『密告はうたう 警視庁監察ファイル』で監察係に所属する警察官を演じる松岡昌宏

 松岡昌宏が、2021年放送予定のWOWOW連続ドラマW『密告はうたう 警視庁監察ファイル』で主演する。伊兼源太郎氏の同名小説が原作。警視庁職員の不正を突き止める警視庁人事一課監察係に所属する警察官を熱演する。WOWOW初出演にして初主演の松岡は「自分の新しいステップになればいいなという思いを感じて参加させて頂きました」とコメントを寄せている。

 俊英・伊兼源太郎氏が描く傑作警察ミステリー『密告はうたう 警視庁監察ファイル』(実業之日本社文庫刊)を、主演にWOWOW初出演にして初主演の松岡昌宏を迎え、連続ドラマ化が決定。全6話、第1話無料放送でWOWOWプライムで2021年放送予定。

 これまで数々の職種を演じてきた松岡が今回演じるのは、4万人を超える警視庁職員の不正を突き止める警視庁人事一課(通称=ジンイチ)監察係に所属する警察官・佐良正輝(さらまさき)役。「ジンイチ」は、警察内部の規律を守るため同じ警察官を疑い、見張り、時には告発する「警察の中の警察」。孤独にして秘密主義のプロ集団である。

 佐良は、ある事件の捜査中に後輩刑事を殉職で失い、捜査一課からジンイチに異動。同僚からは裏切り者と敵視されながらも孤独に業務をこなすが、一通の密告文に端を発して、かつての同僚・皆口菜子の監察を命じられることに。皆口の尾行(行動確認)を進めるうちに、ある未解決事件の真相と、警察内部に潜む深い闇にも辿り着くのだが……。

 ジンイチによる監察対象の行動確認(通称=コウカク)は、本来尾行のプロである身内の刑事たちにも気づかれない高い技術が必要。佐良の、緊迫感溢れる「コウカク」シーンも本作の見どころとなる。

 原作は、新聞社勤務などを経て、2013年に『見えざる網』で第33回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビューを果たした気鋭作家・伊兼源太郎氏。人間ドラマを巧みに織り込んだ社会派作品を数多く手掛け、今年5月からは4カ月連続で新刊が刊行されるなど、今最も活躍しているミステリー作家の一人だ。

場面写真公開

 監督は、連続ドラマW『殺人分析班』シリーズなど数多くのクライム・ サスペンス作品を手掛けてきた内片輝氏、脚本は連続ドラマW『悪党 ~加害者追跡調査~』の鈴木謙一氏、音楽は『見えない目撃者』の大間々昂氏が担当する。

 また、今回撮影中の現場から場面写真も到着。佐良が監察対象者をコウカクしているシーンで、周囲に溶け込むような目立たない格好に身を包み尾行しながら、険しい表情で証拠を収めるためカメラを構えている姿が印象的だ。

 近年、『家政夫のミタゾノ』シリーズ(EX)や『死役所』(TX)など、キャラクター性が強い役柄で世間の大きな話題をさらっている松岡だが、今回は一転して、過去の事件で人生が一変した影のある警察官をハードボイルドに演じる。「警視庁人事一課モノ」という、刑事VS犯人の構図をとる従来の警察ドラマとは一線を画した本作で、俳優としての更なる新境地を見せてくれることに期待が高まる。

主演・松岡昌宏 コメント

――本作のオファーを受けた際のお気持ち。

 題材にとても興味がわき、久しぶりの社会派ドラマで、かつ初めてのWOWOWドラマ作品ということもあり、自分の新しいステップになればいいなという思いを感じて参加させて頂きました。

――脚本を読まれた際の印象や、今回演じられる役・佐良正輝についての印象に関して。

 一筋縄ではいかない、組織の闇みたいなものを感じました。佐良という男が背負っている、様々な苦しみや葛藤、そして周りを取り巻く人間関係、様々な謎に包まれている作品だと思います。時代と共に、変わっていく佐良という男の考え方、物の捉え方、その辺りにとても深いものを感じます。

――映像化を通じて届けたい想いや、視聴者へのメッセージ

 とてもリアルで、変に飾らない、まっすぐ正面から捉えた作品になっていると思います。現場も色々と試行錯誤をし、監督をはじめスタッフ、キャストで何度も何度もディスカッションを重ね、その場その場でそのシーンを大切に作っています。見ていただく方々にそのリアリティが伝わると信じて、作品に挑んでおります。1人でも多くの方に見て頂けたら嬉しいです。

監督・内片輝コメント

――実写ドラマ化するにあたってのお気持ち。

 ハードボイルドとは何か?

 身を挺して悪に立ち向かい、弱いものには優しく、しかし人知れず傷つく繊細な生き方。

 ザラザラした「色気」と「不器用」さの共存する街、人、あるいは、組織。

 時代によってその定義は変わるかもしれないが、「密告はうたう」には、間違いなくハードボイルドな魅力が詰まっている。

 そして佐良を演じる松岡昌宏の背中には、そんな色気と不器用さが同居している。

 撮影の最中、刹那にみせる横顔は、主人公そのものじゃないか!と、どきりとさせられる。

 「密告はうたう」と「佐良」との出会いが、松岡昌宏の魅力をさらに引き出すに違いない。

 そんな佐良と彼の生きる世界を、多くの人に楽しんでもらいたい。

原作・伊兼源太郎 コメント

――実写ドラマ化すると聞いた際のお気持ち。

 ドラマ化の打診を受けた時、何かの間違いだろうと驚きました。小説では内面描写を多用していますし、警察の監察係という舞台も一般には馴染みの薄い世界だからです。しかし話が進むにつれ、驚きは期待感になり、胸が高鳴りました。圧倒的な熱量の企画書、時間を忘れて読みふけった脚本、小説執筆時のイメージ以上に登場人物像にぴたりと合致する松岡昌宏さんをはじめとする豪華キャスト陣――。そこに襲ってきたのが新型コロナの流行です。予定通りのスケジュールで制作すると聞いた際は、関係者の方々が無事に撮影を終えられるのを祈るばかりでした。

 信じたい相手を信じられない状況に置かれた場合、人はどんな行動をとれるのか。キャストとスタッフの皆様が作り上げる『密告はうたう』の映像世界を観るのが、今から楽しみでなりません。

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