相棒“ちえ”と向き合う林遣都。犬との距離を縮めるため撮影の合間にはコソコソ話をしていたという(撮影・木村武雄)

 【雑感記事:写窓】林遣都が主演する映画『犬部!』が現在公開されている。初日を迎えるまで何度か舞台挨拶が行われてきたが、印象的だったのは林遣都の人柄だ。

 【写真】相棒に顔を激しくなめられる林遣都

 実在した大学サークル「犬部」の創設メンバーをモデルに、動物保護に奮闘する主人公たちの姿を描く。林は、どんな状況であろうとも決してあきらめずに向かい続ける花井颯太を好演している。

 劇中で見せるのは真剣な表情だが、舞台挨拶では柔らかい表情が印象的だった。別作品で過去に行われた舞台挨拶では、どちかと言えば表情を崩すことは少なく、笑うにしてもはにかむ程度という印象だった。『犬部!』は主演作というのもあるが笑顔が目立ち、ほっこりとした優しい空気感がにじみ出ていた。

 例えば、7月3日に行われた完成披露イベント。その日は共演した犬とともに登壇した。林も相棒役の“ちえ”と登場したが、リードを引っ張られ、悪戦苦闘。最初にフォトセッションを行ったが落ち着きのない“ちえ”を安心させようと工夫するも、逆に顔をなめられてしまう。なんとか撮影を終え犬たちは退場。トーク中は登壇者が気心知れたメンバーともあって終始笑顔だったが、最後の方になり少し疲れが出たのか気が抜けてしまう瞬間があり笑いを誘った。

 そして、22日に行われた初日舞台挨拶。今度はトークセッションからスタートした。昨年夏に行われた撮影は、物語の舞台でもある青森県十和田市を中心にロケした。大自然と動物、そして共演者に囲まれた環境は役作りの一助にもなったと過去に明かしているが、「青春を味わいました。もう1回撮影がしたいですね」と語り、改めて充実した撮影だったことをうかがわせた。

『犬部!』舞台挨拶では笑顔が印象的だった林遣都(撮影・木村武雄)

 また、年齢が8個下の中川大志には「男らしくて責任感も強くて、自分はしっかりしないといけないと思った」と称え、過去に共演経験のある浅香航大には「昔から信頼している役者仲間。心強かった」とし「きょう、かっこいいね」とほめた。さらに大原櫻子が、動物との距離感の詰め方が「すごい」と称えると、にっこり。

 その後、完成披露イベント以来、再び“ちえ”たちが登場。今度は挨拶代わりに顔をなめられ、そのあと、林が「撮影、頑張った」と金メダルを首にかけると再び勢いよくなめられる。さらにその後のフォトセッションでもなめられ…。ちえが林に懐いている証でもあった。

 一連の舞台挨拶で林からにじみ出たのは人の良さ。彼の求心力は役者だけでなく、動物たちにも発揮されているようにも感じられた。劇中で出ていた、あのチームワークの良さはもちろん林を囲むキャスト、動物たちの力によるところもあるが、座長を務めた林だからこそ生まれたといっても良いのではないか。そして、その優しい空気感は、動物と向き合う本作の主人公にぴったりだった。【木村武雄】

降壇もさわやかに(撮影・木村武雄)

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