INTERVIEW

高崎翔太

僕なりに気持ちで。
『From Hello Kitty』いちごの王さま


記者:鴇田 崇

写真:鴇田 崇

掲載:21年09月17日

読了時間:約6分

 客席が360°回転する劇場として知られる東京・IHIステージアラウンド東京で9月26日(日)まで、サンリオの人気キャラクターが登場するアトラクション型ミュージカル、Sanrio Kawaii ミュージカル『From Hello Kitty』が開幕した。サンリオが掲げる「世界を1つに、みんな“nakayoku”」というメッセージを込めた本作は、60年間の歩みを振り返り、今まで明かされることのなかったサンリオの歴史や思いをミュージカル化したものだ。ハローキティ、ディアダニエル、シナモロール、ポムポムプリン、マイメロディ、リトルツインスターズ(キキ&ララ)といった、人気キャラクターが勢ぞろいしている点もファンならずとも見逃せない。

 その本作に、人気俳優の高崎翔太が出演。誰よりもキャラクターを愛し、サンリオの精神を体現する重要な存在、いちごの王さまというキャラクターを、高崎ならではの解釈を加味しながら人間味いっぱいの魅力で演じている。新型コロナウイルスの影響で公演が大幅な制限を受けたものの、熱い想いで身を投じる高崎に話を聞いた。【取材・撮影=鴇田崇】

僕なりに気持ち

――公演を迎え、今の心境はいかがでしょうか?

 自分の話になりますが、これまでにコロナで完全になくなってしまった公演が何個かあって、稽古も終盤まできっちり終わっていたのに、公演そのものがなくなってしまったことがあったんですよね。今回のように公演ができるだけでもラッキーなのかなと思うようになりました。

――サンリオについては、そもそもなじみはありましたか?

 キティちゃんとイベントをしたことがありますし、それこそサンリオピューロランドでイベントをしたこともあります。キャラクターが本当にかわいいですよね!

――今回、ご自身もいちごの王さまというキャラクターを演じられますよね。

 いちごの王さまというキャラクターには、サンリオさんの想いが込められているんです。サンリオ創業者であるご本人の気持ちがすごくこもったキャラクターで、ピューロビレッジのいろいろなキャラクターたちの生みの親、そういう気持ちで演じています。僕なりに気持ちを読み解いて演じています。

――今回のミュージカルでは、今まで明かされることのなかったサンリオ60年の歴史や思いを舞台化しているそうですね。

 そうなんです。ピューロビレッジを長く平和に存続させるためにはは、おもいやりやなかよくする心と、かわいいと思ってもらえる心を絶やさなければ、このピューロビレッジは幸せなままだろうということで一生懸命になるんです。サンリオを象徴するかわいい世界を、誰よりも愛しているキャラクターだと思いました。

――そのような大役・大任だと思いますが、演じる上で改めて注意していることはありますか?

 ほかのキャストはどうかわからないのですが、ただ、創始者の方が感じた絶望感なども僕は少し残したまま演じたいなと思ってはいるんです。それは、自分が作り上げたハローキティに「思い出して!」と助けられる瞬間にも象徴されているのですが、僕は意外と人間味があるキャラクターだなと思って演じています。あの見た目からは想像しにくいかも知れませんが、創業者の言葉を発信しているキャラクターなので、人間味はやっぱりあるんですよね。

高崎翔太

360°回転

――今回、劇場がアジア唯一の360°回転劇場IHIステージアラウンド東京で、劇場の中心には1300人以上もの観客を乗せて360°回転する円形客席がありますよね。

 これは本当にすごいですよ(笑)。客席が回るんですよ。ドーナツみたいなイメージで穴の部分が客席で、そこが回るんです。でも巧みな演出によって、どっちが回ってるかわからないんですよ。だから僕らは足踏みしているだけだったり、客席は回っていないけれど、オレらが動いているだけとか、かなり複雑な演出をしています。

――刺激的な新しい演出のエンターテインメントで、Kawaiiミュージカルを体験できるわけですよね。

 本当にいろいろな舞台装置があり、様々な演出が可能な劇場なので、いつか全部の装置を使ったステージを作ってみたいと思いました。「あずみ」で何千人も倒すシーンとかできそうです(笑)。「るろうに剣心」もかっこいいと思う。説明が難しいのですが、たとえば闇の女王が、僕たちが楽しく踊っているピューロビレッジに攻めてくるシーンがあるのですが、そういうシーンがめちゃくちゃかっこいいので、これは劇場で直接体験しないと伝わらないような気がしています。

――そこにキャラクターも登場するので、豪華で楽しいショーですよね。

 楽しいのですが、難しいですね。ステージの感じが独特なので、キャラクターのセリフをこちらも覚えて、位置関係を把握する必要がありますね。

高崎翔太

苦しい時代

――今回、新型コロナウイルスの影響で公演の一部が飛びましたが、エンターテインメントを届ける側にとっては苦しい時代になりました。

 そうですね。最初にも言いましたが、僕は舞台が多いので、それが何個もなくなったりしました。去年のコロナの始まりの頃は、小学生の時に台風が来た時のドキドキ感みたいなものを感じて、事の重大さを飲み込めていなかったんですよね。大人たちが話し合い、苦渋の決断を何日もかけてしていると思うのですが、それが出演者に届くのは最後の段階だから、荷物などを片づけているうちに実感がどんどん出てくる。どうしていいかわからなくなるんです。

 こういうの、続いていくだろうなと思ってはいたけれど、まったく慣れないですね。役者はこれが存在意義と言いますか、特に僕は舞台が多いので辛いですね。

――ちなみに世の状況が何でもしていいとなったら、今何が一番したいですか?

 旅行ですね。国内海外どこへでも。かなり期間が空いてしまいましたが、もともとけっこう行っていたんですよ。コロナの直前は、それまで行ったことがないヨーロッパへ行こうと思っていました。今は手っ取り早く楽しいところに行きたくて、タイなどの近場がいいですね。あとはセブとかグアムとかハワイでもいいですね。遺跡を観たり、ニューヨークで舞台をひたすら観たり、今はただただ遊びたいですね(笑)。

――夢を与える立場として、特に今回の舞台で気をつけていることはありますか?

 そういう意味だと今回、キティちゃんをはじめ、キャラクターたちが素晴らしいです。たとえばプリンくんはのんびり屋さんなので、僕たちはキャラクターたちの性格や年齢、立ち位置、精神を踏まえて、理解して接しています。

 たとえばキティちゃんは見た目はかわいいですけど、いちごの王さまとの関係であればすっとエスコートするような関係になります。シナモン、マイメロディ、キキ&ララ、みなそれぞれが共演者であり、性格やプロフィールを理解して接しています。なにしろ僕は生みの親なので(笑)、そこは気をつけて演じているところですかね。

高崎翔太

代表作品を残したい

――今後の高崎さんの話なのですが、今回の経験も踏まえ、どういう俳優になっていきたいでしょうか?

 どういうジャンルでもいいのですが、代表作品と呼ばれる作品は残したいですよね。今回もそうなのですが、与えられた役をキャラクターとしてだけではく、人間として演じられる役者になりたいんです。そういうのが素敵だなと思っているんですよね。

――まさにいちごの王さまでチャレンジされていますよね。

 あとは僕、個人的に人間の弱い部分に惹かれるんです。キラキラした部分ではなく、持っている葛藤みたいなもの、そういうものを持ちながら頑張っている人に惹かれるので、そういう部分をひとよりも掘り下げられる本の読み方はしていきたいと思っています。

(おわり)

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