FAKY「確信に迫りながらも尖らせていく」未来への気概
INTERVIEW

FAKY

「確信に迫りながらも尖らせていく」未来への気概


記者:村上順一

撮影:

掲載:21年06月19日

読了時間:約11分

 次世代ガールズ・ユニオンFAKYが6月16日、シングル「Take my hand」を配信リリースした。同曲は浅川梨奈と飯島寛騎がダブル主演を務める、人気コミックを実写化したHuluオリジナル『悪魔とラブソング』主題歌。メンバーのLil’ Fangが作詞を行い、傷つきながらも仲間と支えながら前に進む主人公の姿を表現した曲に仕上がった。インタビューでは絆がより深まったという2021年の上半期を振り返りながら、それぞれの良さを引き出した「Take my hand」のレコーディングエピソード、歌声の特色など、多岐に亘り話を聞いた。【取材=村上順一】

気持ちをシェアできるようになった

――この半年間で印象的だったことは?

Hina この5人になってから初めてのワンマンライブをオンラインでやらせていただいたんです。この5人になって約3年が経ちますけど、ワンマンが出来たというのはすごく大きかったです。そして、今年に入ってからずっとリリースも続けてきて、止まる瞬間が全くなかったというのもすごいことだと実感しています。もう2021年も半年経つのかと思えるくらい密度の濃い時間でした。

Hina

Taki この半年はいつも以上にあっという間に時間が過ぎてしまったと感じました。Hinaも言っていたようにリリースも止まらず、イベントもたくさん行い、やれることは全てやったという感じでした。今はコロナが早く落ち着くのを期待して、ライブが出来るのを楽しみに活動しています。

――そういえばTakiさん、3月に『踊る!さんま御殿!!』に出演されていましたが、日本のバラエティ番組はいかがでした?

Taki すごく楽しかったです。収録は2時間半ぐらいだったと思うんですけど、あっという間に終わってしまったという感じで。会話のキャッチボールが早くて、すごく勉強になりました。

Taki

――充実した収録だったんですね。Mikakoさんは?

Mikako このメンバーになって3年目、この半年でやっとみんなと気持ちをシェアできるようになったなと感じていて。それは私が最初から心を打ち明けられるような性格ではなくて...。でもみんなと時間を重ねるごとに繋がりがより強くなったなと感じています。素の部分をさらけ出せるようになったことが印象的でした。

Mikako

――石の上にも3年とも言いますし、何かが変わる時でもありますよね。Akinaさんはこの半年いかがでした。

Akina この半年で色んなチャレンジをさせていただきました。例えば3月にリリースした「99」で初めてヒールダンスを披露したり、4月にリリースした「Happy Ever After」で演技にも挑戦したり、今回の「Take my hand」ではコンテンポラリーダンスにもチャレンジしましたから。

――新しいチャレンジは不安もありますか。

Akina 不安はないです。それは、準備もしっかりやっていますし、この5人でやることに自信を持てているからなんです。それに新しいことに挑戦することで、ファンの皆さんがどのようなリアクションを見せてくれるのかというワクワク感があります。「99」では「セクシーだね」という感想をいただけて、私はずっとそういうFAKYを見せたかったので、すごく嬉しかったです。

Akina

――Lil' Fangさんはいかがですか。

Lil' Fang このペースで作品をリリースするというのも初めてでしたし、緊張した空気感もあったというのが正直なところです。今やるべきことをやりながらも常に次を見ている、対応能力を問われた半年間だったなと思いました。それが出来たのもやっぱり3年目だからこその絆があるからだと思いますし、ファンの皆さんの言葉があったから走り続けてこれたと思います。

Lil' Fang

「Take my hand」を動きでも表現できた

――すごいハイペースですからね。そして、6月は「Take my hand」がリリースされます。ダンスの振り付けでみんなで手を取り合って回転するパートがありますが、どんな事を考えて回っていますか?

Hina 幼稚園、小学生ぐらいの頃だったらあったと思うんですけど、日常で手を繋いで回ることなんてこの歳になるとほとんどないじゃないですか(笑)。なので、5人で手を繋いで顔を合わせて回っているのは、シンプルに楽しかったです。その中で私は「みんな可愛いな」と思いながらやってました(笑)。

Taki 私は手のひらに汗をかきやすいので、それを気にしてました...。大丈夫かなって。あと、みんな回るスピードがめちゃくちゃ早いんです。なので、ずっと「早っ!」と思いながら回ってました。

Mikako 今の私たちの絆の深さが存分に出ているシーンなのかなと思っています。最初に話したようにだんだん自分を出せるようになってきて、このタイミングだからこの曲をちゃんと表現できたと感じていて、以前の自分だったら笑顔で歌えていたかはわからなかったなって。なので、私は良い意味で何も考えていなくて、ただただ楽しいという気持ちで回っていました。

Akina 回るパートは自然とみんなと目があってしまうんですけど、そこでやっと5人になったんだと感じられる瞬間でした。FAKYが集まってここから「レッツゴー!」みたいな(笑)。もちろんみんなで回るのも楽しいんですけど、次の展開に向けてすごくやる気にみなぎるシーンだなと感じながらやっていましたし、5人が繋がるとすごくエネルギーを感じました。

Lil' Fang ディスタンスが求められる中で、手を繋ぐというのも難しい世の中になりました。私たちもファンの皆さんと直接会えないので、距離が遠くなっているんじゃないかと感じていて。その中で思ったのが大切な人とはフィジカルでも心でも両方繋がっていたい、これからの希望も込めて「Take my hand」とタイトルにしました。その想いをこうやって動きでも表現できたことが嬉しかったですし、フィジカルで繋がること、温もりの大切さを実感しながら回ってました。いつか、応援してくださる皆さんと手を繋ぎながら歌いたい曲だなと思ってレコーディングした曲でもあるので。

――作詞はどんなことをイメージしながら書いていったのでしょうか。

Lil' Fang ドラマ『悪魔とラブソング』の主題歌として作った曲なんですけど、FAKYとして何を伝えようかと考えた時に、繋がりを表現したいなと思いました。先程も話に出た3年でやっと繋がれた、その気持ちを今残しておきたいなと思ったんです。ドラマに寄り添いながらも自分たちと重ねることが出来たと感じています。

――そういえばLil' Fangさんは皆さんのボーカルディレクションにも携わっているんですよね?

Lil' Fang はい。みんなの歌の個性だったり癖など見てきた中で、今回は歌割りを決めながら歌詞を書いていて、みんなが話していても違和感のないような言葉を選んでいたので、スムーズに出来ました。今作の歌に関しては新しいことに挑戦しようという感じではなく、それぞれが持っている良さを引き出したかったんです。

視野がすごく広がった

――皆さん、どんな気持ちで皆さんはレコーディングに臨みましたか。

Hina レコーディング前にいつもLilから歌詞について説明してもらうんですけど、今作は私の心にグサッと刺さるような言葉が多かったので、自分の根暗な部分が出てしまうなと思いながら、レコーディングに臨みました。

――えっ、Hinaさん根暗なんですか?

Hina 根暗なんです(笑)。今回その私がもともともっている根暗な部分がでやすい歌詞の割り当てになっていて。でも、Lilがレコーディングブースで掛けてくれる言葉だったり、他のメンバーの歌を聴いてみたりしながらレコーディングを進めていったんですけど、それによって自分だけでは出せなかった表現を出せたと思うのでメンバーに助けてもらいながらのレコーディングでした。

――Lilさんから見たHinaさんの歌の特色は?

Lil' Fang Hinaはエアー(吐息)がすごく多い歌声で、すごくニュアンスが出るんです。なので心をギュッと締め付けるような切ない歌詞を歌ってもらうと、より説得力が増すなと感じています。あと、メロディの低いところでも、Hinaが歌うと低く聴こえないという特徴もあります。高いところでもエアーが多いままファルセットに行けるので、混ざりが良くてマリアージュが生まれます。

――Takiさんはいかがでした?

Taki デモ音源では男性の仮歌が入っていたので、今の音源よりキーが低かったんです。それで一人でイメージしてみて、少し暗めにしてみた方が良いのかな、と思いレコーディングに臨みました。でも、当日Lilから私の明るい声が欲しいからいつも通りに歌ってみて欲しいと言ってもらえたので、すごくやりやすくなって。あと、Mikakoと曲についてすごくディープに話したのも印象に残っていて、一緒に練習もしました。

――どんなお話を?

Mikako お互いの歌詞の解釈について2〜3時間は話していたと思います。なので、お互いの想いをシェアしていて。

Taki メンバーなのに歌詞について考えていることが違うというのも面白いなと思いました。

――気づきもあったんですね。Takiさんの歌の特色は?

Lil' Fang Takiは女優経験があるので、歌の技術というよりも、「こういう人が言っている」というイメージで伝えるとその世界観に入り込んで歌ってくれます。あと、声の質が曲によって全く違った感じに出来るんですけど、セリフっぽい歌詞がすごく合うと思っています。今回だと<せめて傍にいられないかな?>というような、ちょっとクサい言葉も自然に聴こえるんです。

――Mikakoさんはレコーディングどうでした?

Mikako 登場人物である神田優介の目線で歌詞を書いたとLilは話してくれたんですけど、私は可愛マリアに共感してしまって、優介から言われたことを想像して真っ直ぐな気持ちで歌いました。それは、マリアがすごく真っ直ぐな子だと思ったので、クネっとした感じの歌い方だと自分が表現したいこととは違ってくるなと。私が経験してきたことと重なる部分があったので、誰かに向けて歌うのではなく、自分と重ねて歌いました。

Lil' Fang Mikakoは自身の性格と同じで真っ直ぐな歌い方をします。その中で声の尖り方がすごいなと思っていて、録音でハイを強調する必要がなくて、そのままハイもミドルもガツンとマイクに当たるんです。<Cause I’ll say>のところを歌ってもらっているんですけど、「だから私は言うんだ」と意志の強さを出したい部分を担当してもらったり、真っ直ぐなメロディを歌ってもらうとめちゃくちゃすごいです。あとすごく高い音もファルセットなど使わずに地声でいけるのも武器です!

Akina 「little more」の高音は心地良いよね!

Mikako 高ければ高いほど気持ち良いんです(笑)。

――Akinaさんはレコーディングはどんな意識で臨んだんですか。

Akina この曲はすごくストーリーテリングな歌詞だと感じたので、それを歌い方で表現したいなと思いました。バース(Aメロ)はちょっと暗めに歌って、バース2は明るめにしてみたり。歌詞の内容も<Just take my hand>から<Just take your hand>と仲間と一緒に頑張ろうといったビルドアップ系の歌詞だったので、私もそれに合わせて歌の表情を変化させたいと思いました。

Lil' Fang Akinaが一番トピックがすごく多くて、毎回どこを歌ってもらうか迷います。彼女は天才だと私は思っていて、あえて練習させない方が良かったりするんです。練習するとAkinaのテイストが強く出てしまってFAKYから離れてしまうんです(笑)。ただ、すごく繊細だなと思っていて、リズムや音程など一つ崩れてしまうとダメになってしまうので。全てが揃ってAkinaの歌になる、というイメージがあります。なので、そのバランスを考えながら歌うところを決めています。

Akina そうなんだよね(笑)。

――Akinaさん、強烈な個性がありますよね。最後に2021年残り約半年、これからどんなことをしていきたいですか。

Hina まだまだライブが通常通りに出来ないんですけど、この半年間リリースを止めなかったことや、ライブ一つひとつにこだわって作ってきたので、このスピード感を落とすことなく、2021年を振り返った時に良いお話が出来るように頑張っていきたいです。あと、この5人で1泊旅行に行きたいとずっと話しているんですけど、まだ実現出来ていないので、行けたら嬉しいです。

Taki 今回のコンテンポラリーダンスが初めてのことだったように、まだまだ初めてが沢山あると思うので、この5人でやったことがないことにもっとチャレンジしたいです。その中で全力でやりきるしかないと思っています。

Mikako 下半期も新しいFAKY、成長した私たちを見てもらえるように頑張っていきたいです。ライブがなかなか出来ない中でも皆さんに直接お届けしたいものがありますし、こらからもFAKYを守っていきたいです。

Akina お客さんを入れてライブが出来るようになる事を期待しつつ、まだ聴いたこと、見たことがないような曲をたくさん準備して、皆さんに楽しんでもらえるように、2021年下半期もドキドキさせたいです!

Lil' Fang 去年と比べると自分たちの視野がすごく広がったなと思っています。この広がったものをここからどう尖らせて行くか、というのを追求していきたいと思っています。視野が狭いまま尖らせてしまうと脆いものが出来てしまうと感じていて、これまで経験してしっかり土台ができた中で、いかに伝えたいことを自分たちと向き合って、確信に迫りながらも尖らせていけるかが、ここから半年の課題です。それはファンの皆さんに喜んでもらえる比率にもなってくると思うので、頑張っていきたいです。

(おわり)

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