フィリピン出身のシンガー、Beverlyが6月20日に、2ndアルバム『24』(トゥエンティ・フォー)をリリースする。小栗旬主演フジテレビ系ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』オープニング主題歌「I need your love」でその歌唱力の高さを世に知らしめた彼女。今回のアルバムタイトルは発売日に24歳を迎え、24時間歌と共に生きている彼女を表現したもの。デビューから数々の舞台を経て成長した、今のBeverlyが閉じ込められた作品となっている。ハイトーンボイスをはじめとした、圧倒的な歌唱力を武器にしてきたこれまでとは違い、ラップやAuto-Tuneを使った楽曲など多彩な表現も聴きどころだ。今回はこの新作について彼女にインタビュー。フィリピンから日本に旅立った24歳は「色々なBeverlyを見て欲しい」という純粋な想いで、努力を積み重ね続けている。【取材=小池直也/撮影=冨田味我】

前作はバラード、新作はポップ

Beverly(撮影=冨田味我)

――昨年のツアー追加公演も観に行かせて頂きました。歌もMCも素晴らしかったです。アンコールの「アメイジング・グレイス」も良かったですし。

 ありがとうございます。「アメイジング・グレイス」は私も教会で歌っていて、大好きな曲です。

――海外のR&Bのアーティストもゴスペルからキャリアを始める事が多いですよね。

 そうです。私が影響を受けてきたのは、ビヨンセさんやホイットニー・ヒューストンさん、アリアナ・グランデさん。彼女たちの歌い方を必死に聴いて「これはできる」とゲットしてきたものが今のBeverlyになっています。この『24』からも洋楽の影響を感じて頂けると思いますよ。

――日本の楽曲はいかがですか。

 昔のものから今のものまで聴いています。清水翔太さんの曲も大好きですね。先日はNHK『うたコン』で宇多田ヒカルさんの「First Love」をカバーしました。フィリピンではジェッサ・サラゴサさんというシンガーも歌ったことで有名で、彼女のバージョンも歌った事があります。

 オリジナルもネットでローマ字の歌詞をゲットして家でずっと歌っていました。その時は意味まではわかりませんでしたね。でも最近は日本語が上手になってきたので、だんだんとわかってきて、もっと表現できる様になってきたと思います。フィリピンでも洋楽やKポップもよく聴かれていますよ。あとはアニメソングも。

――好きなアニメは何でしょう。

 『カードキャプターさくら』が好きですね。最初はタガログ語で吹き替えたものを観ていたのですが、今は日本語で観てます。全然違いますよ。ケロちゃん(登場キャラ)はタガログ語版だと普通に話しているんですけど、日本語だと大阪弁なので驚きました(笑)。本当に面白いです。あとは『スラムダンク』と『FAIRY TAIL』も大好き。

――新作『24』もいよいよ発売されますね。

 このアルバムの発売日に、タイトルと一緒で私も24歳になります。特別な誕生日になりますね。私は24時間歌の事を考えて生きていて、練習したり、音楽を聴いたり、自分の音楽について考えたりしています。この曲のアタックはどうしたら良いか、日本語の発音が成長したり、テクニックについても磨いていますし。その意味も『24』に含まれているんです。自分では成長できていると思いますね。

 以前はバラードをよく歌っていたので、リズムの取り方があまり上手くありませんでした。新作は明るくてポップな曲が多いので、リズムが本当に大事。それを意識して練習して、良くなってきたなと感じています。プロデューサーさんや、関係者の方に「日本語の歌い方や発音、上手くなりました?」とよく質問するのですが「もちろん!」と言って頂けるので本当に嬉しいです。前作と曲調は違いますが、成長を感じてもらいたいです。

――「LOVE THERAPY」のミュージックビデオも見ました。

 新しいBeverlyを見せる事が出来たと思います。この曲は明るくて、可愛いR&B。MVはピュアでハッピーなイメージですね。「爽健美茶」(日本コカ・コーラ)のキャンペーンソングにもなりました。沢山の花や自然の景色と、グリーンバックで撮影をした私の映像を合成してもらったのですが、初めて見た時すぐに「そのイメージですよね!」と納得してしまいました(笑)。シャボン玉が浮かぶ場面も合成なのですが、私が撮影している時はそれを想像しながら撮ったんです。MVも明るくて、春っぽいですね。

 撮影する時は悪天候だったので心配でしたが、私は晴れ女なんです。スタッフの皆さんからも「Beverlyお願い!」と頼まれましたよ。ディレクターさんからも「現場が晴れたらBeverlyの好きなエビの入ったお弁当、雨だったらBeverlyが嫌いな納豆とオクラのお弁当だ」と言われていて(笑)。当日は晴れたので大好きなエビを食べることができました。

――可愛らしいMVと対象的に、新作のアートワークは大人っぽい仕上がりでした。

 24歳のファッションを見てもらいたかったんです。撮影時はヒールも履いていたので、立ち方にも注目してください。ヒールの靴を眺めるのは大好きなんですけど、履く事は苦手なんです。24歳なのでヒールも履かなきゃと思って。よく「Beverlyの歩き方は男の子みたい」と言われるので、もっと大人Beverlyになりたい。楽しい事を考えている時はまだまだ子どもだと思いますけどね。

 真面目な事を考えたりしている時は大人な方が良いし、毎日の生活ではチルでハッピーな方が良いと思っています。大人になる時は、子どもの時の遊び心をなくしてしまうと思うのでそこは大事にしたいなと。

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