まるりとりゅうが「やっとスタイルが出来てきた」成長した2人が紡ぐ第1章の集大成
INTERVIEW

まるりとりゅうが

「やっとスタイルが出来てきた」成長した2人が紡ぐ第1章の集大成


記者:村上順一

撮影:

掲載:21年06月28日

読了時間:約10分

 男女ユニットのまるりとりゅうがが30日、初のフルアルバム『まるりとりゅうが』をリリース。デビュー直後に配信チャートで 1 位を獲得した「気まぐれな時雨」や、失恋ソングの定番として支持されている「幸せになって」、現在放送中のTVアニメ『恋と呼ぶには気持ち悪い』エンディングテーマ「リナリア」など全12曲を収録。インタビューでは、全精力を注いで制作された1stアルバムについて、結成から3年を迎え変化してきた2人での音楽活動など、今のまるりとりゅうがに迫った。【取材=村上順一】

第1章の集大成といえるアルバムが出来た

「まるりとりゅうが」通常盤ジャケ写

――5月はツアー『まるりとりゅうがのへや#9』 で全国を回られていましたが、予想外のことが起こったりしました?

Ryuga ライブではいつも即興ソングをやっているんですけど、これは自分たちも含め誰も予想できない面白さがあります。

MaRuRi その中で自己紹介というテーマがあって、すごく感動的な歌をRyuga君が歌うから、私が思わず泣いてしまって。

Ryuga 即興ソングはMaRuRiから始まるんですけど、彼女が曲の雰囲気を作って、それに僕が続いていきます。MaRuRiが昔と比べると即興がすごく上手くなってきていて、歌い出しの段階からかなり良い感じに仕上がっていたので僕もつられて感情移入してしまって(笑)。

MaRuRi 昔は壊滅的に下手でした(笑)。特別練習をしたわけではないんですけど、日々の積み重ねでちょっとずつ良くなってきたかなと感じています。

――成長されたんですね。結成から3年を迎えましたが、変化はどのように感じていますか。

Ryuga ぶつかったことも沢山あったんですけど、3年活動して阿吽の呼吸じゃないですけど、少しずつお互いのことがわかり始めてきました。男女ユニットは世の中にそんなに多くないので参考に出来ることも少なかったんですけど、やっと僕らのスタイルが出来てきました。

MaRuRi 最初の頃は曲を作るのも大変だったんですけど、Ryuga君の作曲能力がすごく開花した3年間だったと思います。私は今年の初めに喉の手術をしたので、以前と少し声が変わったんですけど、今作には変化していった私たちが詰め込まれていると思います。

Ryuga 変化とともに、この1stアルバムは「届けたい」という熱がすごく高いです。僕らの中で第1章の集大成といえるアルバムが出来たなと感じていて。

――ぶつかることもあったとのことですが、音楽的なことで?

Ryuga 音楽でぶつかったことはなくて、性格的なところでケンカになっちゃうんですよ。(笑)。僕はちょっとネガティブ思考のところがあるんですけど、MaRuRiは真逆なので思考でぶつかることが多かったんです。

MaRuRi Ryuga君はちょっと女の子っぽい性格で、私が男の子っぽくて。

Ryuga 本当に音楽ではぶつかったことはなくて、それはお互いリスペクトできているからなんです。MaRuRiの歌は曲の曇っていたところを拭い去ってくれるような凄さがあって、いつも僕の想像を超えてくるので。

MaRuRi 私もRyuga君の作る曲をリスペクトしています。ビジネスパートナーだと思っているんですけど、ちゃんとそう思えてきたのもここ最近で。

Ryuga 2年目はバチバチと火花が散りまくってましたから(笑)。解散の危機もありましたし、落ちるところまで落ちたときもありました。今はV字回復で上昇している段階にいると思うので、上手く乗り越えることが出来て良かったです。その雰囲気の良さがアルバムにも出ていると思いますし、すごく自信のある1枚が完成したと思っています。

――個性が違う2人だからこそ生まれるものもありますよね。

Ryuga それは感じます。僕と似たようなタイプの人と組んだら、きっと自分の行動を疑いもしないと思うんですけど、MaRuRiを見ていると、自分の行動が必ずしも正しくないんだと思えますから。MaRuRiといると自分の感覚を改めて見つめ直せるんです。

――ちゃんと自分を客観視出来ているのはすごいです。

Ryuga いやいや、最初は出来ていなくて、自分が正しくてMaRuRiが間違っていると思っていた時期もありました。でも、最近そうじゃないなと思うようになりましたし、そもそも違う人間だから、と悟って(笑)。

まるり そこに辿りつきました(笑)。普通は合わない人とは一緒にいなくてもいいと思うんですけど、そうならなかったのは、音楽を一緒にやりたいという強い思いがあったからだと思うんです。

喉が潰れてもいいくらいの気持ちで

――それほど自信作なんですね! さて、アルバムに収録されている新曲「シール」は着眼点が面白いなと思いました。どんなきっかけがあって思い付いたんですか。

Ryuga これは、僕がモバイルバッテリーにシールを貼っていたことがきっかけでした。そのシールを剥がしたらすごく汚くなってしまって。こすって綺麗にしようと思ったんですけど、やればやるほど余計に汚くなっていって、それを見て「これって恋愛に似ているな」と思ったんです。これは曲にしたいと思ってできた曲で、すぐにワンコーラスが出来ました。シールという言葉も最初はちょっと安直でダサいかな? とも思って、ステッカーとか他の案もあったんですけど、一周回って親近感のあるシールがいいなと思いました。でも、歌詞の中ではシールという言葉は使わずに、「恋愛」と「シール」を上手く掛け合わせて描きたいなと思いました。

――歌詞を見ると本当に恋愛と似ていますよね。

Ryuga そうなんです。聴いてくださった皆さんがいろんな例えを出してくれて「次の恋愛はシール剥がしだ」とか、「相談に乗ってくれる人はドライヤーかも」など、すべてが恋愛に例えられるんです。

――広がりを見せてますよね。MaRuRiさんはどんな気持ちでこの曲のレコーディングに臨みましたか?

MaRuRi 楽曲の説明をRyuga君から聞いてからレコーディングに臨んだんですけど、「シール」をアルバムのリード曲にしたいとすぐに思いました。喉の手術前に最後に録った曲がこの曲で、喉が潰れてもいいくらいの気持ちで少し叫ぶようなイメージでサビは歌いました。この曲は相談に乗っているようなイメージもあるんですけど、それを私が代弁している感じもあったので、寄り添って歌うというのも意識しました。

――手術前、最後のレコーディングというのも思い出深い曲になりましたね。

MaRuRi 本当に思い出深い曲になりました。手術をして以前よりも声がクリアーになった気がしているんですけど、この「シール」ではちょっと声が掠れていたりして、逆にそれが味になっているなと。なので、この曲は手術前に録れて良かったと思っています。

――ちなみに手術後に録った曲とは?

MaRuRi 「らしく。」、「どこにもないの」、「幸せになって(Piano ver.)」です。アップテンポの曲は術後に録ったんですけど、すごく歌いやすくなって嬉しかったです。最初はハスキーさがなくなってしまい、あの声が切なさを生んでいたんだと思って、ちょっと苦しい時期や、変化したことへの怖さがあったんですけど、「らしく。」を歌ってみたらすごく声が出て、レコーディングしながら「この声でやっていける」と、自分の声を肯定できました。キーレンジも以前より3つくらい上がったんです。

Ryuga 全然、歌っていても辛くないって言ってたよね。羨ましいなと思いましたから。僕の場合、その時の精神状態が声にも出てしまったりするときもあるので、MaRuRiみたいに常に安定して声が出せるのも羨ましいです。

――MaRuRiさんは感情のアップダウンは激しい方ですか?

MaRuRi 割と安定している方だと自分では思っているんですけど、泣いたり、怒ったりは結構します。Ryugaくんの作る曲があるから、幅広く感情を出せているような気もしているんです。

Ryuga MaRuRiはすごく曲に入り込めるタイプなんです。

MaRuRi この前のライブで「幸せになって」を歌ったんですけど、ツアーの3カ所くらいは歌いながら涙が出てきちゃって。久しぶりの有観客というのも影響していたのかも知れないです。自分でもよくわからないスイッチが入ることは多々あります。

Ryuga 情緒不安定(笑)。

ゼロから積み上げていくような気持ちで

――新曲の「甜言蜜語」はタイトルから興味深いですね。

Ryuga この曲はTikTokのドラマ『恋は青春より青し。』の主題歌として作った曲です。このドラマのストーリーが、キスをしてはいけないという校則の中で、キスをするために校則ギリギリを奮闘するという特殊な設定で、その世界観をどう落とし込むかが苦労したところでもありました。失恋の曲は得意なので何曲でもすぐに作れるんですけど、今作のような明るいイメージの曲はちょっと苦手意識があるんです。僕はポジティブな言葉のボキャブラリーもそんなにないので…。「甜言蜜語」というタイトルには誘惑という意味もあるのでドラマにも合うなと思ってつけました。最初は読むのが難しいから違うタイトルの方が良いんじゃないかという意見もあったんですけど、こだわってこのタイトルにしました。

――歌はいかがでした?

Ryuga 僕らの曲は2人で歌っていますが、歌詞の一人称が一人の時もあれば、男性女性が共存している曲もあって、この曲は後者で、2人での掛け合いがある曲にしたいなと思いました。

――王道のデュエット曲みたいな?

Ryuga そうなんです。男女でカラオケで歌える曲を沢山作りたいというのも結成当初からのテーマでもあったんですけど、男女2人で歌うとなると、どうしてもキーが高くなってしまって。実際カラオケで男女でデュエットするのは、難しい曲になってしまっていました。これは以前からの課題ではあったんです。それで「リナリア」のように、ハモるのではなく男性が1オクターブ下で歌う曲も作りました。

――さて、「嫉妬」はアルバムバージョンとして再収録されていますが、変化したところは?

Ryuga もともとこの曲の初期段階では僕もけっこう歌うパートがあったんですけど、2ndミニアルバムとして収録したものはMaRuRiのパートを増やしました。でも初期段階のバージョンを聴きたいと言ってくれるファンの方も多かったんです。それで、僕のパートを増やしたのがアルバムバージョンです。この曲もリード曲に出来るくらいの完成度があります。

――アルバム通してその勢いを感じます。

Ryuga 昔はカップリングだからこういう曲を入れようとバランスを考えて作っていたところもあったんですけど、今回のアルバムは全部リード曲に出来るくらいの意気込みで作ったので、そう言っていただけてとても嬉しいです。

――曲順はどのように考えましたか。

MaRuRi 出だしはスーっと入っていって、徐々に楽しくなっていくような流れが良いなと話していました。後半はドドドと落ちていくんですけど(笑)。ジェットコースターみたいな感じにしています。

――楽しくなっていくといえば「らしく。」はライブで楽しそうな一曲ですね。

Ryuga ライブを想定して作りました。みんなの背中を押す曲にしたいなと思って、ライブでみんなと一緒に歌えるようにコーラスパートも作ったので、コロナが終息したらみんなで歌いたいですね。このコーラスパートは僕の頭の中で何となくイメージしていただけで、軽く入れようと思っていたぐらいだったんですけど、レコーディング終盤で入れたらすごく良くて。ポジティブソングは苦戦したんですけど、タイアップのお話をいただいたことで、新しい自分の曲に出会えた感覚もありました。

――ところで、ジャケ写は顔の上半分が写っていないんですけど、面白いですね。

MaRuRi 私たちのこれまでのジャケ写はイラストで表現したものが多かったんです。

Ryuga 自分たちが出たこともあったんですけど、ビジュアルからではなく曲から入ってもらいたいと思って、あまり自分たちが登場するのを控えていたんです。

MaRuRi この曲を歌っているのは、まるりとりゅうがという人たちなんだみたいな。

Ryuga 今回はアルバムタイトルもセルフタイトルなので、僕たちがデザインの一部になる感じだったら良いかなと思いました。

MaRuRi すごくジャケ写も気に入っていて、Ryuga君の印象的な唇や、私は小指がちょっと短いんですけど、それをフィーチャーしていたり、お互いのチャームポイントがしっかり入っているのもポイントなんです。

――そこを強調するために目を入れなかったんですね。さて、気が早いですが、このアルバムを経て、まるりとりゅうがはどんな風になっていくと思いますか。

Ryuga 正直、このアルバムを完成させるために全精力を注いできたので、今はまだこれから先のことは全然考えられてなくて(笑)。ただ、次のステップもゼロからまた積み上げていくような気持ちで頑張っていきたいと思っていますので、まるりとりゅうがの応援、よろしくお願いします!

(おわり)

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