シンガー・ソングライターの森山直太朗が8日、東京国際フォーラム ホールAで開催された、『オリンピックコンサート2018』に登場。フルオーケストラによるスペシャルステージを披露した。

 このコンサートは、日本オリンピック委員会(JOC)がオリンピック精神を伝える活動“オリンピック・ムーブメント”のひとつとして、オリンピリズムに掲げられたスポーツと文化の融合を形にすることを目的として開催されているもの。

森山直太朗(撮影=桂 伸也)

 平成29年度JOCスポーツ賞表彰式の後におこなわれたこの日のコンサートでは、指揮者・梅田俊明氏の指揮のもと、THE ORCHESTRA JAPANが演奏、森山も同オーケストラとのステージで代表曲「さくら」と新曲の「人間の森」を披露。更に、2004年のアテネオリンピック開催時に放送された特番で使用された楽曲「今が人生」を、NHK東京児童合唱団とともに熱唱、力強くガッツポーズを決めた。さらにTHE ORCHESTRA JAPANの演奏に合わせてNHK東京児童合唱団が歌う「オリンピック讃歌」にも歌唱で参加した。

 「メッセージを言う余裕はなくて、ただまっすぐに歌おうという気持ちでした」と自身の3曲を披露した後にかなり緊張していた様子を語った森山だが、2曲目に披露した「人間の森」については「20歳ぐらいから心の中にあったテーマだったので、時を経て形になってよかったと思いました」と披露できたことに感無量の様子。原曲にはストリングスのアレンジがあり、それを今回はオーケストラで表現できたことに「ここまで壮大なストリングスではなかったので、本当に今日は貴重な体験をさせていただき感謝しております」と感激もひとしおといった様子。

森山直太朗(撮影=桂 伸也)

 また、NHK東京児童合唱団との事前の稽古時を振り返りながら「本番は出来るだけリラックスしてやろうね、なんて言っていましたが、自分が一番緊張していました」と告白。だが司会を務めた俳優の藤本隆宏がそのリハーサルを見ていたことを回想し「我々に挨拶をしていくこともそうでしたが、本当に子供たちにも頭を下げて“宜しくお願いいたします!”と言っていた森山さん、大好きになりました!」とコメント、その言葉に森山は少し照れたような表情を見せながら「どうもありがとうございます。僕も藤本さんの胸板が大好きです」と返答、爆笑を誘っていた。

 小学校2年生の頃に見たロサンゼルス・オリンピックが初めて見たオリンピックだったという森山は、スキーにサッカー、マラソンとスポーツ万能、小学校から大学まで体育会にいたというスポーツ少年だったと明かすと、藤本から「スポーツと音楽の共通点として感じられることはあるか?」とたずねられ「生き切ったとき、やり切ったときに、必ずその境目が無くなる。例えば国境だったり、性別だったり、人間同士の境も無くなる。いろんなことや情報が蔓延したりする中で、スポーツや音楽というものが、まだ人間にとって必要不可欠という部分であるというのは、きっとそういう部分で、その意味では共通しているところじゃないかと」と自分の思いを語った。

藤本隆宏と森山直太朗(撮影=桂 伸也)

 一方、藤本はかつて森山が原宿でストリートライブをおこなっていた頃に、見たことがあったというエピソードを告白。「藤本さん、全然そんな素振りを見せなかったじゃないですか!?」とこの日初対面だと信じていた森山は驚きを見せながら「じゃあ2人は今日、急接近ですね」などと“森山節”を炸裂させ、笑いを誘っていた。

 さらに藤本は1998年の長野オリンピックで森山の母・森山良子が開会式で歌ったことがあったエピソードを明かしながら「個人的な願いなんですけど、2年後の東京オリンピックで森山さんにも開会式、もしくは閉会式でパフォーマンスをしていただきたい」とコメント、森山はその言葉に感謝しながら「2年後のオリンピックでそういった流れがきたらいつでも頑張れるように、日々精進していきたいと思います」と返した。【取材=桂 伸也】