BiS「意思を強く持って生きていく」波乱万丈1年経て成長を遂げる4人の今
INTERVIEW

BiS


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:20年08月20日

読了時間:約9分

 女性4人組アイドルグループのBiSが8月19日、メジャー1stEP『ANTi CONFORMiST SUPERSTAR』をリリース。昨年始動した第3期BiSは、再デビューアルバム『Brand-new idol Society』、1stシングル「DEAD or A LiME」リリースにワンマンライブ成功、東名阪ツアーのソールドアウトと、精力的な活動を見せた。そして、今年に入ってからは2月にメジャー2ndアルバム『LOOKiE』をリリースし、5月から7月にかけては新曲連続ゲリラリリースという勢い十分のアクションも見せ、BiSの矜持に従い新たなロックとともに突き進む。インタビューでは7曲入りの新作について、これまでの成長過程、そして今後の展望や新たな課題などについて、個性あふれる4人の今に迫った。【取材=平吉賢治】

濃厚で刺激ある日々の一年が反映されたEP

『ANTi CONFORMiST SUPERSTAR』通常盤

――第3期BiSとしてスタートを切った昨年、ワンマンライブ成功、東名阪ツアーのソールドアウト、メンバー電撃加入&脱退と波乱万丈な活動だったと思われます。それらを経て、今回のメジャー1st EPリリースとなった心境は?

イトー・ムセンシティ部 正直、活動を始めてまだ一年の自分たちがこんなに曲を持つこと、CDを売ることはありえないなことが起きてるんだなと思ってます。けど、この一年は私たちにとってとても濃厚で、刺激ある日々で、なんでもやってきたからこそ歌える曲が今回のEPで表現できたものがある気がします。渡辺さんが書く歌詞が自分達に響いてくることで、この曲を大勢に届けたい、と思えます。こんなかっこいい曲達を歌えることがとても嬉しいです。

――初回生産限定盤のみ付いているBlu-rayには「“LIVE DAM Ai” presents STAND BY BiS」@LIQUIDROOMライブ映像が収録されていますが、こちらの公演はどのような感触でしたか。

イトー・ムセンシティ部 私達BiSのワンマンに、このキャパが埋まるほどの人数が観に行こうと、思ってくれたことが本当に嬉しかったです。でも、この公演を終えると同時に、達成感はもちろんですが、それを大きく超える欲がでた気がします。もっと上にいきたい、もっと、広い会場でたくさんの人と、と。絶対にここで踏みとどまらせたくないと思わせてくれたライブでした。(イトー・ムセンシティ部)

――新型コロナウイルス感染症拡大という、この時期ならではの公演となった無観客ワンマンライブ「HEART-SHAPED BiS IT’S TOO LATE EDiTiON NO AUDiENCE LiVE」の感触は?

イトー・ムセンシティ部 改めて自分達はLiVEが好きなんだと思えるライブでした。30曲連続や、初めての演出に対しての不安もありましたが、それを覆すような気持ちよさと楽しさがありました。もちろんお客さんがいたらもっと、とは思いますが、自分達が今出したいものを出せました。
そして次にライブができたらまた最高を更新させて、映像よりやっぱり生だ!と思ってもらわなきゃいけないからその日まで更に頑張ろうと思えました。

――自粛期間中にスキルアップのために努力していたことなどはありますか。

トギー ライブができるようになったときのために筋トレしてました。筋トレの他は、自分はあまり勉強ができないんじゃないかって思って算数とかやってました。

より強く「生きたい」というメッセージを

――本作のタイトル『ANTi CONFORMiST SUPERSTAR』(アンチ コンフォーミスト スーパースター)はどのような意味で、どのような想いが込められていますか。

チャントモンキー 「自分たちの正義を貫く」という意味で、周りや世間に流されず、自分の意思を強く持って生きていこうという想いです。特に象徴している歌詞でいうと、1曲目に収録されている「DESTROY」の"敷かれたレール壊しギャンギャン鳴らそう"や、2曲目に収録されている「イミテーションセンセーション」の"前向くだけが正解じゃないだろう"です。

――前作シングル「DEAD or A LiME」は攻めた歌詞のハードなロックナンバーで、今作もロックパワーみなぎる1枚ですね。みなさんの推し曲は?

イトー・ムセンシティ部 「IT'S TOO LATE」です。曲調がすごく好みなのと、いままでになかった感じの煽り合いみたいな歌い方が気に入っています。

トギー 「DESTROY」です。聴いた瞬間テンションが上がって楽しくなる曲で、強気で背中を押してくれる歌詞が大好きです。人生の岐路に立ってるときや悩んでるときに聴くと、自分の信じる道を突き進んでいいんだって思えます。

チャントモンキー 「イミテーションセンセーション」です。すごく歌詞が心に突き刺さりすぎて、思い入れの強い曲です。逆に辛すぎて聴きたくないと思う時もあるのですが、普段曲に対してそう思うことがないので、思い入れが強すぎてこう思ってしまうのだと思います。1番心を動かされた曲です。

ネオ・トゥリーズ 「GETTiNG LOST」です。全曲心に刺さりまくりなのですが、聴けば聴くほど背中を押される、頑張ろうって思える曲でとても好きです。

――楽曲「I WANT TO DiE!!!!!」についてですが、勢いのあるサウンドに絡む切ないメロディが印象的です。どのような想いを込めて歌いましたか。

チャントモンキー この歌詞に込められた意味を考えながら、Aメロは儚い感じで、サビはメロディの切なさに合うような歌い方で歌いました。かなり共感しやすい歌詞だったのもあって、私たちも感情を込めて歌いやすかったです。トギーがレコーディングをしている時に、"僕はそうたしかに〜狂ってる方が心配しないでしょ"の歌詞部分を、歌詞がトギーっぽいからトギーにしようと松隈さんが言ってくださって、歌詞に合わせた歌割になりました。

――「IT’S TOO LATE」はチャントモンキーさんが作詞を手がけていますが、どのような想いで歌詞を書きましたか。

チャントモンキー 曲を初めて聞いた時、ちょっとダークで、めちゃくちゃかっこいいと思ったのと、サビが叫ぶような感じだったので、怒りの感情を爆発させられる歌詞にしようと思って書きました。

――本作の歌詞を読むと、個人的には全体的にパンクな印象がありつつも収録曲ラストトラック「CURTAiN CALL」からは希望や未来を感じました。本作1枚を通してのテーマなどはありますか。

ネオ・トゥリーズ テーマは毎回これ!と決まったものはないのですが、人の奥底にある本心だったり弱さだったりを、どストレートに表現している歌詞や、今のこの世界の状況だからこそ心に響く力強い歌詞も多くあります。今作の新曲7曲の歌詞には、「死」という言葉が多く入っていて、逆に「生きたい」という気持ちをその言葉を使うことでより強く「生きたい」というメッセージを伝えることができると思ってます。人に寄り添いながらも背中を押してくれる、希望や未来への曲が沢山詰まっています。

――みなさんが本作の中で最も気に入っているフレーズは?

イトー・ムセンシティ部 「I WANT TO DiE!!!!!」の<うそ本当は欲しい心配が君の中にいたいんだ>です。とにかく歌詞をみたときに雷が落ちてきたかのような衝撃を喰らった。こんな表現ができるのがすごい。

トギー 「I WANT TO DiE!!!!!」の<そのままありのままでなんて弱すぎるし出来やしないよ>です。ありのままで良いって言われがちな世の中だけど、そうじゃなくてそのありのままを昇華した姿を見せないといけないんだって思えて、私自身にも重なる部分があったので気に入っています。

チャントモンキー  「イミテーションセンセーション」の<前むくだけが正解じゃないだろう>です。前を向こうと言われがちな世の中で、前を向くことだけが全てではないと思わせてくれる自分の中で革命的な言葉でした。

ネオ・トゥリーズ 「GETTiNG LOST」の<助けては 言わない>です。本当は苦しい時も沢山あるはずだけど、みんな必死に生きているんだから頑張ろうと思ったからです。

――本作にも収録されている新曲「DESTROY」、「CURTAiN CALL」をゲリラリリースし、開始1時間でソールドアウトと大好評のアクションで第3期BiSの勢いを感じました。反響を受けてどう思いましたか。

ネオ・トゥリーズ とても嬉しいです。ゲリラ発売でしかも何処に売っているかは内緒で自分たちで探してください!というもので、沢山の方が参加して下さり楽しんでいるのをTwitterなどでリアルタイムで見ていて、とても嬉しくなりました。WACK、BiSならではの面白い企画を作ってくださったスタッフさんに感謝です!

新生BiS4人それぞれの成長

『ANTi CONFORMiST SUPERSTAR』初回盤

――第3期BiSとして始動して現在まで、みなさんが最も成長したと感じる点は?

トギー 全体的に、どんなに過酷なことをしていても楽しむ力がついたなと思います。今まで24時間ライブしたり、200km駅伝したり、最近だと「CURTAiN CALL」 のMVで100回立て続けに踊り続けるなど色々やってきてるんですが、全部自分たちのためになると思って楽しさを見つけてやり切っています。

イトー・ムセンシティ部 昔より根性が…(笑)ついた気がする。曲を聴かせるとか、丁寧にっていうアドバイスを分かった気でいたけど、1年経ってやっとわかってきたような気もする。ですかね、成長、したかな…。今まで恥かしくて言えなかった「ち○こ」って言葉を頑張れば言えるようになった。

トギー 体力がつきました。BiSになるまでは苦手だった走ることも、今では意外と走れるかも?って思うときがあるし、体力というか精神力かもしれないです。絶対に諦めなくなりました。グループのこと考えたら何でもできると思います。

チャントモンキー 忘れ物が前よりも少なくなったこと。衣装が変わったときとか、何点セットって覚えてから確認するようにして忘れ物が減りました。小学生の頃から忘れん坊で怒られ続けてきたのでこれからも気をつけたいです。

ネオ・トゥリーズ 個人としては、BiSになる前が本当に何も興味を持たなくて無感情人間だったので、この1年でたくさんの感情を体験して色々考えることが増えました。なので成長した事は、脳みそが少しだけ働くようになったことです。

――前回1stシングルリリース時、「新しいお客さんをどんどん掴んでいきたいので、初めて観たお客さんに『BiSヤバい』って思わせたいです」と、おっしゃっていましたが、現在、その感触は掴みつつある?

トギー 事務所の全グループでのライブで、初めてBiSを見て良い印象を持ってもらえることはあるし凄く嬉しいです。でも、まだまだだと思っているのでどれだけ褒められても慢心しないで頑張り続けたいです!

――これからどういったアプローチをしていきたいという構想や、これからの課題と感じていることがあれば教えてください。

トギー 早いことにデビューしてから1年が経ったのですが、初心を忘れずに全力でがむしゃらにやっていくことはずっと続けていきたいです。どんな環境でも、みんなと一緒に楽しめることを考えて活動していきたいなと思っています。

――最後に、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

トギー 元気ですかーー!!!! BiSはとっても元気です!!! 会えないしライブできないのは寂しいです。だけどそれで落ち込むんじゃなくて、ライブで会える日を楽しみに頑張りたいので私たちは元気でいます。BiSのEPを聴いて、いまの日常が少しでも楽しいものになったら嬉しいです! またねー!!!

(おわり)

この記事の写真

記事タグ

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事