5人組ロックバンドのゲーム実況者わくわくバンドが去る5月26日、東京・中野サンプラザでワンマンライブ『ゲーム実況者わくわくバンド 8thコンサート~オレたちがわくわくバンドだ!~』をおこなった。この日の東京と6月9日の大阪公演の2カ所でおこなわれたワンマンライブは、3月にリリースされた「デンシンタマシイ」や新曲「シグナル」と「感状線」、“わくわくホーンズ”と名付けられたホーンセクションをゲストに招き、音源とは一味違ったアレンジで聴かせたナンバーや、ゲーム実況など盛りだくさんの内容で楽しませた。東京公演のもようを以下にレポートする。【取材=村上順一】

時間を忘れさせたゲーム実況

ゲーム実況者わくわくバンド

 開演を待つ観客はペンライトを準備し、わくわくバンドの登場を心待ちにしている。ステージには多くの照明が設置されていて、ド派手なライティングの予感。開演時刻になり、SEが鳴り響くと大歓声の中、メンバーが1人ずつステージに登場。そのSEを引き継ぐように生セッションがスタートしライブならではの臨場感が一気に広がった。湯毛(Vo、Gt)をきっかけに全員で宣言された「オレたちがわくわくバンドだ!」の力強い言葉から「デンシンタマシイ」でライブの幕は開けた。魂を震わせる湯毛のエネルギッシュな歌に呼応するかのように、フロアは色とりどりのペンライトがリズミックに揺れる。続いては盛り上がり必至の「わくわくフルデイズ」でさらにヒートアップ。観客の掛け声もフルボリュームでホールに響き渡っていた。

 中野サンプラザでライブが出来たことの喜びを語り、「今日一日わくわくしていきましょう!」と投げかけ、いつもよりマスクのトゲが伸びたと話すフジ(Ba)による縦横無尽のアグレッシブなベースが楽曲を引っ張る「僕ガ壊レル前ニ」へ。エンディングではヒラノ課長(Gt)のアグレッシブなギターソロがドラマチックに楽曲を盛り上げていった。そして、畳み掛けるように身体を躍動させるフルコン(Dr)のビートが心地良い「今日くらい」では一人ひとりにスポットを当てるセクションで観客を沸かせた。

 ここで、このバンドならではのコーナー、ゲーム実況へ。実況するゲームは「Gang Beasts」。相手をステージから落とすだけというシンプルなゲームだが、メンバーの饒舌な実況によって、そのゲームのポテンシャルを引き出し、様々なドラマが生まれたコーナーとなっていた。観客の歓声がそれを物語り、プレーする側も観る側もエキサイト。メンバーも「ここがサンプラザだということを忘れる。ここはもう家だ(笑)」とその没入感を話す。

 ゲーム実況でひとしきり楽しんだ後は、再びライブセクションへ。高橋弥歩(sax)、吉澤達彦(tp)、大田垣“OTG”正信(tb)の3人による“わくわくホーンズ”と名付けられたホーンセクションをゲストに招き、ファンキーな「Yeah! Super Hyper Fever Five!」を届けた。間奏でメンバーひとり一人を紹介しながら、個性あふれるフレーズで見せてくれた。

 続いて、わくわくホーンズとともにゴダイゴの「銀河鉄道999」をカバー。湯毛はギターを置き、ハンドマイクでステージを動き回りながら熱い歌声を注入するというレアなスタイル。せらみかる(Key)の歌声が湯毛とクロスする場面もあり、楽しさが客席まで伝わってくるパフォーマンスを披露した。続いてホーンセクションによるゴージャスなアレンジで新たな姿が垣間見えた「ダイナマイトロック」でサンプラザを席巻。無骨なロックサウンドと華やかなホーンのキラキラとした対比で魅了した。

「オリジナル曲の仲間に入れてやって下さい」新曲を2曲初披露

ゲーム実況者わくわくバンド

 そして、軽快なリズムと観客の一体感のあるコールが響き渡った「ヘイボーイヘイガール」、せらみかるによるイントロのシンセフレーズがわくわく感を運んだ「君のミライ」、そして、世界観を一転させたミディアムナンバー「夜よ明けないで」と幅広い音楽性で聴かせてくれた。

 ここで、湯毛が作詞、せらみかるが作曲した新曲「シグナル」を初披露。PS4新作ゲームソフト『NARUTO TO BORUTO シノビストライカー』のイメージソングに起用されたナンバーは、疾走感溢れるロックチューンは圧巻のサウンドで畳み掛ける。湯毛は「わくわくバンドのオリジナル曲の仲間に入れてやって下さい」と話し、もう1曲仲間に入れて欲しい曲があると、新曲「感状線」を投下。「シグナル」とは、また違ったグルーブ、テイストを放つハードなロックナンバーで観客もさらにエキサイト。ファンにとって最高のプレゼントをくれたかのようなセクションだった。

 フジのカッコいい煽りに感化された湯毛が「踊れ~!」と叫ぶと、フルコンとフジのリズム隊によるダンサブルなバッキングに合わせ、パラパラ風の踊りを披露する湯毛。そんなライブならではの自由なステージ展開で楽しませるなかラストスパートへ突入。シングル「デンシンタマシイ」のカップリング「云云」、そして、ヒラノ課長と湯毛の気合の入った煽りから、ラストスパートに相応しい音のラッシュを堪能出来た「時の妖花」、ラストは「完全幸福サレンダー」で多幸感に満ちた空間を作りあげ、エンディングは観客とともにジャンプで本編を終了した。

 アンコールに応え、再びステージにツアーTシャツに着替えたメンバーが登場。8月から開催される9thコンサート『ゲーム実況者わくわくバンド 9thコンサート~わくわく道中2018~ 』について話す湯毛。まだ訪れたことのない場所へ赴くツアーへの意気込みを語り、まさに週末の土曜日にピッタリのナンバー「週末」を披露。エモーショナルな歌声と演奏で扇情し、湯毛は「皆さんをもっとわくわくさせられるように頑張って行きましょう!」と決意も新たに、もう一曲「わくわくマイライフ」を演奏。わくわくホーンズも参加し会場のボルテージは最高潮。全身全霊で“わくわく”を届けたライブは大団円を迎えた。