SUGIZOと辻仁成

 音楽家のSUGIZOが22日、東京・よみうり大手町ホールで公演初日を迎えた舞台『99才まで生きたあかんぼう』(2月22日~3月4日)の取材会に出席。音楽を手掛けたSUGIZOは「自分の20年史と主人公の99年史を上手く重ねる事ができたと思います」とし「若手俳優の皆と舞台の成長にご助力頂けたらと思います」と思いを明かした。

 この舞台は辻仁成原作の同名小説を自身脚本・演出で舞台化したもの。その物語は、一人の人間の誕生から死までを鮮明に切り取った、生きる事の意味を問う人間ドラマ。音楽監督で携わるSUGIZOは「感情漂流」が舞台の楽曲で使われている。SUGIZOと辻がタッグを組むのは舞台『海峡の光』、映画『TOKYOデシベル』以来3度目。

 また、舞台に出演するのは村井良大、松田凌、玉城裕規、馬場良馬、松島庄汰、松田賢二の若手俳優6人だ。彼らが1人当たり10役以上をこなす、スピード感のある演技にも注目される。

SUGIZO

 囲み取材にはSUGIZOと辻をはじめ、俳優陣も参加した。まず辻が「若い俳優さんと一緒にやるのは初めて。エネルギッシュで毎日が楽しい」と語ると、「見てる人が元気になる、人生を笑い飛ばすような舞台にしようと頑張りました」と重ねた。

 SUGIZOは音楽について「(監督から音楽への)リクエストはなかったですよね」と苦笑いを見せてから、「コメディなので、最初どうしようかと思いました。先月、インフルエンザで倒れまして、1週間倒れている間に良い曲が沢山できました」とコメント。また「信頼する辻さんと、実力のある若手の皆を音楽で繋ぐ事が出来て光栄です」とも話した。

 制作した音楽について、SUGIZOは「一人の男の99年間の走馬灯の様な話」と映画を評し、「僕も20年間のSUGIZOの走馬灯をイメージして、舞台音楽にも今までの自分の音楽の片鱗を盛り込みました。自分の20年史と主人公の99年史を上手く重ねる事ができたかな思います」と語った。

 SUGIZOがインフルエンザになったかかったことで、LUNA SEAの全国ツアーの千葉公演は中止となっていた。この発言を受け、辻は「ライブをキャンセルしているのに、3日して『もう治ってるから稽古場に行く』って言うんですよ(笑)。だから全員から『SUGIZOだけは絶対入れるな』と。彼の気持ちだけは届いてましたけど」と話すと、会場からは笑いが起きた。

 そのため、最初の1週間は音楽なしで稽古をしたそうだ。さらに「(病気が治って)活動再開してから、物凄い勢いで音楽が届きだして。真面目なんですよ。出来た音楽は最高です」と賛辞を贈った。

 最後にSUGIZOが「お客さんが入ってはじめて完成します。この作品を成長させてくれるのは全国の皆さまなので。この若手の皆と舞台の成長にご助力頂けたらと思います」、辻が「『人間とはなんぞや?』という、僕の命題を皆様に笑ってお伝えしたいと作りました。泣いて生まれた赤ん坊が笑って死ぬ、素敵なドラマです。人生にめそめそしている方はまず原作を読んで立ち上がって、それから舞台を観に来てください」とメッセージを送った。【取材・撮影=小池直也】

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