INTERVIEW

鈴木優香

事故物件も「あんまり怖い思いしない」
『未成仏百物語』インタビュー連載


記者:鴇田 崇

写真:鴇田 崇

掲載:21年09月14日

読了時間:約6分

<『未成仏百物語』インタビュー連載>鈴木優香

 AKB48から選出された8名のメンバーが、巷に溢れている不可解な出来事やミステリアスな世界、心霊現象などを成仏させるという、かつて類を見ない怪談エンターテイメント映画『未成仏百物語~AKB48 異界への灯火寺~』に出演した。8名それぞれが怪談エピソードを座談会で語り合い、その後供養するドキュメント形式で、メンバー全員が紹介するエピソードのうち、小栗有以、倉野尾成美、込山榛香、武藤十夢はドラマパートとなり、坂口渚沙、鈴木優香は事故物件サイトの運営でおなみの大島てる氏との事故物件現場による対談。行天優莉奈は都内某所による心霊スポットへの体験ツアーへ向かい、大盛真歩は“怪談語り”と様々なアプローチで怪談話を披露する。今回、MusicVoiceでは8人全員のインタビューを連載。アイドルとしての笑顔を封印して映画に身を投じた彼女たちは、出演を経て何を想い、何を感じたのか。話を聞いた。【取材・撮影=鴇田崇】

事故物件に興味?

――完成した映画はご覧になりましたか?

 はい。わたしは怖がりじゃないほうだと思うので平気だったのですが、ドラマの部分で演技ができるメンバーの姿を観てすごいなと思いました。特にゆいゆいさん、小栗有以さんの演技力がすごいと思いました。けっこう怖い作品になっていました。普段かわいく踊ったりアイドルの姿しか観ていないので驚きましたね。

――「お泊まり」というドラマパートで、小栗有以さんは大学生を演じていますね。

 笑顔のシーンがほぼなくて恐怖におののいている姿とか、いろいろな表情があってすごいなって思いました。

――普段おっとりしているイメージもありますよね。

 おっとりもしているのですが、踊りはパキパキしていて演技にも入り込めるので、なんでもできるんだなって。ギャップがすごいなって思いました(笑)。

――鈴木さんご自身は大島てるさんと対談をされましたね。

 そうなんです。物件を見ることが好きなのでもともと大島てるさんのことは知っていて、事故物件を調べることもあるんですよ。安いなあとかたまに見ちゃうんです。

――住みたいのですか?

 安いからいいかな? と思ったこともありますが、詳しく調べると怖いです(笑)。てるさんご自身も住めないと言っていたので、住まないけれど見ちゃう感じで、興味はありました。でも対談で現場に行ったのですが、行くのはいいけれど住めないなと思いました。ちょっとでも物音がしようものなら前の人かなと思っちゃいそうで。

――対談の感想は?

 てるさんのインタビュー記事などを事前に読んでいたりしたので、イメージどおりの方でした。

鈴木優香

怖い思いはしなかった

――ホラー映画撮影によくある、恐怖体験のエピソードはいかがですか?

 まったくなかったです(笑)。その事故物件に行った時も何も事故的なものを感じなかったので、あんまり怖い思いはしなかったです。

――ほかのメンバーのパートで、すごいなと思ったところはありますか?

 大盛真歩さんです。大盛さんは、その場で怖い話を披露するのですが、実際に聞いていた内容が今でも頭に残っているくらい覚えているし、話し方もとても上手かったんです。しかも時間も長かったので、覚えて話すこともすごいなと思いました。

――「語り」でしたからね。

 そうですね。わたしだったら思い出しなら話すみたいな感じになりそうなところ、ちゃんと怖かったのですごいなって。わたし、話すと緊張しちゃうんですよ。そこまでスムーズに話せないので、すごいなって思いました。

鈴木優香

課題だらけ

――アイドルは普段、歌って踊って明るく楽しくファンに接するものですが、こういう笑顔を封印する仕事はいかがですか?

 初めてこういう怖いタイプのお仕事をさせていただいて、どういう顔でいたらいいのかわからなかったです。笑ってはいけないけれど、笑わなさ過ぎても機嫌悪そうに見られるのかなとか、どんな顔したらいいのかわからなくて(笑)。

――どちらかと言うと、笑顔系ですよね。

 そうなんです。つねに笑っているような顔なので、ヘラヘラしているから難しいんです(笑)。初めてのことばかりでいろいろ難しかったです。

――たとえば?

 まず感想を人前で言ったりすることが得意じゃなくて、人の作品の感想も「すごい」「こわっ!」くらいしか出てこなくて、どうしようかと(笑)。でもだからこそ、とてもいい経験になりました。歌ったり踊ったりすること以外の仕事も頑張ろうと思いました。

――経験が増えると何かしてみたくなりますよね。

 確かにもっと話すことが上手くなって、話すお仕事がしたいなと思いました。自分が思っていることを、もっとちゃんと話せたらいいなと思います。収録するお仕事など今までなかったので、とても勉強になりました。

――いずれはコメンテーターとか!?

 いやあ、でも絶対できないような気がしてきました(笑)。語彙力もないので、伝えられないと思います。いろいろと課題も見えてきました。課題だらけです(笑)!

鈴木優香

アイドルは楽しい

――お芝居はいかがですか?

 再現VTRなどであざとい女、嫌われる女を演じてみたいと思ったことはあります(笑)。でも真顔ができないので、主役とかはできないと思います。

――そろそろAKB48としては2年ですよね。ここまでの感想はいかがですか?

 先輩がすごいなって思うんです。AKB48は曲数が多いので、1日に何曲も覚えないといけないことが多いのですが、先輩たちに「この曲踊れますか?」と聞いても「踊ったことがあるよ」とすぐ教えてくれるので、とても努力してきたんだなっていつも思います。わたしは覚えることも苦手なので、自分ができないこととかみんなできていてすごいなって思います。先輩たちとレッスンをしていると、とても自己嫌悪になります。

――ただですね、今回の取材で坂口渚沙さんが鈴木さんのことをほめていましたよ。

 ほんとですか!

――自分の意見を持っていて、相手が先輩でもちゃんと発言できると。

 自分で思っている以上に、ちょっとはよく見られているんですかね(笑)。自分ではまったく意見を言える人だとは思っていなくて、先輩たちにどう思われているか知らなったので、そう思われているのは本当にうれしいです。

――アイドルとしての仕事は楽しいですか?

 楽しいです。やっぱりライブが一番ですね。最近はまったくできていないのですが、ステージに立っている時が一番好きです。劇場も再開したので、頑張って覚えて絶対に立ちたい、早くライブをしたいなと思っています。

――ステージ上にいる時は、どんな気分なのですか?

 何も考えなくていいんです。ネガティブなことも。とにかく笑顔で全力で挑みつつ、何も考えずに集中出来る場所なんです。ステージからファンのみんなの顔を見たり、自分がアイドルに全集中できる。そういう場所です。

鈴木優香

自分らしさ

――自分らしさみたいなことを考えたりもしますか?

 確かに人数が多いので、常に目立とうとは意識しています(笑)。SNSの投稿も、ほんの少しセクシーにするといいねが増えるんです。今はSNSが活動のメインになっているので、これをやったらファンの人が喜びそうだなってことは常に考えています。

――固定のイメージが付いたら嫌ではないですか?

 でも序盤からそういうキャラクターじゃないですけど、グラビアもやらせてもらえたり、AKB48の中ではセクシーなキャラになっていると思うんです。昔はともかく今ってグラビア担当みたいな子がいないと思うので、そういうキャラに志願したわけではないのですが、それで認めてもらえているなら、その方向で行こうと思っています。

――最後に映画を楽しみにしているファンのみなさんヘ一言お願いします。

 わたしも楽しみにしていたのですが、メンバーの演技力、トーク力が素晴らしかったので、楽しみに待っていてください!

(おわり)

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鴇田 崇

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