各々が思う“形のない大切なもの”とは

櫻井紗季(撮影=冨田味我)

――さて新曲「Shapeless」ですが、前作「TRICK U」に続いて新しい一面が垣間見られる楽曲ができましたね。

高嶋菜七 はい。「Shapeless」という曲はTVアニメ『BEATLESS』の第2クールのエンディングテーマになっています。内容がマッチした歌詞でもありますし、タイトルでもあるんです。題名が“形のないもの”という意味なんですけど、アニメも内容が「形のない大切なものは何?」ということを探っていくもので、AIと人間の恋愛模様も描かれているんです。それと同じように「Shapeless」は、「形のないものは何だろう、何が大切なんだろう」と、自分の中で「本当に思っていること」ということを改めて考えさせられる曲になっています。自分と向き合える曲です。

――そういうことをイメージしながらみなさん歌に入れ込んだ?

高嶋菜七 確かに自分に問いかけながら歌っている部分はあります。

――形のないものだから、みなさんそれぞれが違うものをイメージして歌っている?

橘二葉 私は愛情だったり友情だったりが形のない大切なものかなと思いながら歌っています。子供とかを育てるときに愛情がなかったら成長しないということを勉強したことがあって。人間は愛情がないと育たないと思ったので大切だなと。心理学の一環だと思うんですけど、動物を個室の中に入れて食べ物だけを与えるという実験があって。

――他者とのふれあいを遮断するという?

橘二葉 はい。コミュニケーションもなく、食べ物だけを与えて育てると通常よりも早く亡くなってしまうみたいで…。それを知った時に「愛情って大切なんだな」って改めて思いました。

――興味深い話ですね。脇さんは何をイメージして歌いましたか?

脇あかり 思い出とか。やっぱり思い出って自分の中にあるものだし、形のないもので大切だなと思いました。TPDで言ったら今までのライブやステージが思い出だなと思います。

浜崎香帆 私は初心の気持ちです。回や年を重ねてくると慣れというものが出てくるじゃないですか? 慣れが出てくると思わず手を抜いてしまったりという部分が出てしまうと思うので、そういうときには初心の気持ちを思い出してやらないといけないなということは常に思っています。

櫻井紗季 私もあかりと香帆と似ていて、思い出と気持ちの面なんですけど、この曲は5年間メンバーとしてTPDとしての想いが凄く重なるので、パフォーマンスをしているときもメンバーのことを凄く想っている部分があります。具体的に思い出を振り返っているわけではないんですけど、メンバーの存在が大きいなと思います。

――上西さんはどうでしょうか?

浜崎香帆(撮影=冨田味我)

上西星来 私は思いやりの心がこの「Shapeless」だなと思います。思いやりの心は人間だけではなくて、例えばコップとかに対しても...。物に対しても思いやりの心がなかったらすぐに壊しちゃったりして。全てに対して思いやりを持ちたいなと。

――優しさですね。では、高嶋さんは?

高嶋菜七 私は、形のないものは「答え」だと思っています。今の時代ってSNSだったりインターネット社会になっていて、何でも答えってすぐ検索できるじゃないですか? 例えば「上野動物園はどこにありますか」というのもすぐに調べたらわかりますよね。

――確かにすぐに答えが出ますね。

高嶋菜七 でも、本当に自分の中にある答えって検索しても出てこないんです。それって形のない自分の気持ち、想いじゃないですか? この曲の意味でもある、自分の中の想っているものは自分しかわからないから、それを見失わないように「頑張っていこう」という想いになると捉えています。


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