あっこゴリラ

 ラッパーのあっこゴリラが18日、都内でおこなわれた映画『わたしは、幸福(フェリシテ)』のトークイベントに登場。自身がかつて訪れたアフリカの印象を振り返りながら、映画の感想などを語った。

 本作は、セネガル系フランス人アラン・ゴミス監督による物語で、コンゴの街を舞台に歌で生計を立てながらシングルマザーとして懸命に生きる一人の女性の姿を描く。作品はベルリン国際映画祭・銀熊賞、全アフリカ映画祭・最高賞を受賞したほか、アカデミー賞外国語映画賞セネガル代表作品に選ばれるなど、世界的に高い評価を得ている。

 もともとアフリカを訪れたことがあるということがきかっけで、この映画のプロモーションをおこなうことになった、あっこゴリラ。主人公の女性の魅力を「もしかしたら共感できないかもしれない、あまりにもぶっきらぼうだし。日本人だったらあるかもしれない。でも私はアフリカでトラブルに巻き込まれたこともあったけど、その時の感じを(彼女の姿から)すごく思い出して。共感できないけど、すごくあったかい。そこに嘘がない描き方をしている」と、実際にアフリカに行ったからこその観点で語る。

あっこゴリラ

 「元々ドラムをやっていたんですけど、リズムとグルーヴという観点で、地球上で一番優れた生物は何だろう? と思ったときにゴリラだと思い、かっこいいと思いながら、私自身もそういうグルーヴになりたいという思いがあり、名付けた」と、自身の名にゴリラというワードを付けた理由を語るあっこは、MVの制作のため2016年末にアフリカに出向いている。

 その経緯について「ゴリラと名乗っていると、結構ゴリラオタクだと見られて、すごく聞かれちゃうみたいな。だけど私の中のゴリラは違うんだけどな、と。そういうものとリンクさせたいと思いつつ、ちゃんと会いたいと思ったんです」とゴリラを通してあらわれた理由を明かした。

 その一方で、「言葉が通じない関係性でも、音楽でつながれることってあるんじゃないかと思って、それを体感してみたいって。それと海外に行きたいという思いもあり、それと状況がリンクした」と現地に赴く決意の元となったエピソードを明かしながら「本当に行ってよかった。価値観や視野も変わったし」とその感動を振り返った。

 また、実際の映画を鑑賞したあっこは「行ったときに独特の匂いってあるじゃないですか? この映画を見るとその感覚が立ち換えられる。(映画作りの中で)余計な演出がないから。だから海外に行ったら思い出す感覚というか…。日本にいたら忘れてしまう感覚みたいなものがあって、それがこの映画を見たら思い出したんです。そこがすごいんですよ、この映画は」と興奮気味にコメント。アフリカ訪問時の感動を振り返りながら、映画から強い受けた様子を明かした。【取材・撮影=桂 伸也】

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