小松菜奈

 小松菜奈、宮沢氷魚、佐藤緋美、中原ナナが1日、都内で行われた映画『ムーンライト・シャドウ』(9月10日公開)完成報告会見イベントに登壇した。この日は原作者の吉本ばなな氏も出席。さらにエドモンド・ヨウ監督がリモートでサプライズ登場した。

 1988年に刊行された吉本ばななさん著『キッチン』に収録された同名短編小説が原作。ある日突然愛する人を亡くした主人公が、死者ともう一度会えるかもしれないという不思議な<月影現象>を知り、悲しみをどう乗り越えていくか、未来へどう進んでいくか、その姿を描く。

 主人公・さつきを本作が初の長編映画単独主演となる小松菜奈、さつきの恋人・等役を宮沢氷魚が演じ、以前から原作のファンだったというマレーシア出身のエドモンド・ヨウ監督がメガホンを取った。等の弟・柊役は佐藤緋美、柊の恋人・ゆみこ役を中原ナナが演じた。

 『キッチン』は吉本ばなな氏が24歳の時に書き上げた作品。同年齢でこの役を演じることに小松は「運命的でこの役を導いてくださって、私にさつきを演じてもらいたいと思ってくださって光栄、とても嬉しい」と笑顔。

 昨年12月に撮影。小松は「生と死がテーマなので、心が一番大事で素直に演じたいと思った」。撮影初日は、等を亡くなった後のランニングシーン。「さつきは走ることを見つけて、実際に撮影でもたくさん走りましたが、どんどん心が薄くなっていく寂しい気持ちになって。一人なんだと孤独に襲われた時間もありました。環境や空気、一つ一つ息を吸う全てを噛み締めたいと全身全霊で演じたい、まっすぐ演じたいと思った」と回顧した。

 原作者の吉本氏と試写したという小松。「緊張感で押しつぶされそうになった」と笑いつつ、その吉本氏から絶賛され「生みの親のばななさんが良かったと思ってもらえることが幸せ。一生懸命にやって良かった」と胸をなでおろした。

小松菜奈

 この日は、作品の物語にちなみ、それぞれ大切な出会いを明かすことになった。

 小松は、友人の知人との出会いを明かした。小松によると、友人の知人は地方で古着屋を営んでいるという。しかし、その名前どころか、住所さえも知らされていなかった。知っていたのはどの地域で営んでいるか。その折にその地に行く機会があり、軽い気持ちで古着屋に行ったところ、その知人の店だったという。「そういう引き合わせがあるんだと衝撃を受けました」と目を輝かせた。

 改めて小松は「この作品が好きなのは過剰に描いていないところ。内側にある言葉ではない内情や秘めているものを監督に美しく儚く、希望の光のようなキラキラとした眼差しのように撮っていただきました」とし、「この映画を見て、私も自分なりの一歩でいいと思った。背中を押してもらえるような映画になっていると思います」と述べた。

ら中原ナナ、佐藤緋美、小松菜奈、宮沢氷魚、吉本ばなな

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