元乃木坂46のメンバーで女優の生駒里奈(22)と俳優の矢本悠馬(27)が26日、都内でおこなわれた映画『HURRY GO ROUND』の初日舞台挨拶に登壇、作品の大きなテーマであるミュージシャンのhideに対する溢れる思いを語った。この日は、劇中に出演するプロデューサーのI.N.A.、メガホンをとった石川智徹監督も登場した。

生駒里奈(撮影=桂 伸也)

生駒里奈(撮影=桂 伸也)

 本作は、X JAPANのギタリストなどとして活躍し、1998年に他界したミュージシャン、hideの墓石に刻まれた楽曲「HURRY GO ROUND」の歌詞の裏にあるメッセージや、彼の足跡をたどっていくドキュメンタリー。矢本がナビゲーターとして、神奈川県三浦市にあるhideの墓や故郷の横須賀、亡くなる前に過ごしたロサンゼルスへの訪問や関係者へのインタビューから、hideが時代を超えて今もファンを魅了する理由を、その道のりから探っていく。

 石川監督は、X JAPANのYOSHIKIらのテレビドキュメンタリーなどを手掛けてきた経験があるが、hideとの仕事は、13回忌での撮影を担当した“hide初心者”。映画作品としては初監督作品ともなった今作を手掛けるにあたり「hideさん初心者としてやらせていただいたのですが、まさかhideさんの映画で初監督となるとは思わなかったし、相当大きなプレッシャーを感じました」と制作の日々を振り返る。

 また今回の映画で大きなポイントとなる矢本も、実はhideのことをあまり知らないままに出演。石川監督は、かつてテレビ番組などで仕事をした際に矢本の人となりを知った上で「ファンももちろん、いろんな方々にこの作品を見てもらいたいと思い、その意味ではしらない人とhideさんとの出会いを描いたらどうかと。だから(起用すれば)なんとなくやったらおもしろいのではないかと」とその白羽の矢を立てた経緯を明かす。

生駒里奈(撮影=桂 伸也)

矢本悠馬(撮影=桂 伸也)

 一方で矢本は「今回は知らないままで入って、インタビューをしていく中でも緊張して。でも撮影を続けていく中でhideさんのファンになり、(撮影で訪れた)LAでもはしゃいじゃって、ちょっと恥ずかしかったり」などと振り返りつつも「いつもは自分じゃない役をやって完成披露、という流れだけど、ドキュメンタリーは初めてだし、偉大な方を背負っての作品なので、相当緊張して今は口がカピカピですね」とコメント、笑いを誘いながらも緊張の様子を見せていた。

 また、乃木坂46卒業後の初仕事として、この日ゲストとして登場した生駒は、無類のhideファン。この日もhideの名が入った黒と黄色のレアな上着で登場、映画の感想について「ファンとはいえリアルタイムでは見てなく知らないことが多くて、ネットでしかhideさんのことを知らないけど、hideさんはこういうことを伝えたかったのだというのがわかって、ちょっと泣いちゃいました」と大いに感銘を受けた模様。

 一方で子供好きという一面を見せる劇中のシーンでは「違うイメージの方が強くて、アーティストの印象とは違うものがあっておもしろいなと」と興味深く映画を楽しんだようだ。

I.N.A.(撮影=桂 伸也)

I.N.A.(撮影=桂 伸也)

 生駒がhideの音楽に惹かれたのは、乃木坂46在籍時にいたスタッフにhideのファンがおり、アルバム『We love hide』を借りて聴いたのがきっかけだったという。また氣志團が主催したイベント『氣志團万博』に乃木坂46として出演した際に、その際にhideの曲に触れる機会があり、大いに魅了されたことも明かす。

 生駒はhideの魅力について、その作品もさることながら「ライブの合間にほろっと人間味のあることを喋るというのが、ちょっと通じるものがあるというところに惹かれます」とコメント、さらに「ライブで自由に煽っていいよ、というところでちょっとhideさんらしいことを自己満(足)の中でやっていました。結構やっていましたね」と乃木坂46のライブでhideのステージパフォーマンスの真似をしていたことを告白した。

 特にhideの好きな曲を「DICE」「DOUBT」と語る生駒。特に「DOUBT」については「朝のお仕事のときにメイク中にそれを聴いていることで、安心してお仕事をしていました。十代の頃はいろんなことを思う思春期だったけども、これを聴いて心を静めていました」と乃木坂46在籍時を振り返りコメント。

矢本悠馬、生駒里奈(撮影=桂 伸也)

矢本悠馬、生駒里奈(撮影=桂 伸也)

 その話を聞いてhide with Spread Beaverのメンバーであり、hideの共同プロデューサーであるI.N.A.は思わず「ビックリですね」と笑顔を見せる。その言葉に生駒は「それほどパワーがあるんです」と返した。

 そして最後に矢本は「hide初心者なんですが、出会えて本当に良かった。人生が豊かになるアーティストだと思う」と大きな感銘を受けたことを振り返り、生駒は「実際hideと出会えたことで、自分の芸能活動に勇気をもらいました。私みたいな経験をみんなにしてもらいたい」と観衆に改めて呼びかけた。【取材・撮影=桂 伸也】