INTERVIEW

坂東龍汰×濱田龍臣

あの現場に戻りたい。
青春そのものだった『ハニレモ』


記者:木村武雄

写真:木村武雄

掲載:21年07月07日

読了時間:約9分

 ラウール(Snow Man)が主演、吉川愛がヒロインを務める映画『ハニーレモンソーダ』が9日に公開される。村田真優氏の同名大ヒット少女コミックが原作。髪をレモン色の金髪に染め基本は塩対応だが実は誰よりも優しい“レモンソーダ男子”の主人公・三浦界と、いじめられていた過去を持つものの界に出会い少しずつ積極性のある性格に変わっていく石森羽花の恋愛模様が描かれる。界、羽花の同級生には、堀田真由、濱田龍臣、坂東龍汰、岡本夏美が顔を揃える。先般行われた完成報告イベントでは劇中を飛び出したかのような仲の良さが滲み出ていたが実際の撮影現場はどうだったのか。ミステリアスな魅力を放つ高嶺友哉役の濱田、少年のようなキャラクターで盛り上げ役の瀬戸悟役の坂東。2人の対談で振り返る。【取材・撮影=木村武雄】

濱田龍臣(高嶺友哉役)
(C) 2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会(C)村田真優/集英社

坂東龍汰(瀬戸悟役)
(C) 2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会(C)村田真優/集英社

お互いパーソナルスペースがない

――エンドロールに出てくる撮影現場の写真では少年のような笑顔が印象的でした。

濱田龍臣 撮影現場は学校のようでした。仲良しグループで青春している感覚が強くて、ロケ地は遠い所が多かったんですけど、それも苦にならないぐらい、“通学時間”から楽しみでした(笑)。

坂東龍汰 こうしたキュンキュンする青春ラブストーリーに出演するのが初めてで、もともとやってみたいと思っていたので嬉しかったです。待望の撮影でしたが、想像以上に緊張して。でもお芝居しながらキュンキュンしていました(笑)。普段言わないようなセリフも飛び交って、なんか体がくすぐったいなって(笑)。僕の青春時代はそういうことが1ミリもなかったので、良かったですね。戻りたいです(笑)。

濱田龍臣 僕も高校生活にじゃなくて、あの現場に戻りたい。

坂東龍汰 この先にもし辛いことがあったときに「ハニレモに戻りたいな」って思うぐらい楽しい現場でした。キャストのバランスも良かったですし。

濱田龍臣 みんなを見ているだけでも幸せになれる現場ってなかなか無いよね。

坂東龍汰 あの現場にいるだけでいいよね。みんなで特別楽しいことをしなくても普通に楽しい。世界平和ってああいうことだよねって。

濱田龍臣 ラウちゃん(ラウール)がいて、可愛がるばんくん(坂東)と夏美ちゃんがいて、それを見ている吉川さんと堀田さんがいるという構図だけで焼酎三杯くらいいける(笑)。

坂東龍汰 酒なんだ(笑)。そこに、おじさんみたいな事を言うたっつん(濱田)がいて。「ラウちゃん、可愛い」とかずっと言っていて、何歳だよって(笑)。

濱田龍臣 そこそこのトーンで怒られました(笑)。

坂東龍汰×濱田龍臣

――2人は初共演ですが、最初から意気投合されたんですか?

坂東龍汰 最初の挨拶は一瞬だったのでそう長く話す時間はなかったんですけど、ワークショップの時にたっつん呼びして「ラーメン食べに行こう」って誘いました。

濱田龍臣 ばんくんは勢いがすごいんですよ(笑)。こんなにもパーソナルスペースがない役者が日本にいるのか、と思うぐらいどんどん寄ってきて、あ、これ褒め言葉だからね(笑)。

坂東龍汰 (笑)。だけど僕も、たっつんに対して、こんなにもパーソナルスペースの無い役者が今の日本にいたんだと思いました。すごいんですよ。家にきて、冷蔵庫を勝手に開けて「ビールもう一本無い?」って。それと僕が寝ている時にベッドに入ってきて…。

濱田龍臣 いやいや、違うんですよ! その時、僕は床で寝ていたんです。トイレで目が覚めて、また床で寝ようとしたら、ばんくんが「こっちで寝なよ」って。それでベッドに入って。

坂東龍汰 そう言ったらしいです…。だからお互いパーソナルスペースがないんですよ(笑)。たっつんは最初に会った時から話しやすくてフレンドリーで気が使えて貫禄があるなって。お腹も(笑)。

――濱田さんの貫禄は長いキャリアが影響しているかもしれませんね。

濱田龍臣 僕は人見知りしない方なんですけど、それでも最初に僕から話しかけるのは少し勇気が必要で。1回話せば大丈夫なんですけどね。でもばんくんは「人見知り」という単語自体を知らなさそうな感じ。

坂東龍汰 僕の辞書に「人見知り」はないです…!(笑)。僕らは最初っから噛み合ったよね。でも吉川さんとラウールは究極の人見知りだから…。

濱田龍臣 あの2人だけの芝居とかは大変そう。

坂東龍汰 遠目に見たけど緊張感があって。お互いにずっと真っ直ぐ前を見ていて。でもそれも徐々に解けていって、最終的には仲良くずっと笑ってたよね。

――ラウールさんと吉川さんは役柄通りの感じですね。

濱田龍臣、坂東龍汰 そうですね!

坂東龍汰 序盤に出てくる界の言葉の後に羽花がオウム返しで言うシーンがあるんですけど、あの空気感から始まった撮影なので、完成したものを観てもそれが出ていて、2人の人見知りが良い効果になったと思います。

坂東龍汰×濱田龍臣

堀田ちゃんにメロメロ

――画に映っているお互いの役としての印象は?

坂東龍汰 たっつんはもう刑事みたい(笑)。着ているものが刑事のコートに見えちゃって(笑)。それは冗談として、的確にアドバイスをする友哉はみんなを俯瞰して見ていて、友哉がいないとあのグループは成り立たないなって思いました。ずっといいポディション。いないとダメっていう人って重要ですからね。友達でもそういう人はいて、あんまり喋らないけど、良いこと言う人。友哉はそのポディションだったから、いいなって思いました(笑)。

濱田龍臣 ばんくんは本当にそのまんま。マイナス5歳くらいの精神年齢にした感じでずっといて。見ていて楽しんでんなって(笑)。

坂東龍汰 こんなにオンオフもなく、ありのままでいられる現場もないので、終始、素でいられました。

――友哉は自分自身に近いですか。

濱田龍臣 俯瞰しているという面で言えば似ているかもしれないですね。でも、良いことだけしか言わないというのはないなって。僕は無駄話が過ぎるところがあって、もう少し黙っていれば良い感じになるのに、黙れないんですよね。ちょっと惜しいんです(笑)。

坂東龍汰 本当にうるさい(笑)。何だかんだ口数多いよね。僕の場合は口数ではなくて行動がうるさいんですけどね(笑)。たっつんはずっと喋ってる。みんなそこまで興味がないようなことをずっと喋ってるから、みんな段々無視して相槌も打たなくなって…(笑)。

濱田龍臣 いよいよこういう雰囲気になったか、って思って(笑)。でも喋ってないと寝ちゃうんですよ。

坂東龍汰 たっつんか、なっつん(夏美)だよね。なっつんもお喋りなんですよ。元気だよね。

木村武雄

坂東龍汰×濱田龍臣

――濱田さんはわりと年上の方と共演されることが多いので、この現場でよく話すというのは同世代の仲間がいるからですか。

濱田龍臣 年上の方が多い現場でもよく喋るんですよ。でも今回の現場は2割増しです(笑)。

坂東龍汰 すっごい喋ってたよ。特に堀田ちゃんがいる日。

濱田龍臣 テンション上がってたね。すごい可愛かった!

坂東龍汰 堀田ちゃんにみんなメロメロでしたよ。

濱田龍臣 学校のシーンの控室が音楽室で、堀田さんがピアノ弾いてたよね。みんなテンション上がってた。

坂東龍汰 動画撮ったもん。あげないよ!(笑)

堀田真由(菅野芹奈役)
(C)2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会(C)村田真優/集英社

岡本夏美(遠藤あゆみ役)
(C) 2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会(C)村田真優/集英社

――劇中では海で楽しんだり、お祭りのシーンもありました。

濱田龍臣 朝イチで海から帰るシーンを撮って、その日はトンボ帰りして。次の日、海のシーンだから足の毛を剃ったんですよ。そしたら、ばんくんから動画が送られてきて。その動画で、吉川さんと夏美さんが「明日オフだって~海なくなったよ」って。「えっもう剃ったよ」みたいな(笑)

坂東龍汰 僕は学校で剃ったんですよ。毛を剃っているところを吉川さんとなっつんが嬉しそうに動画撮って。ツルツルのキラキラの加工も加えられて(笑)。それと、お祭りのシーンが印象的です。遅くまで撮影していたんですけど、実は…その日、僕に事件が起きたんですよ。お祭りのシーンに出られると思って準備していて、香盤表にも出るとなっていたので、3,4時間待ってウキウキ気分で現場に行って待っていたんですよ。そうしたら監督から「悟は出ないよ」って。どうやら香盤表を見間違えたみたいで、でも灯篭のセットを見られて満足しました!

坂東龍汰×濱田龍臣

原動力、大切にしていること

――ところで、界はレモンソーダを常に持ち歩いていますが、2人のそういったアイテムと、ルーティンにしていることは?

濱田龍臣 僕はアップルウォッチですね。これが無いと落ち着かないです。ルーティンは毎朝、コーヒー飲んでいます。もしくは、仕事前に飲んでます。

坂東龍汰 僕はリップクリーム。これさえあれば、何もなくてもサバイバルで生きていける(笑)。それとカメラです。遊びに行くときは肌身離さず持っています。何があるか分からないので、いつでも撮れるように。すごい瞬間があるかもしれないじゃないですか、ビックリ仰天画像が撮れたらなって(笑)。

濱田龍臣 僕もたまに持って行きますよ!

――それと原動力になっていることは? 濱田さんは以前、夢だった「ウルトラマン」になれて、それを観てくれた子供のためにずっと活動し続けることが原動力になっていると話されていました。

坂東龍汰 僕も一緒かもしれないです。家族だったり友達だったり身近な人の反応がすごく嬉しいので。直に聞けるじゃないですか。観てもらって良かったよと言ってもらえるのが嬉しいですし、原動力になります。観てくれる人がいないと成り立たない仕事でもありますので、観てくださる方全員が支えになっています。

――冒頭で青春作品への楽しみもあった一方、現場では緊張したと話していましたが、やっぱり撮影中はずっと緊張しているものですか。

坂東龍汰 緊張はします。撮影に慣れるということはないです。常に緊張しますし、この仕事を始めた頃からずっと緊張感というのはあります。これをなくしたらダメだなと思いますし、いい緊張感で撮影出来ています。

――濱田さんが大切にされていることは何ですか。

濱田龍臣 僕は逆に緊張しないようにしています。どこか余裕を持って自分の芝居も俯瞰していたいので。緊張するというのも素敵な事だと思いますし、引き締まるのもあると思うんですけど、僕の場合はそれによって周りが見えなくなった状態でお芝居はしたくないと思っていて、一瞬、自分を疑って本当にその芝居で良かったのか、カメラの位置とかそういうものを考えるようにしています。心と頭に空白を残しながらというのは意識しています。

坂東龍汰×濱田龍臣

(おわり)

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