道枝駿佑

 2017年放送の『母になる』(日本テレビ系)で鮮烈なドラマデビューを果たしてから、映画や舞台など多方面に渡り活躍の幅を広げている道枝駿佑(なにわ男子)。ここでは、彼が俳優業で求められる理由について考えていきたい。

 道枝は、2002年生まれの現役高校生。現在放送中のドラマ『俺の家の話』(TBS系)で、TOKIO・長瀬智也の甥を好演している。また、今春上演予定の舞台『ロミオとジュリエット』では、主演を務めることが決定した。

 昨年は、『年下彼氏』(朝日放送テレビ)、『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)、『メンズ校』(テレビ東京)のドラマ3作に出演。映画『461個のおべんとう』では、V6の井ノ原快彦が演じた鈴本一輝の息子・虹輝を演じるなど、ドラマ・映画・舞台とさまざまな分野で頭角を現している。

 そんな彼のドラマ初出演は、前述の『母になる』だ。道枝は、3歳で誘拐され、その後約10年間、育ての母の元で成長したという複雑な経歴を持つ少年・柏崎広を演じた。透き通るような白肌に、圧倒的な存在感。初めて観た時に、「すごい子が出てきた!」と驚いたことを覚えている。
 
 ドラマ序盤の、実の親に再会するシーンでは、どこか演技がぎこちなかったが、2話で育ての母から、「本当の親の前では愛想よくしていなさい」と言われていたことが判明。すると、「棒読みはわざとだったのか!」と“天才説”が囁かれるようになった。

 後に出演した『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)で、ダウンタウンの松本人志に、「(棒読みは)わざとなの?」と聞かれ、「緊張しててガチガチだったんで…」と“天才説”を否定していたが、それが結果的に、ストーリーに深みを出すことにも繋がった。たまたまではあるが、失敗を成功に変わる…それも含めて、スターが持つ運を持っている存在なのかもしれないと思ってしまう。

 その後は緊張も解け、撮影中に如実に演技力を上げた道枝は、現在まで、毎年欠かさずドラマ出演が続いている。2019年の『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)や、2020年の『メンズ校』(テレビ東京)では、周囲に合わせながらも、どこか疑問を抱えているという高校生特有の悩みを繊細に表現。『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)では、上から目線で、思ったことをストレートに言う大学生・中島小次郎を演じた。

 なかでも、印象的だったのが、2018年放送の『絶対零度〜未完全犯罪潜入捜査〜』(フジテレビ系)で演じた岡崎直樹だ。バスケットボール部のエースで、父は文化省の次期事務次官候補。まさにエリート街道を突き進んでいるように見えるが、実は動物殺傷事件の犯人というサイコパスな役柄に挑戦した。端正な顔立ちで悪魔の笑顔を浮かべる怪演。そして、『母になる』で見せた演技とのギャップに注目が集まっていた。

 繊細な演技から、思い切りのいい役柄、そしてサイコパスまで、演技の幅を広げてきた。今後はどのような役柄に挑戦していくのだろうか。なにわ男子には、道枝以外にも、朝ドラ『あさが来た』(NHK総合)に出演したことがある西畑大吾や、現在放送中のドラマ『夢中さ、きみに。』で単独主演を務めている大西流星など、俳優業でも頭角を現しているメンバーが多い。これからも、切磋琢磨しながら高みを目指していって欲しい。【かなぴす】

筆者紹介

かなぴす メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動行っていた。エンタメとファッションが大好き。ツイッターは@kanawink

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