INTERVIEW

ラストアイドル

変化の1曲になった。
「君は何キャラット?」は笑顔が象徴。


記者:木村武雄

写真:

掲載:21年04月30日

読了時間:約9分

<「君は何キャラット?」インタビュー前編>

 ラストアイドルが、28日にシングル「君は何キャラット?」をリリースする。これまで様々な挑戦を行ってきた彼女たちが今回挑んだのは、ボリウッドダンス。インド映画の代名詞ともいえるダンスをメンバー全員で挑戦する。そして、表題曲のセンターを務めるのは自身初センターとなる西村歩乃果。MVでは霜降り明星のせいやと“競演”している。初センターに喜びも見せつつも気を引き締める西村はどのような思いで臨んだのか。そして、新たな顔をセンターに迎えて臨むメンバーの胸中とは。西村歩乃果、畑美紗起、間島和奏、小澤愛実、鈴木遥夏にインタビューを実施し、その舞台裏を聞いた。なお、前作『何人(なんびと)も』からの振り返りとヒロインオーディション、そしてセンターになった心境とメンバーについて。後編は新曲の歌詞とそれを自身に重ねた思い、更には今後の展望を語ってもらった。【取材=木村武雄】

それぞれの葛藤と期待

――前作から時間が空きましたが、この間をどのように過ごし、そしてヒロインオーディションにどういう気持ちで臨まれましたか。

西村歩乃果 楽しくて活き活きとやらせて頂いていました! 『何人(なんびと)も』では初めて立ち位置3番まで行けて、B.LEAGUEのハーフタイムショーでの初披露の日には殺陣パフォーマンスで主役も務めさせて頂いて、良い思い出でした。そこからボリウッドダンスをやると聞いたときは嫌いで泣いちゃったんですよ。今まで殺陣の下克上バトルで築いた立ち位置がなくなっちゃうんだって思って。ダンスが苦手ですし、オーディションもやりたくないとずっと思っていて。でも、ヒロインに選ばれた人はせいやさんと一緒に踊れると聞いて一気にモチベーションが上がり頑張ろうと思いました。

――ダンスについては周りのメンバーはS級なのに私だけD級と言ってましたもんね。

西村歩乃果 みんなダンスが上手くて。その人たちの目の前で1人ずつ踊らなきゃいけない回があって、もう最悪だと思って駄々をこねていました。

――その中でセンターになったのは自分でも予想外でしたか。

西村歩乃果 予想はしていませんでした。二次オーディションまで進んだときに1つでも順位が上げれればいいと思っていました。ダンスの順位は一番下だと思っていたので、7位じゃなきゃいいなって。

――殺陣で学んだことが活かされた部分はありましたか。

西村歩乃果 いや逆に正反対すぎて、殺陣は力強さが必要ですけど、ボリウッドダンスは女性らしいしなやかな動きをしなければいけなくて。そういう動きをしたことがなかったですし、つま先を伸ばしたりすることも意識したことがなかったのですごく苦戦しました。

――かたや畑さんは評価が高かったですね。この期間どのように過ごしてきたのかも含めて教えてください。

畑美紗起 殺陣の時に、『愛を知る』の選抜が引き継がれていたんですけど、下克上バトルに所属するメンバーになってしまって、気持ちがマイナスな方向に行きました。なので、この期間を「次の企画を頑張ろう!」と気持ちを入れ替えるために使いました。ボリウッドダンスのオーディションが始まる時も、私はメンバーと争うことが苦手ですし、嫌だったけど、ダンスならいい成績を残せるんじゃないかという少しの願望があって頑張れました。

――殺陣とは違って、今回はチャンスかもしれないというのはあったんですね。

畑美紗起 そうですね。殺陣よりかはありました。

――小澤さんはだいぶ大人っぽくなりましたね。どのように過ごしてきましたか。

小澤愛実 前作『何人(なんびと)も』の殺陣は、初めから気合十分でやる気もありました。アクションに憧れがあったというのもあって楽しくやれました。そこからのボリウッドダンスと聞いて、最初はK-POPダンスなら日本でも流行っているからわかるけど、いきなりインドって予想外すぎて。今まではとにかく受け入れて頑張るという感じだったんですけど、全くイメージがわかなくて戸惑いました。でもやってみたら楽しくて、akaneさんの振付のおかげもあるし、(ボリウッドダンサーで今回指導した)関本さんの振りやせいやさんのMV参加とか、沢山の方の力をお借りしているのでいまはこれで良かったなと思っています。

――鈴木さんはいかがですか。

鈴木遥夏 殺陣は動画の提出だけで終わってしまい、『何人(なんびと)も』の選抜からも外れてしまったので、満足のいく活動もできなくて、他のメンバーよりも遅れが出来てしまったなと感じていました。ボリウッドダンスを聞いた時はそのダンス自体が分からなくて怖さもあったんですけど、メンバー全員が同じ土俵に立って新たに始められる企画でもあったので、チャンスが巡って来たと思いました。

――昨年は満足する活動ができなかったとも言っていたので、「LaLuce」として前に立ってきた身としてはもどかしかったのではないかと。

鈴木遥夏 「愛を知る」の時に1回落ちて、そこから這い上がるチャンスがうまく掴めなかったんです。アイドル活動をやりたいという気持ちと自分がそれに追い付いていないところの差が悔しいし辛くて。今回、自分の力だけでなくファンの皆さんの力もお借りして、7人に選んでいただいたので、悔しかった1年が自分の中で消えるぐらい今回の活動が楽しめたらいいなと思っています。

――間島さんは。

間島和奏 『何人(なんびと)も』の企画がスタートする最初は楽しみでした。でも始まったら、まじものの殺陣で(笑)。体育が嫌いなのに剣道部みたいな素振りを毎日させられて、稽古に行くのが本当に憂鬱で。殺陣が出来なかったのでポジションが下がってしまってMVにもあまり出られなかったですし、タイミングもあってジャケットにも写れなかったりしてぽっかり穴が空いたような気持で何も出来なくて。だから「君は何キャラット?」は、何が何でも頑張ろうと思いました。でも蓋を開けたらボリウッドダンスで。団体行動とか殺陣はアイドルと融合したら楽しそうだなというなんとなくの完成形は想像できたんですけど、ボリウッドダンスはそれが見えなくて。参加するかは悩んだんですけど、視聴者の皆さんもイメージがつかない分、逆にバズらないかなって。そこに掛けて参加しました。

――ラスアイ当初は挫折もあったけど、それ以降は比較的順調といえると思うんです。その中での『何人(なんびと)も』では再び挫折を味わったというか。

間島和奏 歌割も最初のチームではなかったので何も残せなくて。CDにいる実感がないというか、ジャケットにもいないし、MVにも映れなかったからファンの皆さんにお願いしますというのが悔しくて。下がっちゃったのが目に見えるじゃないですか。何で今まで前にいたのって思われるかもしれないという気持ちも出てきて、だからこそ絶対戻りたいと思っていました。

センターの意味、7人は“のほほん”

――西村さんへのファンの期待は大きかったと思いますが、このタイミングでセンターになれたことをどう思いますか。グループ全体をみたときに自分がセンターにいる意義とか。

西村歩乃果 前の列の真ん中で踊ったことがそんなになかったので、センターに立った時に周りにメンバーがいることの安心感があって、居心地もよくて。7人も仲がいいですし、このメンバー皆のほほんとしているんですよ。平和だなって(笑)。私がセンターになったことや、MVにせいやさんが参加すること、そしてボリウッドダンスという今までとは系統がガラッと違くなってバラエティ要素が強くなったと思うんです。今まではななみん(阿部菜々実)が引っ張ってくれたんですけど、バラエティに転じたことがなかったので、私がセンターになったからには、バラエティ系で頑張りたいと。私が何か差を出すとしたらバラエティしかないので。

――そもそも年齢は関係ないと思うんですけど、アイドルとして26歳は決して若い方ではなくて、そんな自分がセンターに立つことをどう思いますか。

西村歩乃果 私も年齢は関係ないと思っていて、センターが最年長とか自分の中ではどうでもいい部分ではありますね。でも自分自身は年齢を気にしていますし、アイドル人生そんなに長くないんだろうなとは思いますが、センターが最年長だからどうとかは思わないです。

――とは言え、再年長の西村さんがセンターになったことで、ラスアイの可能性が広がったと思うんです。メンバーに希望を与えたようにも感じます。

西村歩乃果 私自身はセンターになりたいという欲はなかったんですよ。でも、やるからにはいいポジションになってアイドルを卒業したいとは思っています。一度でもいいから、よりいいポジションを味わいたいとは思っていたけど、このタイミングでセンターができるとは思っていなかったので、びっくりです。

――間島さん、今のラストアイドルをどう見ていますか。

間島和奏 今回のシングルでまた変わったなって。センターがほのぴー(西村歩乃果)になったのはもちろんですけど、他のメンバーもガラッと変ったし、曲調も今までのラストアイドルとは違うと思ってもらえると思うので、変化の一曲になったと思います。これが吉と出るか凶と出るか楽しみです、期待も含めて。7人の信頼関係もあるし、みんなのほほんとしていて、友達同士みたいな落ち着きがあるので、良い空気感でできているなと思います。

――ラスアイは「バトル」が付きまとってきたので、これまではどこか殺伐としている印象もありましたね。

間島和奏 こういう雰囲気は初めてです。ボリウッドダンスの関本先生が陽気で優しい先生だったから、いままでの企画事みたいにバチバチバトルじゃなくて、みんなで高め合おうぜみたいな感じでした。

――鈴木さんはどうですか。

鈴木遥夏 リモートのレッスンから始まって、画面越しで関本先生と初めてお会いしたんですけど、本当に優しくて。普段挑戦系になると、誰かが必ず泣いちゃって波乱万丈みたいな感じになるんですけど、それがないので逆に怖くて(笑)。今が楽しいからこそ、この先にどんなに辛いことが待っているんだと思いながらやっていたんですけど、最後の最後まで優しくて。もちろん課題は難しいし、今までのダンスとは体の使い方が全然違うので苦戦したけど、先生のおかげもあってメンバーとも辛いねと言いながらも一緒に楽しくできました。

――小澤さん畑さんはダンスの評価が高くて、振りを忠実に再現したところを褒められていましたが、どういう努力をされたんですか。

小澤愛実 ダンスは未知すぎて180度左右も分からなくてつかみどころがなかったんです。とにかく1つの情報源である関本先生の動画を見ました。オーディションは見せ方も重要になるので、自分らしさを出さないといけないと思いました。同じ振りでも自分らしくアレンジしたほうがいいのかなと思ったんですけど、余裕もなくアレンジすることもできなかったので、忠実にやっていました。何回も止めて動画通りに踊る練習をしていたので、先生から忠実で良かったとお言葉を頂いて、変にアレンジを加えないで良かったと思いました。

――このメンバーをどう思いますか?

小澤愛実 それとこのメンバーの“のほほん”っていいなって。選んで頂いた7人で過ごすことが多くて、MVカットも7人でやることが多くて。平和というか、時間がゆっくりで一緒にみんなで頑張ってきた感じがあるので、良い仲間だなと思います。

――畑さんは2期生ですが、この7人は先輩後輩という感じはないですか。

畑美紗起 この先輩方はお話しやすいです。雰囲気もウエルカムオーラがあって。雰囲気がお話しても怒られなさそうな感じ。優しいので、自分からお話しに行っても笑顔で対応してくれるのですごく安心しています。

――自主練ダンスで意識した点は?

畑美紗起 リモートでは伝わってこないような足先や手先は合わせるのが難しかったので、解説動画をコマ送りで見て真似して、鏡を見ながら研究してやりました。忠実に再現するというのと、動画だけだと踊りの大きさが伝わりにくいので、動画でも伝わるぐらいのダイナミックさを出したいと思い動画を撮りました。

(後編は後日掲載)

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