キングコング・西野亮廣が手掛けた絵本『えんとつ町のプペル』のテーマ音楽に起用されたことでも注目された、シンガーソングライターのロザリーナが、4月11日発売のシングル「タラレバ流星群」でメジャーデビューする。

 ロザリーナは2016年に活動開始。これまでに、前記のテーマ音楽をはじめ、首都高速道路「ETC」のキャンペーンCMソング、アニメ『妖怪アパートの幽雅な日常』などのオープニングテーマなどを担当してきた。

 メジャーデビュー作となる「タラレバ流星群」は、ロザリーナ本人による作詞・作曲の楽曲。宇多田ヒカルのプロデュースでも話題を集めた小袋成彬が代表を務めるインディーズレーベル「Tokyo Recordings」がサウンドプロデュースしていることもポイントの一つ。

 歌手になろうとしたきっかけとは。そして、この曲にかけた思いとは。【取材・撮影=榑林史章】

見よう見まねで始めた曲作り

――昨年アニメ『妖怪アパートの幽雅な日常』OPテーマに「Good Night Mare」が起用されて話題になりましたが、あの時はどんな状況でしたか?

ロザリーナ

 初めてのアニメタイアップだったんですけど、アニメ好きの人たちが、「妖怪アパートを見て気になりました」とか、SNSにコメントをくれたりとかして。「やっぱりアニメってすごいな!」って感じがしました。

――その時にハスキーな歌声が話題になったわけですけど、声はいつ頃から?

 気づいた時には、もうこんな感じでした。音楽をやり始めて、いつの日からかですね。ただ振り返ると、カラオケで叫ぶのが好きだったので、そのせいかなとも思います(笑)? カラオケって、上手く歌う場ではなくて、とにかく大声で叫んで発散する場だったんですね。それでよく、友だちとソファの上でジャンプしながら、マキシマム ザ ホルモンさんの曲で叫んでいて。

――それだと友だちもハスキーな声ということになりますけど(笑)。

 あ、確かに(笑)。

――もともと曲を作るようになったのは、何がきっかけで?

 高校生の時に、周りの子たちが自分の進路をマジメに考えていることに衝撃を受けて、自分も何か見つけなきゃと悩んで、歌手になろうと決めたんです。それで、歌手って曲が作れないとなれないんだろうな〜と思って、曲を作り始めました。

 歌手には以前から興味があって、でも親はきっと「大学に行ったほうがいい」と言うだろうと思ったし、周りにも「歌手になりたい」と言っている人はいないし、それで迷っていて。ある時家で、コードの付いたヒット曲集みたいなのを見て、ギターを弾きながらひたすら歌っていたら、父親が「歌手になりたいのか?」と聞いてきて。「なりたいです」って、ビクビクしながら言ったら、「じゃあなれ!」って言ってくれて。うれしかったけど、でも何から始めればいいのかわからなかったから、じゃあとりあえず曲を作ろうと。

――曲の作り方は、誰かに教わったんですか?

 サビがあってその前にくるメロディがあるとか、ちょっと落ち着いた部分がくるとか、「曲ってこういう感じだろうな」という、何となくの見よう見まねで始めました。それを友だちに聴いてもらったりしていて。友だちは、仲が良いからだと思うけど「いいね」と言ってくれていましたね。携帯のボイスメモに弾き語りの歌を録って、友だちにメールで送ったりしていたんえすけど、その友だちは「家族で車に乗った時に車内で聴いてた」と言ってて。今考えると、あり得ないくらい恥ずかしいです(笑)。

――その時は、ジャンルと言うか、どういう音楽をやりたいと?

 ジャンルは、まったく分からなくて。ギターを始めたきっかけは、ゆずさんを見て「ギターを弾いて歌いたい」って思ったんです。だから路上ライブをアコースティックでやっちゃうみたいな、ああいうスタイルがいいなと思っていました。ただ、テレビはほとんど見なかったから、他にどういうアーティストがいるのかもあまり知らなくて。

――音楽の情報は、どこから得ていたんですか?

 当時は、ネットとか友だちから「いいよ」って薦められたり、カラオケに行った時に友だちが歌ってる曲を聴いて、中古屋さんやレンタル屋さんで入手するという感じでした。

――今は、どんなものを好んで聴いていますか?

 基本は雑食だから、王道J-POPみたいなものも好きだし、ヒップホップ的なものも好きですね。でも今よく聴くのは、わかりやすい例を挙げるとザ・チェインスモーカーズみたいな音楽です。ザ・チェインスモーカーズはアメリカのトラックメーカーユニットで、いろんなアーティストとコラボしているんです。でも、どんな人とコラボしてもザ・チェインスモーカーズ色が濃くて、その独自のアレンジの雰囲気がある部分とかも好きなんですよ。

 以前はギターを弾きながら曲を作っていましたけど、最近は、DTMでデモを作っていて。アレンジャーさんに「こういう風にしたい」と提案したり、話し合ったりしながら作ることも多くなりました。やりたいことやできることが、ちょっとずつ増えていて楽しいです。