昨年再始動したCHEMISTRYが6月20日に、再始動後第2弾となるシングル「Heaven Only Knows/13ヶ月」をリリース。「Heaven Only Knows 」は約5年半ぶりの全国ツアー『CHEMISTRY LIVE TOUR 2017-18「Windy」』のファイナルで初披露されたもの。今回のインタビューではそのツアーを振り返ってもらうとともに、なぜ「13ヶ月」というタイトルなのか、どういう思いで歌ったのかを聞いた。「現在と未来が表現されたシングル」と語る同作は彼にとってどのような作品になったのか。そして5年半ぶり全国ツアーを経て感じた思いとは。【取材=村上順一/撮影=冨田味我】

当時わからなかったことが発見できた

堂珍嘉邦(撮影=冨田味我)

――昨年から続いた約5年半ぶりの全国ツアー『CHEMISTRY LIVE TOUR 2017-18「Windy」』が終わった後は何をされていましたか?

川畑 要 少しのんびりしていましたね。ファンクラブツアーもやって、それを終えて少し時間が空いたので、スノーボードをしていました。実はスノーボードは初めてだったんですよ。それまではスケボーしかやったことがなくて、ずっとやりたいと思っていたんですけど、それが結構ハマってしまって。4日間滑り倒しました。

――その一方で、堂珍さんは何をされていましたか?

堂珍嘉邦 ソロイベントをやりながらリハをしたりしてました。

川畑 要 ラジオもやっていたよね。

――堂珍さんはそのラジオ番組でプロデューサーの松尾潔さんに会って、川畑さんは松尾さんの自宅に呼ばれてワインを飲んだりと各々別々にお会いしていたみたいで。

川畑 要 そうなんです、松尾さん宅にご招待して頂いて遊びに行かせてもらいました。意外と2人で会うという形はないので。

堂珍嘉邦 ちょいちょい電話とかはしていますけど、2人きりで会うのはなかなかないよね。

――川畑さんのTwitterには、松尾さんと、未来や過去のことなどをお話したと書いてましたけど具体的には?

川畑 要 出会った頃やオーディションのときの話と、2002年に開催された日韓ワールドカップの「Voices of Korea/Japan」のMV(ミュージックビデオ)を一緒に観たりしました。「こんなことがあったんだ!」と観ていたら、当時わからなかったことが発見できて、当時より今の方がグッときちゃって(笑)。

――今だから逆に感傷的になることもありますよね。さて、新曲の「Heaven Only Knows」はライブでも披露されましたが、どんな楽曲になっていますか?

川畑 要 ブギーな「ユメノツヅキ」と、90年代のR&Bリバイバルな「Windy」と、音楽的なトレンドを取り入れてきた流れを、今回も活かせた楽曲になっているかなと。その中に、歌謡を感じさせる懐かしさもあって、今聴くからまた新しく感じてもらえるのではないかと思います。

堂珍嘉邦 歌詞から世界観を感じ取って、で自分が気持ちの入りやすいフレーズを見つけられたり、曲として凄くキャッチーなサビのメロディだなという印象があります。CHEMISTRYのベースでもあるR&Bサウンドで、だけどメロディはどこか歌謡曲っぽいところもあったり。そういった部分が凄くキャッチーだなと思いました。

――レコーディングはいつ頃にスタートされていたのでしょうか。

堂珍嘉邦 仮歌は昨年には録っていたんだけど、シングル化しようとなってからツアー中に新たに録り直しました。

――ツアー中にレコーディングをするのと、全く何もない中でレコーディングをするのとでは気持ちのベクトルは変わってきますか?

川畑 要 ライブをやっている方が感覚としてはいいのかもしれないですね。そうじゃなくても音楽や歌に対する向き合い方は変わらないと思うんですけど。ツアー中の方がテンション的には良いのかもしれないです。

――そのツアーはロングツアーでしたが、久しぶりにお2人で全国をまわられてみての手応えは?

川畑 要 もうちょっとやりたいなというのは2人ともありました。

堂珍嘉邦 今までやってきたことと、再始動してアップデートしてきた自分達を、色んな所に行って「ただいま」と伝えるツアーでした。再始動してすぐ(ツアーは)やりたかったし、手応えも感じたのですが、再始動したということを日本全国に伝えるのはそれなりに難しいなとも感じました。その中でライブをたくさんやりたいとか、もっと細かくまわらないと駄目かなとか。個人的には小さい所も大きい所ももっとやるべきかだなと思いました。

――ツアーファイナルで堂珍さんが「僕らは歌うことに意味がある」というお話をしていたのですが、その言葉がすごく印象的で。

堂珍嘉邦 ツアーをまわる中で僕らとしては歌を歌うという、一番大事なことをやらなければいけないと強く感じました。自分としてもそういう手応えがありましたし、それがお客さんに伝わっている瞬間ももちろん感じて。それもあってあの言葉が出てきました。

――デビューした当時から比べて、今の方がより生、ライブに対する意識は高いでしょうか?

川畑 要 CDという物もどんどん捉え方が変わってきていると感じていて、それもあって、よりライブアーティストにならなければいけないなというのは凄く感じています。その中でみんなにリピーターになってもらえるかというか、良いと思ってもらえるかというのを考えていて。

――その中でブルーノ・マーズのライブを観に行かれたみたいですが、いかがでしたか?

川畑 要 もうザ・エンターテインメントでした。観せ方をとんでもなく知っているなと。全てを操っているかのようでした。最後のアンコールで出てきて1曲歌って、盛り上げながら歌の途中で幕が閉まっていくんですよ。そういう終わり方は今まで観たことなかった。映画のエンドロールみたいで。それでもうスッキリしました。こういった高揚感は僕らのライブの魅せ方にも参考になりました。