大阪で結成された、“エレクトロダンスロック”を提唱する6人組バンドのFABLED NUMBERが6月21日、東京・ヴィレッジヴァンガード下北沢で1stシングル「I Bet My Life (or Death)」をリリースを記念したインストアイベントを開催した。アコースティックスタイルで「AAO」や「I Bet My Life (or Death)」を披露し、オリジナルとは違った楽曲の魅力で観客を楽しませた。【取材・撮影=村上順一】

FABLED NUMBER

 会場となったヴィレッジヴァンガード下北沢には、一般のお客に混じってこのインストアライブを観に来たファンの姿が確認できる。普段は商品が置かれているスペースをがっつりと開放し、ステージを作り上げていた。イベント開始の20時になると、拍手に迎えられるなか6人がステージに登場。

 この日はアコースティックセットでのライブとなるため、音程を奏でる楽器を持っているのはボーカルのN’Eita(Vo)のアコギのみ。他のメンバーはシェイカーなどパーカッションでの参加となった。この編成でのライブは初めてだと話すN’Taichi。ギターのMako-Albertはマラカス、キーボードのChii,pucchiはタンバリン、サンプラーを操るIkki-Rodriguezはベル、ドラムのMr,Donuld Betchはウィンドチャイムや「シャウティングチキン」と呼ばれるニワトリが鳴くおもちゃ、ベースのN’TaichiはChii,pucchiからもらったイチゴのシェイカーとコーラスで参加。

 この編成を見ただけで普段とは180度違うサウンドが想像できる。N’Taichiはこのパーカッション隊の指揮をとることを告げ「普段は見れない姿が垣間見れると思います」とレアなステージになる予感を感じさせ、「AAO」でイベントはスタートした。凛としたアコギの音色に絡み合うようにパーカッションのサウンド、そこに乗る歌は普段よりもウェットな雰囲気を出しながらも、サビではエネルギッシュな歌声を注入。この日の演奏は繊細なアコースティックサウンドとフルバンドの時に見せる熱いパッションのコントラストが見事に融合していた。

 Taichiは楽器隊への指示を出すときに思わず「今や!」と声を出してしまう場面も。Taichi曰く、リハの時は円になって演奏していたが本番は横並び。指示を出すのに誤算があったと話す。そして、大阪の北部で発生した地震についてなどMCで語り「TWO」を丁寧に観客へと届けた。ここで新曲「I Bet My Life (or Death)」についてメンバーがその思いを語る。Ikkiは「たいちゃんいい曲作ったな」と賛辞の言葉を気取った面持ちで投げかけ笑を誘った。

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 3曲目は「本日一番難しい曲…」とEitaが漏らした「YES」。絶妙にバウンスしたリズムの中、メッセージを届けていく6人。楽曲のありのままの姿、生まれた時の原型に近い、いわばむき出しの力強さを感じさせる演奏だった。ラストは「I Bet My Life (or Death)」を披露。音源は原点回帰とも言えるアッパーでラウドなサウンドが特徴的なライブチューンだが、アコースティックバージョンでは、メロディの輪郭が鮮明に浮き出され、歌詞に込められた思いがダイレクトに伝わって来た。時折、フルバンドを彷彿とさせるシャウトのような歌を響かせながらライブを終了。この後、サイン会を開催し、訪れたファン1人1人とコミュニケーションをとり、CDリリースを記念したイベントの幕は閉じた。

セットリスト

01.AAO
02.TWO
03.YES
04.I Bet My Life (or Death)