INTERVIEW

佐々木久美
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加藤史帆

憧れた乃木坂46、日向坂46の映画化に「本当に嬉しい」


記者:鴇田 崇

写真:

掲載:20年08月11日

読了時間:約7分

 アイドルグループ、日向坂46の初となるドキュメンタリー映画『3年目のデビュー』が全国公開となった。2019年2月にそれまでのけやき坂46(ひらがなけやき)の改名を行い、1stシングル「キュン」が発売初週で47万枚を売り上げ、昨年末に彼女たちの夢のひとつであった「NHK紅白歌合戦」に初出場するなど、華々しいデビューを経て、大躍進を遂げた日向坂46。そのデビュー1年目に本作のカメラが完全密着している。

 自分たちだけの名前を手に入れた改名という大きな変化をきっかけに日々グループの人気が拡大する一方で、その裏側ではメンバーたちはそれぞれに葛藤を抱え、先輩グループ、欅坂46の存在感に圧倒されながらも、自分たちのアイデンティティーを模索し続けた日々の記録。それが今、一本の映画となって公開となることを、キャプテンの佐々木久美と加藤史帆も興奮気味に受け止めている。このほど、そのキャプテン佐々木久美と加藤史帆にツーショットインタビュー。もともと乃木坂46のファンの延長線上でこの世界に入ったという彼女たちだが、改名劇などを経てどのようにして真のアイドルになったのか。文字通り3年目のデビューとなった彼女たちに、アイドルとしての心境の変化などを聞いた。【取材・撮影=鴇田崇】

大きい存在、乃木坂46

――今回の『3年目のデビュー』、どこを観てほしいでしょうか?

加藤史帆 ひらがなけやき時代は観てほしいですね。多くの人があまり知らないような時代で、初めて観るような映像がたくさんあると思うんですけど、ここで一期生は特に作り上げられたと思うんです。日向坂の大元の部分なのでめちゃくちゃ大事な時期だし、長濱ねるの当時の思いもめちゃくちゃつまっていて、出ている自分でも観ていて胸が苦しくなるシーンもたくさんありました。すごく見どころだと思います。

佐々木久美 わたしもその場面や、デビューカウントダウンライブを観てほしいですね。わたしたちにとってかなりの転換期というか、ずっとやってきたことが実って自分たちの番になったみたいな、そういう時期だったと思います。日向坂はデビュー曲の「キュン」でいろいろな人たちに知ってもらったというのが大きかったんですけど、そこで知ってくださった方は、デビューカウントダウンライブを観ていない。だから、ひらがなけやきのラストライブでもあったので、そういう複雑な思いがありながらも、新たな気持ちで走り出すぞっていう気持ちがあって、ちょっとまたほかのライブとは意味が違ったので、そこも観てほしいですね。

――いよいよ映画が公開になりますが、今の心境はいかがですか?

佐々木久美 自分がアイドルになったばっかりの時は、まさか自分たちのドキュメンタリー映画ができると思ってなかったので、すごくびっくりしました。ファンの人が今まで見てこなかった場面ももちろんたくさんあるので、もっと日向坂を好きになってもらえたらうれしいなって思います。

加藤史帆 わたしたちが日向坂46になってからだけでなく、ひらがなけやきに合格した時からの密着の映像までがひとつの映画になるってことが、すごくうれしいです。デビュー前に観ていた乃木坂さんのドキュメンタリー映画を観てすごく勇気をいただいていたので、わたしたちの映画も誰かに元気などを与えられるような作品になればいいなって思います。

――乃木坂46さんの存在が大きかったのですね。

加藤史帆 アイドルになる前に『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』を何回も観て、本当に泣きました。自分も明日から学校を頑張ろうとか、乃木坂さんは本当に活力でしたね。それが今度はわたしたちで映画になって…信じられない思いですが、本当にうれしいです。

佐々木久美 たくさん泣きましたし、アイドルって裏でこれほどまでに苦労して頑張っていることを知りました。その時にアイドルの人間の部分を見た感じがしました。

加藤史帆 ふたりともシンプルに乃木坂さんの大ファンで、ファンとして観ていました。オーディションもアイドルになろうとして受けたというよりは、あこがれのほうが強かったです。チャンスがあれば、くらいの感覚で、必ず将来の職業にしようみたいなことではなかったんです。「え? 大好きなアイドルになっちゃった」みたいな感じでしたね。

佐々木久美 受かると思ってオーディションに応募してはいなかったんです。あこがれの延長みたいな。一期生はそういう人が多いですね。

佐々木久美

強くなる思い

――そして、今はプロです。

加藤史帆 うれしいですね。厳しいことも多いですが。ひらがなけやき時代は、わたしの中でそういう意識がすごく低かった。歌って踊っているだけで楽しいみたいな感じで、プロじゃなかったですね。欅坂さんという大きな先輩が目の前にいたからこそ、たぶんどこかに甘えがあった。自分がプロという意識がなくて…。でも久美はすごく意識が高かったから、当時からキャプテンとしてみんなをまとめて、わたしも引っ張られるようにこのグループを大きくしたいという気持ちが強くなりました。日向坂というひとつのグループになってからは、もっと知名度上げたい、もっとこのグループに貢献したいという気持ちは強くなりました。

――ほかの人よりも意識が高かったのはどうしてですか?

佐々木久美 どうしてかな?(笑)。でもやっぱり見に来てくださる方をがっかりさせたくないっていう気持ちはありましたね。こんなわたしたちでもZeppツアーなどをやらせていただいて、お金を払って観に来てくださるかたがいるし、応援してくださる方がいるのに、手を抜いて甘えちゃいけないなっていう気持ちは強くありました。来てくださったからには、好きになって帰ってもらいたいなって。それはずっと思っていましたね。

――そういう想いは、どうメンバーと共有するのですか?

佐々木久美 直接言葉で伝えることはないのですが、でもZeppツアーを通して、みんなそういう意識になったのかなって思いますね。それが当時のわたしたちの活動の軸だったので、それがすべてだったので。これに賭けようという思いでみんなでやっていましたね。

――当時のこの頃の自分たちの姿は、ちゃんと観られましたか?

加藤史帆 意外と観られました(笑)。予告編でもけっこう使われていたので観ていました。ぜんぜん今とは雰囲気も違うのですが、懐かしいなという気持ちになりました。でも、恥ずかしいです。たくさんの人が観るので。

佐々木久美 わたしも別に大丈夫でした。ファンの人に直接中身を指摘されたら恥ずかしく感じるかもしれませんが、自分が観る分、ファンの人が観てくださる分には、恥ずかしいわけではないですね。それもわたしたちの真の姿なので。

加藤史帆

アイドルとしての自覚

――最初はファンの延長みたいなことをおっしゃっていましたが、こうして映画にもなる節目を迎え、アイドルとしての自覚に変化などは?

加藤史帆 スクリーンに自分たちの姿が映ることを考えると、めちゃくちゃすごいことだなって思うし、あんな大画面で自分たちを観てもらうことがすごく不思議なのですが、でもあんまり境目って思っていなくて、これで映画は終わりだけれど、この先もいろいろなことが待ち受けていると思うんです。これからも協力していろいろと乗り越えて頑張りたいなっていうのが今の気持ちです。気が引き締まります!

佐々木久美 映画のための密着は去年の6月くらいからかなと思うのですが、カメラの密着自体は最初のレッスンからやっていただいていたので、それがようやく世の中の人に観ていただけるようになりました。これはいつ使われるのだろうって思うくらい、長期にカメラが回っていたんです(笑)。映画になるからこれを機にぜひ! みたいな感覚ではなくて、言ってみればデビューして1年目くらいなので、2年目に向けてこの映画をファンの人に観てもらって、より日向坂46を知ってもらいたい。それで一緒に2年目を楽しめたらいいなと思っています。

加藤史帆 このドキュメンタリーは、最近日向坂が好きになったという方にとってもわかりやすく時系列順に描かれているので、すごくいいなと思いますし、もっと日向坂を知れて、観た後に心が温かくなるような素敵な作品になっていると思います。どの推しメンでも楽しめる、全員がフューチャーされている作品なので、ぜひ観てください!

佐々木久美 ドキュメンタリーなので、いろいろな場面のわたしたちが観られると思いますが、それを含めてわたしたちなので、そういうところを観て好きになってほしいと思います。これだけ4年間やってきたんですけど、まだまだデビューしてからは2年目なので、2年目からももっと活躍して名をとどろかせるようになりたいので、これを観てもっと日向坂を好きになって、一緒に2年目からも楽しい日向坂46との時間を過ごしていきたいなと思うので、絶対観てほしいと思います。

加藤史帆と佐々木久美

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