5人組ダンス&ボーカルグループのFlowBackが21日に、6thシングル「ALWAYS」をリリース。2016年にメジャーデビュー以降、ダンスミュージックのトラックに乗せて自分たちのアイデンティティを歌詞に込めてきた彼ら。「ALWAYS」は一転、ポップでミディアムなトラック。メンバーは「聴いた人に共感してもらえるものにしたくて、誰もが経験する出会いと別れをテーマにしました」と話す。2月に彼らとして最大規模の会場となった東京・Zepp Tokyoでのツアーファイナルを成功させ、また一歩次のステップを踏み出した、彼らの門出となるようなシングルになった。今回はメンバー5人に楽曲に込めた想いと、自身初のツアーを終えた彼らの新たな今後の展望について聞いた。【取材=榑林史章】

「ALWAYS」は出会いと別れがテーマ

――「ALWAYS」は、ゆったりめのビートで浮遊感があって、今までの曲とは違う大人っぽさのあるR&Bですね。

「ALWAYS」通常盤ジャケ写

TATSUKI そうですね。歌詞も今までは、挑戦者としての自分たちのことを歌っていたものが多かったんですけど、6枚目だし、そろそろみんなにも共感してもらえるような歌詞で、FlowBackがもっと広がっていける曲がいいねと話をしていて。それで、3月という季節でもあるし、誰もが経験する出会いと別れをテーマにした曲にしよう、ということになりました。

MARK 何曲か候補がある中で、僕も最初からこの曲を選んでいて。海外の作家さんの曲で、最初は英語の歌詞が乗っていたんですね。でも単純に、日本語の歌詞が乗ったバージョンも聴いてみたいなって、率直に思いました。今回は、お客さんに共感してもらうことがテーマだったので、歌詞はこだわってすごく試行錯誤しながら仕上げていきましたし、実際にお客さんの反応もすごくいいので手応えを感じています。

JUDAI お客さんは二十歳前後から20代と、僕たちと同世代で、学生時代がまだ新鮮な思い出として残っている方が多いと思います。この曲を聴いて、いろいろ思い出して共感していただけているんだと思います。

REIJI 今回は、FlowBackの中でも一番落ち着いたシングルになりました。雰囲気的にもやさしいし、聴く人に寄り添ってあげられる曲だなと思います。3月、4月は卒業や入学のシーズンで、生活する環境が変わるタイミングでもあるし、歌詞の内容も「新しい道に進んでも変わらない友情や帰ってこられる場所」を感じてもらえる内容になっています。

MASAHARU FlowBackとして初めての曲調だったので、すごく新鮮でした。歌詞も新生活に向けた内容なので、歌っている僕たち自身も新生活を迎えたような気持ちになりました。

――パフォーマンスしながら、学生時代のことを思い出したり?

TATSUKI ありますね。

MARK レコーディングの時も、自分の経験を遡って思い出しながら歌いました。

――たとえばどんな経験を思い出しましたか?

MARK 卒業以降、会わなくなってしまった友だちが多くて。でも街中でばったり会うと、立ち話だけで学生時代のような関係に戻って、当時の思い出がバ〜っと甦ったこととか。思い出って、それだけ色褪せないものなんだと思うし。

JUDAI 僕の世代はちょうど大学を卒業して社会人になる年齢なんですけど、それこそ仕事をするようになると以前のようには集まれなくなります。それぞれの人生やそれぞれの生き方を考えるようになりますよね。でも振り返ると、思い出はいつもそこにあって。だから、前を向けるのかなって思います。

 実は、ラップの歌詞を書いている時は、ある友だちのことを思って書いていました。中学時代からの友だちなんですけど、海外留学していて会いたくてもなかなか会えなくて。日本を離れて頑張っているその友だちに向けて「俺もここで頑張ってるよ」と、届いたらいいなと思いながら書きました。

――届いたらいいですね。

JUDAI はい。CDを送ろうと思います。

――歌詞には、写真に関するワードも出てきますが、携帯に残っている一緒に写った写真が、友だちの証みたいな感じでしょうね。

REIJI 携帯にはいっぱい入っているし、動画もあるし。たまに見返すこともあります。僕は、卒業アルバムを見返す時もあって。見ると初心に帰れると言うか、また頑張ろうという気持ちになれるんです。

――どういう時に卒業アルバムを見ようと思う?

REIJI 本当にふとした時ですよ。僕は、そういう時に見たほうが、初心に帰れます。見ようと思って見るのではなくて、さりげなく見た時に「ああ〜あの時はああだった」みたいな。

TATSUKI それはわかる。

REIJI 部屋の掃除をしていて、たまたま卒業文集が出てきたことがあって。それを見たら、言ってることが昔も今も変わってなくて。懐かしさと同時に、いろいろな気持ちが甦りました。

――今はメンバーと写真を撮ったりしますか?

MASAHARU 僕は一眼レフのフィルムカメラで、風景とか何でもないようなものをよく撮りますよ。ただ、メンバーを撮ることはないですけど。

MARK REIJIと僕は、よく遊びに行くので、服を買いに行った流れで撮ったりとか。他のメンバーとはないですけど。でも、プリクラはみんなで撮りますよ(笑)。

――プリクラを撮るんだ!

JUDAI ライブが終わったあとに、会場の近くにあったら、みんなで撮ることがあります。リリイベなんかの時は、ショッピングモールでやることが多いので、楽屋に戻る途中にあれば「撮ろうぜ」って。それにREIJIくんがラクガキして。

TATSUKI たまにSNSにアップしています(笑)。まあ写真は思い出ではありますけど…僕はこの曲って、過去のことだけじゃなく、今のことにも当てはまるなって思うんです。ライブでこの曲を歌っていると、今同じ空間でライブを楽しんでくれている人が、もしかすると3年後はライブに来ていないかもしれないって思うこともあって。

 歌詞に<君がいなきゃ違っていたspecial time>と出てくるけど、その人がいなければそのライブ空間はできていなかったし、次のステップにも進めていなかった。過去の思い出を歌っている歌でもあるけど、今ある空間が過去に変わって行く瞬間を歌っている気持ちでもありますね。

MASAHARU 僕なんかは、帰って来られる場所を気づかせてくれる曲だと思う。今のこのライブの空間が、いつかみんなが帰って来られる場所になったらいいなと思って、そんな気持ちも込めて歌っています。あと個人的には、Aメロのリズムが変則的なので、そこは遊び心を交えて、結構こだわって録りましたね。

――<離れていても>のところは、歌い方も変化があってポイントですね。

TATSUKI そこは僕が歌っているんですけど、MARKが歌ってREIJIが歌って、二人のユニゾンがあってから僕が一人で歌う流れです。本来は、その前を歌っている人がそのまま歌ったほうが、流れ的にはスムースだと思うんですけど、前の二人のパスと言うか、二人が作った気持ちを崩さないようにしながら、次のサビに向けて、置きに行くと言うとおかしいけれど、一回そこで気持ちを一つにできるように意識しました。

MARK 今回は、1番で僕とREIJIでかけ合いして、2番でMASAHARUとTATSUKIがかけ合いをするんです。基本2人ずつでサビではユニゾンで、そういう譜割りから“友情感”みたいなものがあると感じました。実際にダンスの構成でも、僕とREIJIのかけ合いのところでは、お互いに目を合わせながら歌っていて、その瞬間は何か通じ合うものを感じますね。

REIJI そこは、やっぱり気持ちが高まります。一人で歌っているんじゃないんだということを実感します。最後の<君がいなきゃ違っていた>のところでも、このメンバーの誰一人が欠けていても違っていたなってより実感しますね。

――MASAHARUさんとTATSUKIさんも?

MASAHARU 僕らは、見つめ合ったりしないですよ(笑)。

TATSUKI くるっと回ってMASAHARUくんを見ると、まったく違うところを見て歌ってるんで(笑)。

――振り付けも歌詞を表現するようなものなんですか?

TATSUKI そうですね。ガツガツ踊るものではなくて。雰囲気と言うとおかしいですけど、そのダンスからも、切ないけど前向きな気持ちが表現できるように踊っています。

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