INTERVIEW

城 桧吏

みんなが知っている自分でい続けたい。
『都会のトム&ソーヤ』で映画初主演


記者:木村武雄

写真:木村武雄

掲載:21年08月03日

読了時間:約4分

 城桧吏(14)が、映画『都会のトム&ソーヤ』(公開中)で自身初の主演を務めている。はやみねかおる氏の人気推理小説が原作。“究極のゲーム”を作るため都会の様々な場所を舞台に凸凹中学生コンビが推理と冒険を繰り広げていく物語。城は主人公の内藤内人を演じる。これまでクールな役柄が多かったが本作では自身とも重なる明るいキャラクター。「演じていて楽しかった」という。初主演で重圧もあったが支えになったのは仲間の存在。どのような思いでこの期間を過ごしたのか。【取材・撮影=木村武雄】

(C)2021マチトム製作委員会

引っ張った若き座長

 先日行われた完成報告会。仲間たちと登壇した城は終始笑顔だったが、メイキング映像が流れると「泣きそう」と感極まった。クランクアップを前にして涙を流した。劇中で相棒を組む酒井大地は「みんなで円陣を組んだ時に桧吏は泣いてしまって」と当時を振り返った。撮影は「楽しかった」と笑顔を見せるが、初主演に人知れぬ重圧を抱えていたことが伺える。

 「嬉しい気持ちもありました。ただ、初めての主演でいつもとは違う雰囲気のなかでどうすればいいのか、自分にできるのかという不安と緊張がありました」

 昨年12月公開された実写映画『約束のネバーランド』では、二面性のある役どころを好演した。主演の浜辺美波や北川景子の背中を見て「引っ張っていけるような人になりたい」という思いを抱いた。まさに『都会のトム&ソーヤ』はそれを体現できる絶好の機会だ。

 「でも、いざその立場に立つと簡単にはうまくいかないところもあって。そのなかで自分にできることは盛り上げることだと思いました」

 場を和ませるため積極的に声をかけた。変顔をして周りの笑いも誘い、そして「大丈夫だよ」と肩をたたき緊張をほぐした。

 竜王創也を演じる酒井は、本作が俳優デビュー作だ。先の完成報告会で「初めての映画と演技で何もわからない状態でしたが、桧吏が温かい言葉をくれて、最初の共演者が桧吏で良かった」と感謝した。

 その言葉は、城が座長として周囲を引っ張っていった証でもある。

 「僕にとって新たな一歩を踏んだ作品です。それは初主演もありますし、初めて明るい役にも挑戦したということもあります。この作品には新しいことがたくさんありました」

城桧吏

酒井との関係性が役に

 城は、『約束のネバーランド』や『万引き家族』、大河ドラマ『西郷どん』に見られるように、どちらかと言えば、控えめな役どころが多かった。本作で演じる内人は、一見平凡だがどんな状況も切り抜けられるサバイバル能力を持つ人物だ。周囲を引っ張る明るさもある。

 「元気で明るい性格は僕と似ている部分があったので、自分の性格を出しながら演じました」

 本作では、アクションにも挑んでいる。「サバイバルの指導者の方に教えて頂きながら挑戦しました」。なかでも印象的だったのは、物語の終盤で謎の生命体「Z」に追い詰められるシーンだ。

 「劇中では『Z』に襲われるシーンがいくつかありますが、階段を上がっている時に襲われたシーンはしびれました。すごく高くて下を見たら地面が遠くにあって、そこで『Z』に襲われそれを内人が避けるんですが『Z』が階段を転がり落ちるのが凄かったです」

 そして、見どころは太陽をバックに走るシーン。「内人と創也が同じ目的に向かって走っていくシーンですが、2人の友情が見られて感動します」

 内人と創也は、繰り出されるゲームをクリアするため、手を取り、難関を挑む。その関係性は役を離れたところにもあった。

 「大地は最初、大人しい人なのかなって思ったんですけど、僕と性格が似ていて、現場でも動きが揃っていたり、好きな食べ物や飲み物が一緒で、いろんなところで気が合いました。大地とは撮影が始まる前に『ここをこうすれば良くなるんじゃない』などよく相談し合っていました。その関係性がそのまま出ていると思います」

城桧吏

大航海の真っただ中

 城の成長は著しい。身長もこの期間で10センチ伸びた。身体も精神も、そして芝居も伸び盛りだ。養分は好奇心。

 「やったことのないような役をやってみたいです。例えば、体を動かす事が好きなのでアクションや、何を考えているのか分からないようなシリアスで怖い役にも挑戦してみたいです」

 楽しいと思う瞬間は「普段できないことをやっている時」。

 「絶対に行かないような場所に撮影で行ったり、普段できないことも出来たりするので、そういう所が楽しいです」

 出演作を重ねても人懐っこさは変わらず。それでもやや大人っぽくなったような気もするが、話せば無邪気な少年のような表情を見せる。

 「カッコつけるのは嫌だなって思っているんです。昔から変わらない、みんなが知っている自分でい続けたいです」

 少年のような冒険心は今も変わらず。大海原に帆を広げる。いま、芝居という大航海の真っただ中にいる。

城桧吏

(おわり)

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