INTERVIEW

石井一彰

新しい歌声を。
3年ぶりライブで新たな挑戦


記者:木村武雄

写真:石井一彰

掲載:21年04月23日

読了時間:約4分

 俳優の石井一彰が、5月21日に3年ぶりとなるライブを開く。会場となるのが、海外ミュージシャンを中心に実力者たちが奏でてきた東京・丸の内の「COTTON CLUB」ともあって、「これまでとは違うライブをお見せすることができると思います」と自信たっぷりだ。

 東宝ミュージカルアカデミーに第1期生として入学し、ミュージカル『レ・ミゼラブル』で俳優デビュー。その後は『ミス・サイゴン』『宝塚BOYS』『ロミオ&ジュリエット』に出演するなど舞台を中心に活躍する。並行してこれまで定期的にライブを行ってきた。しかし、コロナ禍などもあって開催は3年ぶりとなる。

 「ファンの皆さんへの感謝の気持ちも込めてライブを行ってきました。その気持ちは3年間変わらずに持ち続けていて、いつか直接会って伝える機会があればいいなと思っていましたので、ライブ開催が決まり、嬉しかったです」

 会場となるのは、これまでに名立たる海外ミュージシャンたちが歌声、そして音色を響かせてきた「COTTON CLUB」だ。抜群の歌唱力を誇る石井であっても背筋が伸びる。

 「いつかは『COTTON CLUB』に出演したいと思っていましたが、なかなか立てる場所でもないので、お話しを聞いた時はとても嬉しかったです。これまでのライブはどちらかと言うとアットホームな雰囲気でした。でも今回は『COTTON CLUB』ですので、今までとは違う雰囲気のものをお見せしたいと思っています」

 これまでのライブは、テーマや会場、セットリストは自身で決めていた。しかし、今回は周囲の意見を積極的に取り入れている。

 「選曲はどうしても自分好みになってしまい、似たような曲が集まってしまいます。自分が良いなと思うことと、外から見るものとでは違うと思いますので、意見を積極的に取り入れて選曲しています。全く歌ったこともない曲もいくつかあります」

 新たな曲との巡り合わせ。それは、新たな可能性を開く機会にもなる。

 「歌ったことがない曲に挑戦するのはすごく意味があることだと思います。これを機会に石井一彰の新しい歌声を聴いて頂きたいと思います」と期待を膨らませる。

 そうした曲のなかには、ミュージカル『エリザベート』から「キッチュ」など。なかでもある曲は自身にとっても新たな挑戦となる。

 「僕は男性と歌うのが好きで、そういう曲は探してもなかなかなくて、でも、ある曲が良いんじゃないかと言われて聴いてみたときに『これはいいな』と思って、挑戦してみようと」

 海外のミュージカルでまだ日本版では上演されていないため、英語詞での歌唱となる。その曲調はゆったりと流れるバラードでなめらか。しかし、原曲の歌声には静かに燃える力強さ、そして哀愁がある。その2人の声が合わさった時に生まれる温かみは聴く者を包み込むようだ。

 「とてもいい曲です。練習しないと(笑)。難しい曲が多いので、このセットリストを歌えたら自信がつくかもしれないです」

 その曲をデュエットする相手はブロードウェイミュージカル『IN THE HEIGHTS』など舞台を中心に活躍する戸井勝海。

 そして、今回はピアノとヴァイオリンが伴奏として編成される。これまでピアノ伴奏で披露したことはあるがヴァイオリンは初めて。石井の深みのある歌声と、ぬくもりを感じさせるヴァイオリンの音色との“重奏”は期待だ。

 「僕もすごく楽しみです。生きてきた年月が声に出るような、大人っぽい歌を届けたいです」

石井一彰

石井一彰

今の声になったきっかけ

 今回のゲストには戸井、そしてドラマ『科捜研の女』(テレビ朝日系)で共演している渡部秀が出演する予定だ。

 その『科捜研の女』が、『科捜研の女 -劇場版-』が映画化されることが決まった。内藤剛志演じる刑事・土門薫の部下・蒲原勇樹役の石井。

 劇場版の情報はまだベールに包まれていて全容は見えないが、「骨太で現実的でテーマも深いです。台本を読んだときにテレビの放送でもできなですし、いざ撮影が始まると、映画のダイナミックスさとエンターテインメント性が加わってきて、とても良いものになっていると感じました」

 そのなかで蒲原勇樹は?と聞けば「いままで以上に活躍します」とにやり。

 『科捜研の女』にはシリーズ15から出演し続けている。

 ミュージカルなどの舞台では、場内に届かせるため声を張る必要がある。しかし、初めてのドラマ現場で「大げさにやっていたらもっと自然にと言われて…(笑)」と、それがきっかけで声のトーンを下げるようになり、いつしか今のようなダンディな声になったと回顧する。

 ただ、照れ隠しのように「みんなが、声がかっこいいと言って下さるので、調子に乗ってどんどん声が低くなっているかもしれないです」と茶目っ気をみせる。

 その転機にもなった『科捜研の女』の劇場版の公開、そして、自身が「挑戦」と位置付ける今回のライブ。彼の両輪を担う歌と芝居のそれぞれの“大舞台”で見せる新たな一面に注目だ。

(おわり)

石井一彰

石井一彰

【取材・撮影=木村武雄】
衣装提供:PLST(ジャケット)

ライブ情報

石井一彰Live&Talk2021inCOTTONCLUB
2021年5月21日(金)
1st 16:00 open 17:00 start
2nd18:45open 19:45start
COTTON CLUB(東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルTOKIA 2F)

出演者:石井一彰
バンド:Keiko(P)、MISAKO[CASPEL](Vl)
ゲスト:戸井勝海、渡部秀

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石井一彰
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