シンガーソングライターの井上苑子(20)。大阪で小学6年生の頃からアコースティックギターの弾き語りによるライブ活動をはじめ、高校生の時にメジャーデビュー。昨年12月には20歳を迎えた。学業と両立して早くから社会に出た彼女はこの8年で学んだことは「経験が一番」で、今春に新生活をスタートさせる人に「新しいことに挑戦してほしい」とエールを送る。22日に東京・Zepp Diver City(TOKYO)でおこなわれるライブイベント『#卒おめ!2018』では、学生とともに「音楽を楽しみたい」と意気込む。最近は音楽の変化も表れている彼女にこの8年間を振り返るとともに、今後の展望などを語ってもらった。【取材・撮影=木村陽仁】

「経験が一番」小6からライブ活動

――今回は「卒業」をテーマにしたイベントです。卒業の想い出は?

 私はいつも号泣して、悲しいというか、寂しい思い出があります。でも、ワイワイできるし、卒業式には先生とも本音で話せるようになるというか、一つのスタートであるのかなと思います。実は、卒業式の日に先生に打ち明けたことがあって「そういえば、夏休みの宿題やってなかったですよね?」とか(笑)。プライベートの話を聞いてもらったこともありました(笑)。高校三年の時の担任の先生とは今でも繋がっていてグループラインに入ってます。誰かが誕生日だと先生から「おめでとう」と送ったり、「もうそろそろ三年生全員が20歳になるので飲みに行きましょう」とラインをくれたり。

井上苑子

井上苑子

――良い関係性ですね。井上さんは昨年12月に20歳になりました。20歳になってやってみたいことはありますか?

この1カ月でやりたかったことがたくさん出来ました!はしご酒や、事務所の方におしゃれなバーにも連れて行ってもらったり。ちょっとずつ大人の皆さんの仲間入りができたらと思います。あとは、スカイダイビングをしたいです。本当は10代でやりたかったんですけど、もう10代も終わってしまったので…。空を飛びたいという夢があって、空を飛んでいろんな景色を見たいです。

――井上さんは小学6年生の時から、アコースティックギターの弾き語りでライブ活動をされていました。12歳から20歳。この8年間を振り返って思うことはありますか?

 「こういうことをしておけばよかった。もっと自分を追い込んでおけばよかった」と今になって後悔することもあるんですが、あの時はあの時で精一杯だっただろうし、過去を振り返ってもしょうがないなという気持ちもあります。この8年間は長くもあり、短くもあったなと思います。

――井上さんは学業との両立で音楽活動をされていて、同世代よりも早くから社会に出られています。これから進学される方、あるいは社会に出られる方に伝えたいメッセージは?

 「経験」は一番だと思います。本を読むこととか、何かの記事を読むということももちろん大切だと思いますが、自分で経験したあとに分かる「こうなるんだ」という発見というか、そう思えることが大事で、経験をするのとしないのとでは絶対に違うと思うんです。経験したら何かが変わると思うので、いろんなことにチャレンジして欲しいと思います。

――社会に出ると大人の波に飲み込まれて萎える人も中にはいるかもしれませんね。

 それも経験だと思います。大人の人は自分よりも経験しているから色んなことを知っているわけで、社会が、もし自分が想像していたものと違う世界だったとしても、それにぶつかって行かないと何もできないと思います。理想と現実が違って仕事を辞めてしまうという話も聞きますが、いろんな人に言われて、大変なこと、辛いこと沢山あると思うけど、それを乗り越えてやっている人はどこか違うと思うんです。言葉にも説得力があるし、雰囲気も違くなってくると思います。

――そのなかで音楽はどういう役割を果たしてくれますか?

 音楽は精神安定剤みたいなところがあって、自分が辛いから辛い曲を聴くという人もいれば、辛いから背中を押してもらえるよう曲を聴く人もいます。恋愛をしてないから恋愛をしているような曲を聴く人もいればその逆で、しているから同じような気持ちになってくれる曲を聴くとか。色んな人がいると思うんですが、音楽は人に寄り添えるものだと思うし、どんな時でも無くならないので、いつでも聴いて欲しいなというか、その人その人の助けになればいいなと思います。

記事タグ