CUBERS「一人ひとりの背中を押す気持ちで」“あたらしい生活”で届けたい想い
INTERVIEW

CUBERS

「一人ひとりの背中を押す気持ちで」“あたらしい生活”で届けたい想い


記者:村上順一

撮影:村上順一

掲載:21年05月12日

読了時間:約11分

 5人組ボーイズグループのCUBERS(キューバーズ)が5月12日に、1stミニアルバム「あたらしい生活」をリリース。2015年に結成され19年5月、つんく♂提供楽曲「メジャーボーイ」でメジャーデビュー。デビュー2周年を迎えた新曲「あたらしい生活」はメンバーの末吉9太郎が初めてセンターを務め作詞をいしわたり淳治、作曲と編曲をシンガーソングライターの松室政哉が手掛けた。さらにPUFFYの「アジアの純真」のカバーや、ペア曲など全5曲を収録しCUBERSの幅広さを堪能できる1枚に仕上がった。インタビューでは末吉9太郎の初センターに臨む姿勢から、ペア曲やカバー曲など新たなチャレンジも多く見られるミニアルバムの制作背景に迫った。【取材・撮影=村上順一】

ガツガツいきたい

――初のセンターということで、決まった時いかがでした?

末吉9太郎 決まった瞬間は「やったー!」という気持ちでした。投票で決まったのでファンの方が僕をセンターにしてくれたということもありますし、センターというのはなかなか立てるものではないので、嬉しかったです。ただ、今はCUBERS、僕自身にとってもこの先に繋がる何か、僕にしか出来ないようなセンターを務めたいと思いました。

村上順一

末吉9太郎

――オリジナリティということにも繋がると思うんですけど、どんな心構えで臨みたいと思っています?

末吉9太郎 ガツガツいきたいなと思っていて、これまでは端っこでガツガツだったのを、センターでガツガツ引っ張っていきたいんです。そのガツガツの一環で僕のYouTubeチャンネルで「オタクの意見を勝手に推しに伝えてみた」という企画をやったんですけども、このシングルのリリースに向けてもっとメンバーのことを知ってもらいたいなと思いました。あの企画で深く知れました、というメッセージもたくさんいただけたので、やって良かったなと思いました。

――メンバーに直接言えないことを皆さんに聞くというのは面白かったですね。春斗さんは結構いじられてましたけど…。30歳になられましたがどんな30代を過ごしていきたいと思いますか。

春斗 このまま変わらずに行きたいというのがあります。理想は髭を生やしてみたりして、男っぽさを出したいというのもあります(笑)。でも、そういうことをツイートするとみんなから「似合わないからやめた方がいいよ」と言われるので(笑)。じゃあこのままでいいのかなと思ったり。でも、年齢相応に見られたいという願望もあります。

村上順一

春斗

――春斗さん、見た目めちゃくちゃ若いですよね。さて「あたらしい生活」は今までのCUBERSのリード曲としては珍しいミディアムナンバーですが、この曲を聴いた時、どんな印象をもちましたか。

TAKA すごく親近感が湧くリアルな歌詞だなと思いました。僕はこの曲を聴いて大学に進学するために上京した当時のことを思い出しました。新生活を送る方々に向けた曲ではあるのですが、そうではない方にもグッとくるような曲にもなっていると感じたので、多くの方に聴いて欲しいですし、下を向いてしまいそうになったときに、「一人じゃない」ということを教えてくれるような楽曲になっていればいいなと思います。

村上順一

TAKA

――TAKAさんはこの曲のMVで上手く行かずに落ち込んだ会社員という役でしたが、気持ちがわかる部分も?

TAKA 会社員はやったことがないので、その気持ちはわからないんですけど、新しい環境に身を置いたときにつまずくことは職業など関係なく皆さんあると思います。そのときに心の支えになるのはこの歌詞に書かれているような友達だったり家族の存在だと思いました。

優 リード曲がミディアムナンバーということに新鮮な気持ちがありました。最初はどんな感じになるのか未知数な部分もあったんですけど、5人の声が合わさった完成したものを聴いたときに、CUBERSらしさがしっかりと出た曲になったと思いました。

村上順一

――この曲が9太郎さんのセンター曲というのも僕の中では意外だった部分もありました。これまでのソロ曲の流れからだともっと弾けた曲がくるんじゃないかなと思っていて。

末吉9太郎 僕も割とコミカルでおもちゃ箱みたいな曲がくるんじゃないかと予想していたんです。なので、曲をいただく前は「ふざけ倒すぞ!」みたいな気持ちも実はあって(笑)。でも実際届いたのはめちゃめちゃエモい曲でビックリしました。ファンの皆さんも驚いたみたいなんですけど、僕がこの曲でセンターを務めることで逆にエモさが増すと言ってくれた方もいたので、ホッとした部分もあって。僕はキュインキュインした可愛い歌い方が得意なんですけど、今回はそういった歌い方、MVでもカメラにアピールするかわいい感じとかも封印して、デザイン会社の新入社員役を頑張って演じました。なので、新しいCUBERSと僕をお届けできたんじゃないかなと思います。

――確かにいつもとは違う9太郎さんをMVで見れますね。綾介さんはこの曲をどう捉えていますか。

綾介 この曲のMVは、ダンス、振り付けがないドラマ仕立てになっています。撮影のときに友情とか学生時代のことを思い出しました。あと歌詞を読んでいて気づいたことがあって、僕らCUBERSのキャッチフレーズにもある「友情・努力・音楽!」とすごくマッチしている曲だなと思いました。

村上順一

綾介

――「あたらしい生活」と聞いて、思い出すことは?

綾介 僕は地方から上京してきたので、当時ホームシックになったことを思い出しました。メンタルの弱い部分が如実に出てしまって。新生活が始まると、友達ができたり仕事が軌道に乗るまで気持ちが落ちる部分もあると思うんですけど、友達に電話してその気持ちを誤魔化したりして…。

春斗 新生活が始まるとわからないことだらけだと思うんですけど、CUBERSを結成した時はみんなほぼ素人で、そこから手探りでライブとかやってきたので、その当時の何をしたらいいのかわからないという気持ちがこの曲とリンクしました。それもあって自分たちのことを思い出しながら歌ったので、イメージしやすい部分もありました。

TAKAのデンジャラスなこととは?

――今回、シンガーソングライターの松室さんが作曲を手掛けていますが、お話されたりしました?

TAKA はい。松室さんには今回ボーカルレコーディングのディレクションもしていただいたんです。お話を聞いていたら今回ディレクションするのが初めてで手探りだったとおっしゃっていたんですけど、シンガーで歌う側の気持ちもわかっていらっしゃるので、僕たちがどうしたら歌いやすいかなど僕らの気持ちも反映してディレクションしていただいたので、すごくやりやすかったですし、勉強になることも多いレコーディングになりました。

末吉9太郎 僕はこの曲の歌い出しを担当しているんですけど、松室さんから「もう少し明るく歌っていいよ」とアドバイスをいただきました。ちょっと自分の中で歌詞を重く受け止めすぎて歌っていたみたいで。「たどり着いた無人島」とかあったので深妙な感じに解釈してしまって...。

――なるほど。優さんはいかがでした?

優 松室さんはこの前ラジオでもご一緒させていただいたんですけど、割と僕のレコーディングはサクサク終わった方だったみたいなんです。その中ですごく嬉しかったことがあって、松室さんから「いい声ですね」と言っていただけて。

――それは今回収録されている優さんと春斗さんとのペア曲「DEEP」での優さんの甘い歌声が印象的でした。

TAKA めっちゃいいんですよ! 僕も「声質すごく良いね」と優に話しましたから。

優 「DEEP」の歌は意識的にああいった歌い方をしました。それは春斗くんがしっかりとストレートに歌う中で僕はそれとは違う声質にしようと思ったからなんです。

春斗 作詞、作曲はこれまでCUBERSと馴染みが深い大西さんと鎌田さんだったので、CUBERSっぽさもありすごく歌いやすい曲でした。歌詞がピュアな感じで、僕のイメージでは砂浜が目の前に広がっていて、ウッドデッキに女性がいるんです。南風が吹いた時にロングの髪がフワッとなびく感じなんですけど、その女性の1メートル先に男の子がいて恋に落ちるという情景が見えたんです。

綾介 具体的すぎる(笑)。

優 僕も夏のイメージはありました。あと、もともとこの曲は以前からCUBERSの曲として存在していて、その時には今のような間奏はなかったんです。今回ペア曲として新しくアレンジしていただいて加わった間奏もすごく良いので注目ポイントです。

――TAKAさんと綾介さんは「Dangerous Kiss」というクールな楽曲で。

綾介 CUBERSの曲としてもあまりなかった曲調で、歌詞にも英語が散りばめられていて、振り付けも含めて新鮮な気持ちでパフォーマンスさせていただきました。ペア曲というのも初めてだったので、ライブでのお客さんの反応も気になっています。

TAKA 歌詞がけっこう攻めていて、アダルトな感じなのでその世界観に寄せながら、リズムがもたつかないように意識して歌いました。その中で遊べるところは遊んでいて、例えば2番のBメロ「胸に潜む Beast 持て余した You and me」のところの言い回しを1番とは変えてセリフっぽくしてみたり。ここは何テイクもチャレンジしてこだわった部分なので注目して頂けたら嬉しいです。あと、アレンジがめちゃくちゃカッコよくて歌詞の「一体どっちだろう Good or Bad」で声にエフェクトが掛かってから間奏に突入するんですけど、そこの振り付けも注目ポイントになっていると思います。

――タイトルと掛けて、デンジャラスなエピソードはありますか。

綾介 お風呂掃除でカビ取りスプレーして10分ぐらい放置してからいつも流すんですけど、そのまま寝落ちしてしまって、気づいたら部屋中がすごい臭いで危なかったというのがあります。途中で気づいて良かったです。

TAKA 今回、このミニアルバムの数量限定豪華盤の購入特典に「1on1トーク」というものがあるんですけど、購入した方もれなく全員と1分間のトークをするというものなんです。それを知った母親から「私もトークに参加していいのかな?」というデンジャラスなLINEが来ました(笑)。

春斗 ちょっとその気持ちわかるかも。お母さんは普段のTAKAではなくて、CUBERSのTAKAと話してみたいんじゃない?

TAKA そうなのかな(笑)。

CUBERSが一人ひとりの背中を押したい

――(笑)。さて、9太郎さんはソロですけど、「相合傘」のポイントは?

末吉9太郎 これまでのソロ曲は推しのことを歌った曲だったんですけど、初めてラブソングを歌わせていただきました。メロウなラップ調になっていてかわいい曲になっています。推しのことを歌った曲もある意味ラブソングではあるんですけど(笑)。

――どんな情景を思い浮かべて歌ったんですか。

末吉9太郎 僕は学生時代のことを思い浮かべました。でも、僕は学生時代友達がいなかったので、青春というのを経験できていなくて...。でも、今回の「あたらしい生活」のMV撮影だったり、この「相合傘」も青春を感じさせる曲なので、青春を今感じています。

――当時、青春というものに憧れも?

末吉9太郎 当時、憧れはなかったんですけど、大人になってから憧れるようになったと思います。「相合傘」なんて撮影の時にTAKAと春斗くんしかやったことないです(笑)。相合傘は肩と肩が触れるか触れないか、相手の良い熱を感じながらするんだろうなとか、自分なりにイメージして歌っています。あと、歌詞の「ストーリーすぐ既読しちゃって」とかは若い世代の子たちはそういうことも多いんじゃないかなと思って、作詞・作曲をしてくださった中村“tono”僚さんにリクエストして入れていただいたフレーズなんです。

――そして、「アジアの純真」をカバーされていますけど、この曲を選ばれた経緯は?

TAKA 僕の生誕イベントがあったんですけど、昭和の歌謡曲をカバーするコーナーがあって、そこで5人で「学園天国」をカバーしました。それがファンの皆さんやスタッフさんからも反応が良くて、その流れで今回カバー曲を収録することになり「アジアの純真」を選ばせていただきました。僕らはインディーズの頃からブラックミュージックの要素をとりいてきたこともあって、その中で「アジアの純真」ならCUBERSらしさを出せるんじゃないかとなって。大久保薫さんにアレンジしていただいて、ファンキーでCUBERSらしい曲になったと思います。

――井上陽水さんの歌詞を読んで皆さんはどんな解釈がありますか。

末吉9太郎 レコーディングするために歌詞を自分なりに読み込んだんですけど、全然わからなかったです(笑)。

綾介 僕は良い意味で深い意味はないんじゃないかなと思ったり。言葉の響き、語呂合わせの要素が強く出ていると思いました。

春斗 僕は世界平和を歌っているのかなと思いました。ちょっと色々気になったので調べてしまったんですけど、北京、ベルリンとかは奥田民生さんが作ったメロディから空耳のように言葉が聞こえてきた、と井上陽水さんはお話していて。あと、<マウスだってキーになって>という歌詞がインターネットで色んな世界に繋がることを言っていて、世界平和にも繋がるような歌詞なんじゃないかという仮説もあるみたいで、僕もそうかもしれないと思ったんです。

――面白いですね。最後に活動への意気込みをお願いします。

末吉9太郎 きっと“あたらしい生活”を始めた皆さんは不慣れな部分もあると思います。「あたらしい生活」を僕らが歌うことで「明日も頑張ろう」と思ってもらえるように、CUBERSが一人ひとりの背中を押す気持ちで、この曲を届けて行きたいです。あと、なかなか今のご時世皆さんと一緒に何かをするのも難しいんですけど、いつかまた一緒に同じ時間を過ごせる機会を作りたいなと思っているので、楽しみにしていて下さい。

(おわり)

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村上順一
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