全国のCDショップ店員による投票で決める『第10回CDショップ大賞2018』(全日本CDショップ店員組合)の授賞式が8日、都内でおこなわれた。グランプリにあたる大賞に米津玄師の『BOOTLEG』が選ばれた。米津は授賞式には欠席したものの、ビデオコメントを寄せ「人々の手に取ってもらえて嬉しい」とコメント。また、準大賞はヒップホップ・ミュージシャン・PUNPEE(パンピー)の『MODERN TIMES』とロックバンドの台風クラブ『初期の台風クラブ』が同時受賞。PUNPEEは「嬉しい賞を頂き光栄です」、台風クラブの石塚淳(Gt、Vo)は「今まで台風クラブを知ってくれた皆さんに受賞の喜びを伝えたい」とそれぞれ喜んだ。

 CDショップ大賞は「行かなきゃ 会えない 音がある。」というスローガンのもと、全国のCDショップ店員がメジャー、インディーズを問わず、賞をきっかけにブレイクが期待される作品と思うものを投票で選び賞するもので、今回で10回目。これまでに星野源やももいろクローバーZ、宇多田ヒカルなどのアーティストが受賞してきた。

 今回は2017年1月1日から同年12月31日までにリリースされた邦楽オリジナルアルバム(ベスト盤を除く)を選考対象とし、全国955人のCDショップ店員が投票をおこなった。全24作品がノミネートし、上位10作品の中から大賞が選ばれた。

 大賞にノミネートされた入賞作品は、欅坂46『真っ白なものは汚したくなる』、Suchmos『THE KIDS』、竹原ピストル『PEACE OUT』、CHAI『PINK』、Hi-STANDARD『THE GIFT』、BiSH『THE GUERRiLLA BiSH』、My Hair is Bad『mothers』、PUNPEE『MODERN TIMES』、台風クラブ『初期の台風クラブ』、そして米津玄師の『BOOTLEG』の10作品。

 この中から昨年11月に発売された、米津玄師の4thアルバム『BOOTLEG』が大賞に選ばれた。

 大賞となった米津玄師は当日授賞式には出席できなかったものの、ビデオコメントで「本当にありがとうございます。有り難いと思っております。自分はCDを作るにあたって絵を描いたり、何やかんや無茶を言いながら、やらせてもらっていて。それが店頭に並んで人々の手に取ってもらえて嬉しいです」と喜びを語った。

 さらに「これからも自分のペースで楽しいことがやっていけたらと思います」とこれからの活動について述べた。

全国のCDショップ店員と準大賞を受賞した台風クラブ石塚淳、PUNPEE

 昨年10月にリリースした、1stソロアルバム『MODERN TIMES』で準大賞を受賞した、PUNPEEは東京出身のヒップホップMC、トラックメイカー、DJ。2009年にヒップホップユニットのPSGとしてアルバム『David』でデビュー。トラックメイカーとしてもRHYMESTERやASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文のソロ作品にトラックやリミックスを提供している。

 準大賞を受賞し、PUNPEEは「大変嬉しい賞を頂き光栄です。家で一人でいるのが好きなので、まずはパソコンの前でニヤニヤしながら喜びを噛み締めたいです。その後に家族や、友人と喜びを分かち合えたら」と笑顔を見せた。

 ソロデビュー作となった『MODERN TIMES』について、「1stアルバムということで、周りの人たちにも期待されてたみたいなんですが、最終的に自分の好き勝手作った作品がこうやって評価されて。自分のままでいいんだな、と思えて嬉しいです。自分でも自信の持てる作品になった」と今回の高評価を喜んだ。

 また、地元のCDショップ店長が変わっていたと話す、PUNPEE。「大きな店舗ではなかなか見れない様なブートレグ物などを揃えていて、そういう店員さん独自のコーナーが今の自分の原点になっている様な気がします」と自身のルーツについても明かした。

 同じく準大賞を受賞した、台風クラブは京都を拠点に活動する石塚淳(Gt、Vo)、山本啓太(Ba)、伊奈昌宏(Dr)の3人組ロックバンド。ごく限られた店舗と手売りで販売されていた自主制作CD-R『ずる休み』が各所で話題となり、昨年8月に1stアルバム『初期の台風クラブ』をリリースした。

 石塚は「メンバーや、ケツ叩いてくれた地元の先輩や店員さん、今まで台風クラブを知ってくれた皆さんに受賞の喜びを伝えたいです」とコメント。

 また、受賞した『初期の台風クラブ』について「京都のそこら辺の兄ちゃんが働きながら必死こいて作ったものなので、こういう所に立っているのがすごく不思議な感じです」と振り返る。

 CDショップにもよく赴くという石塚。今回同じく準大賞を受賞した、PUNPEEの新譜も発売日に買いに行き、楽屋でサインをもらったと喜ぶ。石塚は「音楽好きなんで、これからも良い音楽を作っていきたい」と気持ちを引き締めた。【取材・撮影=松尾模糊】