遊助「自然体、フラットな自分でいたい」活動へのアティテュード
INTERVIEW

遊助

「自然体、フラットな自分でいたい」活動へのアティテュード


記者:村上順一

撮影:

掲載:21年07月02日

読了時間:約8分

 遊助(上地雄輔)が6月23日、シングル『マジ歌』(よみ:まじか)をリリース。2009年にシングル「ひまわり」でソロデビュー。31枚目のシングル表題曲は4月クール テレビ東京系 TVアニメ『マジカパーティ』オープニング主題歌で、ぱ〜りぃ〜EDMな1曲に仕上がった。カップリングには「好きなように」「抱き枕」、通常盤に収録されている「SPY」と幅広いジャンルのナンバーを収録し、バラエティの富んだシングルとなっている。インタビューでは、シングルの制作背景に迫るとともに、遊助として今考えていることに迫った。【取材=村上順一】

あの人に会いたいという想いも生まれてきた

『マジ歌』通常盤ジャケ写

――新型コロナの影響で生活が変わってしまいましたが、この1年間どのように過ごされていましたか。

 去年はツアーが中止になったり、撮影が止まってしまったものもありましたが、その間、自分は音楽制作をやったり、情報番組にも出演したりと、やれることは沢山ありました。それに加えて皆さんもそうだと思うんですけど、自分自身を見つめ直したりもして、これからやりたいことだったり、将来の自分を考える時間も増えた1年間でした。

――やりたいことは見つかりました?

 こんなアルバムを作ってみたいとか、お芝居で挑戦してみたい役とか、沢山ありました。その中でもこれまで当たり前に出来ていた事が出来なくなって、みんなで食事に行くことだったり、あの人に会いたいという想いも生まれてきたり。あと、50歳で終わっても悔いのないように頑張りたい、というのもあって。10代から30代まですごく充実した活動を出来たと思っているので、ハンモックに揺られながら過ごすのもいいなと思ったり。

――えっ! そうなんですか。

 それは今に始まったことではなくいつも思っていることなんですけど、20代の頃から遊助は10年で終わらせるくらいの気持ちで活動しようと考えていたんです。すごく魂を削るような活動の仕方なので…。そう言いつつもここまでやってきているので50歳になっても続けている可能性は高いんですけど(笑)。

――モチベーション次第なところもありますよね。

 自分はお金が欲しいとかそういった欲求はほとんどないんです。そうなるとそこから先はそのやっていることが好きかどうか、というのが重要になってくるじゃないですか。でも、僕のモチベーションはみんなが喜んでくれる、自分が役に立てるのならなんだってやりたい、と思って始めたことばかりなんです。もちろんやっていて楽しいんですけど、このテンションで70歳、80歳までは難しいなと感じてしまっていて。

――遊助さんとしての活動を待っている人は沢山いると思います。

 僕のやっている仕事は僕がいなくなったとしても回っていくんですよ。そういう仕事だからこそやり続ける意味もあるけど、常に自然体、フラットな自分でいたいなと思っています。音楽だって自分で初めて作った歌詞がデビューシングルになって、ライブも200本以上やって、自分が旗を持って先頭に立って進んでいるつもりなんですけど、ここまでのことを振り返ると10年後に自分がどうなっているかなんて想像も出来ないんです。本当にみんなが僕の腕を引っ張ってくれて、ここにいるんだなと実感しています。

――もうシングルも31枚目ですから。

 みんなが聴きたいと思ってくれているからリリース出来るんですよね。僕らの仕事というのは人の感情を動かすのが仕事で、そんな素敵な立ち位置にいられるというのはありがたいことです。なので今は未来のことを考えてもしょうがない、1日1日を大切に生きていくしかないなと思っています。

整理整頓がすごく苦手だった

――さて、今回TVアニメ『マジカパーティ』オープニング主題歌の「マジ歌」がリリースされますが、どのくらいアニメ作品に寄り添おうと考えていましたか。

 100%です。ただ、曲を作り始めた時にアニメが完成していなかったので、どんなテーマの作品なのかなどスタッフさんに話を聞かせていただいて、こんな風にストーリーは展開していくのかなとか、自分でイメージを膨らませながら歌詞を書いていきました。いくつか候補曲があった中での1曲なんですけど、聴いた瞬間にどんどん歌詞を書けました。

――ライブ映えする楽しい曲ですが歌は難しくなかったですか。

 難しかったです。ただ、この曲を作曲してくれた方とは過去にも何曲かご一緒させていただいているんですけど、「こういう曲も書けるんだ!」という驚きがありました。他にも良い曲はたくさんあったんですけど、その中で彼がこういう曲を書いてきたという衝撃が大きかったのは確かです。

――今作でチャレンジはありましたか。

 EDM系のアッパーな曲が表題というのは久しぶりでした。アルバムでもリード曲は応援歌だったり、ミディアム系の曲が多かったので。改めて自分の原点に戻ってきたような感覚のある楽曲になったと思います。

――タイトルも遊助さんらしさ全開ですね。

 アニメのタイトルが『マジカパーティ』だったので、「もうこれしかない!」といった感じでした。歌詞より先にタイトルは決まりましたから。

――迷いがなかったんですね。ジャケ写も男性が好きそうなもので溢れた部屋で撮られていますが、「マジ歌」とリンクする部分も?

 黒ネコと一緒に撮っているんですけど、このネコがアニメ作品にも出てくるバルニャーというキャラとリンクしています。

――遊助さんは昔こんな感じの部屋だったり?

 中学生くらいの時はこんな感じだったかもしれないですけど、最近は物は少なめのシンプルな部屋です。昔は整理整頓がすごく苦手で散らかった部屋でした。でも、高校の野球部は寮生活だったんですけど、監督がめちゃくちゃ厳しくて、学生生活で一番注意されたのが整理整頓でした。監督は「整理ができないやつは心が整わない」とよく話していて、そこから片付けられるようになったので、すごく監督には感謝しています。

――ジャケ写には難しそうな本も積み上げられていますけど、遊助さんはどんな本を好んで読みますか。

 台本を読んだりするので、そんなに沢山は読まないです。たまに小説とか監督さんに勧めていただいた本を読むくらいですね。あとは共演者の方から頂いた本を読んだりもします。

自然とバランスを取っている

『マジ歌』初回盤ジャケ写

――そして、2曲目の「好きなように」は背中を押してくれる感じもありますね。

 好きなようにしなよ、という言葉は無責任な言葉にとられることもあると思うんです。例えばこのコロナ禍だったら好きなようにしたら、みんな外に出て羽目を外して楽しんでしまうと思います。でもその反面、みんな今できることの中で好きなことをやっているような気もしていて、あえて今この言葉をかけてあげられるような曲にしたいなと思いました。

――3曲目には「抱き枕」という曲が収録されていますが、誰かを想って書かれた曲なんですか。

 特定の人をイメージしたわけではないんです。曲を聴いて、抱き枕を連想させるなと思って、イマジネーションが湧いてきて書いた歌詞でした。基本的に僕は自分のことは歌詞にはしないので。ほとんどがこの人はこんなこと考えているのかなとか、こういう言葉を待っている、いま自分が聞きたい言葉など妄想して書くのが好きなんです。ドラマや映画を作るような感覚に近くて、監督兼キャストでもある感じです。あと、抱き枕というタイトルの曲も聞いたことがないなと思って。

――確かに。遊助さんは寝る時に抱き枕を使うタイプですか。

 抱き枕は使ったことはないんですけど、言葉の響きがキャッチーだなと思いました。コロナ禍で人と人との距離が出来てしまったじゃないですか。それは遠距離恋愛だったり、大切な人を亡くしてしまった人、そんな会いたくても会えない人と、せめて夢の中で会えたらいいな、そして、この人可愛いな、と思ってもらえるような主人公を描いた歌詞なんです。

――そして、もう1曲の「SPY」は映画っぽいですよね。男と女のラブゲームっぽい世界観で。

 これも妄想して書きました。セクシーな女性が男性の様子をスパイとして伺っているんですけど、男性の方もその女性がスパイだと勘づいている、わかった上で付き合っているんですけど、だんだん本気で恋に落ちていく、そんな世界観で書きたいなと思いました。

――出だしの<※ご注意下さいご注意下さい>というのも面白いですね。

 これはレコーディングの最後に思いついて入れたものでした。

――そういったケースは多いんですか。

 けっこう多いです。ただ、入れてみたけどやっぱりいらないなと思って、削る作業も同じくらいあって。

――意外と引き算は難しいですよね。

 割と僕は引き算は得意なんです。最初けっこう盛り込んでしまう癖があって、色々入れ過ぎてしまうんですけど、あとから客観的に聴くと余計なものも多く感じてしまって…。それはお芝居でもあって、あるシーンで気持ちを込め過ぎてしまったと感じたら、次のシーンでは少し抑え目にしてみたり、バラエティ番組でも行き過ぎてしまったら、次はちょっと大人しくしていようとか(笑)。頭で考えているわけではないんですけど、自然とバランスを取っていて。断捨離するのが好きなんです。

――今回、4曲聴かせていただいて歌詞の世界観がより面白くなってきているなと感じました。

 ありがとうございます。でも、自分では進化しているのか、退化しているのかもよくわかっていなくて...。かといって、昔の自分が出来ていなかったというわけでもなくて、あの時の遊助にしか書けないものはあったと思いますし、それを今の自分が歌えばまた違ったものになるなというのは実感しています。

――他のシンガーに歌詞提供とかにご興味は?

 まだまだ自分のことで精いっぱいなんですけど、提供してみたい気持ちはあります。自分の歌詞を自分以外の人が歌ったらどうなるのか、すごく興味があります。ただ、遊助として歌詞を書くと固定観念と言いますか、こういう言葉が遊助らしいだろうと考えてしまうので、提供する時は名前を伏せて自由に書いてみたいなと思うところもあるんです。

――また違った世界観が出る可能性もありますね。最後にこれからの展望を教えてください。

 僕が出来ることとして、目の前にいる人たちを笑顔に、元気にさせることだと思っています。もちろん遠方にいる方達もそうなんですけど、まずは近くにいる人たちを元気に出来ないと周りにいる人たちを元気にすることは出来ないと思っていて。そう出来る自分でいたいと思いますし、そこに向かって妥協なく頑張っていきたいです。これからツアーも始まるんですけど、今出来ることで思い出に残るようなライブにしたいと思っているので、意味のあるツアーにしたいなと思っています。

(おわり)

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