菅田くんの曲はどんどん書ける

――記憶が楽曲に寄り添って出来ている感じなんですね。あとひゅーいさんの曲からは孤独さを感じることが多くて。

石崎ひゅーい

 音楽って本当は楽しむことだと思うんですけど、突き詰めていくと孤独なことだったりすると思います。デビューして2年目ぐらいに全国ツアーをしていた時にふとそう思ったんですよね。寂しさと向き合わなきゃいけないなと感じた時がありました。それが曲にも強く出ているんだと思います。

――でも人恋しくなりますよね。誰かと一緒にいたいとか。

 なりますね。

――菅田将暉さんと最近は一緒に曲を制作したり。

 菅田くんと曲を作っている時はめちゃくちゃ楽しいです。去年の夏頃から一緒に作業していて菅田くんの曲は頭の中でイメージがワーと湧いてどんどん書けます。その時に菅田くんに「自分の曲が書けないんだよね…」と相談したり(笑)。そうしたら菅田くんが「自分モチーフでいいのでそれを自分の曲にしてよ」と言ってくれて(笑)。

――もしかしたらプロデューサー的なモードになっているのかもしれませんね。

 俯瞰的になっているところはあります。そういうことが芽生えて来たのは悪いことではなくて、次のフェーズに行くために今までとは違うやり方で曲作りをしなければならなくて。今回収録した「ピリオド」も作り方を変えました。今までパッと出て来たものを人に聴かせていたんですけど、これをどうやったらもっとみんなに届くだろう、心に寄り添えるのだろうと考えて作るようになって一回出来たものを壊す作業をするようになりました。でも、これがまた結構大変で…。

――楽曲とより向き合わなくてはいけなくなったわけですね。

 そうなんです。というのもシンガーソングライターとしてずっとやっていくという覚悟、すり減って細くなっていってしまっても戦っていける武器がないといけないとダメだと思いました。

――「ピリオド」というタイトルからもその決意を感じ取れました。

 『独立前夜』の時もそうだったんですけど、自分とみんなにもわかりやすいものにしようと思いました。歌詞は自分の今の状況と恋を掛けています。「一度終わらせるぞ」という想いが強く出ました。

――この曲はいつ頃から制作に入ったのでしょうか。

 昨年末から今年の1月までやってました。出来た楽曲を自分のなかでもう一度咀嚼していたので時間が掛かりました。大変だったけど今までとは違う、出来た時の喜びがありました。今までになかった「あー産まれた」という感覚がありましたから。

――編曲をしているトオミヨウさんから何かアドバイスをもらえたりも?

 トオミさんは僕がそういうモードになってあることは知っていたので、いつもよりも歌詞を変えてくるなとは思っていたと思います。なので、トオミさんも歌詞について助言を頂いたりしました。基本的にトオミさんは歌詞に関しては、あまり言ってこなかったのですが、僕が尋ねたりしたこともあって、今回はバランスを取ってもらったりしました。

――今までとは違う制作になったわけですが、ひゅーいさんは歌詞を書く時、音の響きと意味、どちらを最優先するのでしょうか。

 難しいですね。結局はバランスなんですけど、敢えてメロディとは合わない響きの言葉を入れたりする事はあります。その異物感がハマっちゃう場合があるんです。でも、「ピリオド」は慎重に言葉を選びました。

――異物感って面白いですね。バンド時代から詞と曲が同時に出来て行く感じでした?

 そうですね。常に頭のなかに音楽が流れている感じです。その頭のなかで鳴っている音楽をパッと掴めると、そこから広がって完成していくみたいな流れがあります。

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