきっかけになった言葉です。言葉がリフレインされることで、違う意味を帯びてくるってのは好きです。NIRVANA的でもあると思う。<海底に咲いた花>も気に入ってます。

――ドラマ「ギヴン」とリンクさせた歌詞になっていると思いますが、ご自身と重ねたところはありましたか。もしあれば、どのような情景を思い浮かべて書きましたか。

岩渕想太 自分が高校生の頃に、音楽好きな友人に出会ったこと、大学の時メンバーと出会いバンドを結成したことや、そういった自分の人生の中の瑞々しい瞬間を思い浮かべていました。一つでも欠けていれば今こうやってインタビューを受けてもいないと思うんです。

――レコーディングを行うにあたって、どんな意識で演奏や歌唱に臨みましたか。

岩渕想太 歌に関して、冷えた情熱のようなものが表現できればいいなと思い歌いました。

浪越康平 実写版『ギヴン』が良い作品になるようにと思いながらレコーディングしました。

タノアキヒコ サビ以外は淡々とタイトに継続させていき、サビは少しルーズ気味に熱を感じられるように演奏しました。

――「Strange Days」では、Panorama Panama Townのどのようなルーツが含まれた1曲になったと感じていますか。参考にしたサウンドなどあればお聞かせください。

岩渕想太 同じリフとコード進行を繰り返しながら、感情の起伏をつけていくってことは「世界最後になる歌は」だったり「MOMO」だったりで意識せずとも実現していたことで、その繋がりにある曲だと思います。サウンドに関しては、ロックリフをサンプリングしたHIPHOPや、デスクトップミュージックを聴きながら、考えました。

浪越康平 サウンド面ではSquidから影響を受けました。曲の構成はThe Strokesのようなクールさと、サビでそのままのコード進行でやりきるNIRVANAを参考にしています。

――この「Strange Days」からどんなことを感じ取ってもらえたら嬉しいですか。

岩渕想太 どんなことを感じ取ってもらえても嬉しいです。

浪越康平 こういったサウンドのかっこよさを感じ取ってもらいたいです。

――Panorama Panama Townが今一番大切にしていることは?

岩渕想太 胸が熱くなること。

浪越康平 バンドを組んだときの情熱と、自分たちの音楽をやるということ。

タノアキヒコ 常に今自分たちがかっこいい、新しい、おもしろいと思える曲をつくりライブをやること。

――これからの展望、意気込みをそれぞれお願いします。

浪越康平 レコーディングをしています。前作の『Rolling』からさらに深い作品になりそうなので、それらを届けたいです。

タノアキヒコ 上半期は制作がメインでこれからの核になっていくと思える曲がたくさんできて新しい世界がみえてきたので、下半期はその曲たちを軸に据えてライブでも新しい世界をつくってみせていきたいです。

岩渕想太 自分たちの音楽や、自分たちのホームとなる場をしっかり固めて作っていきたい。年内には、次の音源もリリースできると思います。お楽しみに。

(おわり)

「Strange Days」配信リンク
https://A-Sketch-Inc.lnk.to/PanoramaPanamaTown_StrangeDays

he seasons fromドラマ「ギヴン」

he seasons fromドラマ「ギヴン」
「Melody Lane」

「Melody Lane」配信リンク
https://A-Sketch-Inc.lnk.to/the_seasons_from_drama_Given

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