この季節になるとどっぷりと音楽にハマり始めた頃のことを思い出します。中学を卒業する時にエレキギターを購入し、0.5ワットのミニアンプでしたが歪んだギターを鳴らした瞬間に世界が変わりました。その当時好きだったバンドの曲をひたすらコピーしていたのを20年以上経った今でも鮮明に覚えています。

 ギターに興味を持ったのも、たった2〜4小節ほどのリフの存在でした。ギターリフとはイントロなど登場することが多い印象的に繰り返されるフレーズのことです。有名なのはディープ・パープル(英ロックバンド)の「Smoke On The Water」でしょうか。曲名は知らなくてもどこかで一度は聴いたことのあるフレーズだと思います。筆者も最初に覚えたリフでした。

 そんなに音数も多くなくシンプルなので、聴いた瞬間に覚えられるキャッチーさと、ギター初心者でも何となく形にしやすい名リフだと思います。でも、これをしっかりと弾ける人は少ないような気がします。感じているリズムによってノリが変わってしまうからです。シンプルなだけにフレーズを追っているだけではダメだという好例だと思います。

 自分も10代の頃、レッスン先の先生から弾くたびに「違う!」と指摘されていました。フレーズは確実に追えていたはずです。しかし、16ビートを感じながら弾かないと音源で聴けるようなグルーヴにはならない...。確かにイントロの後ろで鳴っているドラムのハイハットは16分音符だと感動した記憶があります。感じ取れるのが一番なのですが、そこで初めてドラムをよく聴こうと思いました。最近色々と気づきがあり、ギタリストのリッチー・ブラックモアはアップピッキングから弾き始めていることが動画からわかりました。目から鱗でしたね。

 普通はメロディを作った人が作曲者になるケースが多いのですが、海外では良いリフを考えた人が作曲者になるという話を聞いたことがあります。それだけロックでは重要なパートになっているという証拠です。筆者のおすすめリフをいくつか紹介すると、何とも弾きたくなる衝動に駆られたのはレニー・クラヴィッツの「Rock And Roll Is Dead」でサウンドも最高でした。楽曲はほぼこのリフだけで構成されているのですが、ずっとループさせていても飽きさせないマジックがこのリフにはあります。それは、フレーズももちろんなのですが、サウンドとグルーヴが重要だと筆者は考えています。なぜなら自分で同じフレーズを弾いたとしても、良いと感じないことがあるからです。

 他にもホワイトスネイク(英ロックバンド)の「Still Of The Night」やエアロスミス(米ロックバンド)の「Walk This Way」、“リフの王様”レッド・ツェッペリン(英ロックバンド)に関してはどの曲というよりもほとんどが名リフです。あと、邦楽でもメタルコアバンドのCrossfaithも全体的にクールなリフが多く、聴いていて刺激的です。ガンズ・アンド・ローゼズやリンキン・パークなどまだまだ沢山ありますが、キリがないのでこの辺にしておきます...。

 終わりの始まりとも言えるこの時期には、新しい様々な出会いが沢山あると思います。その中でたかが4小節、されど4小節のリフの存在は、確実にその人の人生を変える力があると思います。皆さんもこの門出の季節に、お気に入りのリフを見つけてみてはいかがでしょうか。【村上順一】

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